自然豊かなチェンマイでは良質な温泉があちこちで湧出しており、観光だけでなく温泉めぐりも楽しめます。
美肌効果にすぐれたにごり湯、無料で入れる混浴風呂、大自然にかこまれた露天風呂などいろいろな温泉があるので、あなたにぴったりの温泉が見つかりますよ。
この記事ではチェンマイ在住の筆者がチェンマイから日帰りで楽しめる温泉を20か所を紹介しています。
アクセス情報、施設案内、入浴レポートなど比較のうえ、好みの温泉で疲れを癒してください。
チェンマイのおすすめ日帰り温泉20選一覧
温泉名 | 特徴 | 距離 |
---|---|---|
ドイサケット温泉 | 個室風呂充実 | 33km |
サンカムペーン温泉 | 温泉レジャー施設 | 34km |
シッパホットスプリング | 可愛いバンガロー個室 | 35km |
ポーンクワウ温泉 | 美肌の湯 | 65km |
タウィーシン天然温泉 | ドライブインの天然温泉 | 70km |
チェンダオ土管温泉 | チェンダオの無料野湯 | 74km |
ポーンドゥアット温泉 | 森の中の間欠泉 | 80km |
ポーン・ブア・バーン温泉 | ひなびた温泉 | 85km |
チェ・ソン国立公園 | トレッキングも楽しめる | 90km |
トゥンテェーウィー温泉 | 無料の穴場温泉 | 99km |
コッカー温泉 | 日本式湯船 | 99km |
ポン・アーン温泉 | 野趣あふれる露天風呂 | 100km |
ノーンクロック温泉 | 無料温泉 | 111km |
ター・パーイ温泉 | パーイの有名温泉 | 120km |
テープパノム温泉 | とろとろの湯ざわり | 123km |
サイ・ガーム温泉 | 森の中の神秘的な温泉 | 144km |
ランナー温泉 | 大きな貸切個室風呂 | 150km |
ペーン温泉 | パーイの無料温泉 | 151km |
ファーン温泉 | タイトップレベルの泉質 | 158km |
メーチョーク温泉 | くせのない泉質 | 158km |
チェンマイ旧市街から近い順番で紹介していきます。
ドイサケット温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:33km
チェンマイ在住者から絶大な支持を得ているドイサケット温泉が全面リニューアル。
施設は真新しく清潔感にあふれています。
個室温泉も19室完備しているので待たずに温泉を楽しめます。
2名用の貸し切り個室の他に家族5人で入れるファミリータイプの個室や、大衆浴場などもあります。
サンカムペーン温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:34km
手入れが行き届いた綺麗な庭を散歩できたり、間欠泉や温泉たまごゾーンなどアクティビティも充実しています。
浴槽は大人2人が余裕ではいれる大きさで深さは腰のあたりまであります。
肝心のお湯のほうはph9.28をほこるタイ屈指の強アルカリ性。
とろみのある化粧水のような肌触りが特徴で、湯船の中で肌を撫でるとつるつるすべすべを実感できます。
シッパホットスプリング(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離35km
サンカムペーン公営温泉から5分離れたリゾートエリアにある温泉です。
料金は少し高くなりますが、(と言っても1000円程度)リゾート気分を味わいたい、静かに温泉を楽しみたい方にオススメです。
女性の顔がほころぶかわいらしいバンガローのなかには、大きな浴槽ほかにトイレ、ベット、テレビ、扇風機などの設備が用意されています。
浴槽はおとな二人が横にならんで足をのばせる大きさです。
アメニティ(シャンプー・ボディーソープ・綿棒・バスタオル・ハンドタオル)は一通りそろっているので、手ぶらでもOKです。
ポーンクワウ温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:65km
自然と共存する非日常な雰囲気に癒されます。
入場料(外国人150バーツ)で、バンガロー貸切、大浴場、プール、薬草サウナなどが利用できます。
色々なタイプの温泉があるので、飽きずに半日いることができます。
湯船の底が見えないほど白く濁った湯は、美肌効果が高まる成分を多く含んでいるので『美肌の湯』とも言われています。
タウィーシン天然温泉(チェンライ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:70km
チェンマイからルート118を北上すること1時間、ドライブインで無料足湯が楽しめます。
注)チェンマイから手前側がチェンライ温泉、奥がタウィーシン天然温泉です。
チェンダオ土管温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:74km
チェンダオ在住の邦人の方が関係機関に許可を得て自腹でつくった露店風呂です。
2人入ればいっぱいになる土管の湯船が6〜7個あります。
いつも地元の方で賑わっています。
チェンマイ旧市街から90分で移動できるので半日観光にちょうどよい場所です。
ポーンドゥアット温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:80km
森林の中に遊歩道がはりめぐらせていて、虫の声、鳥のさえずりを聞きながらハイキングが楽しめます。
ブクブクと熱湯を噴出する間欠泉を間近で見ることもできます。
ジャクジー、露天大浴場、男女別の露天温泉、プール、個室貸切風呂など温泉施設が充実しています。
ポーンブアバーン温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:85km
のどかな田園風景の中にある癒しのしひなびた温泉です。
水着着用の露天風呂は入浴料10バーツです。
貸切風呂の円形浴槽は大人3人が入れる大きさで、深さは首まですっぽりとつかれます。
少しさびれていますが、外国人でもうやさしく受け入れてくれる心も体もあたたかくなる温泉です。
チェ・ソン国立公園(ランパーン県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:90km
4800平方メートルの緑豊かな園内には9つの温泉井戸があり、間欠泉が見れたり温泉たまご作りが楽しめます。
水着着用の共同浴場が1つ、川沿いに個室が41室あります。
タイ政府観光庁絶景ベスト10にも選出されたことがある「断崖絶壁にそびえたつ寺院」とあわせてまわるのがおすすめ。
トゥンテェーウィー温泉(チェンライ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:99km
料金&入浴レポート
足湯・公共温泉・プールが無料で楽しめます。
出来たばかりなので施設が清潔で綺麗です。
コッカー温泉(ランパーン県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:99km
カップルや家族旅行の方には、個室貸切風呂も6部屋あります。
チェンマイから日帰りできるのでランパーンの周辺観光スポットとあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
ポン・アーン温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:100km
木々に囲まれた野趣あふれる露天岩風呂が2つと貸切個室風呂が2棟。(写真は完成したばかりの貸切個室風呂)
ノーンクロック温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:111km
大人10人が入れるサイズの露天風呂が7湯あります。
地元の方々の憩いの場といった感じです。
入浴料は無料、温泉の方は33℃前後なので、日本人には少しぬるく感じるかもしれません。
無料のわりには施設が整っていてトイレとシャワーもあります。*更衣室は無し
名称 | ノーンクロック温泉 |
タイ語 | น้ำพุร้อนบ้านหนองครก |
場所 | Googleマップでひらく |
ター・パーイ温泉(メーホンソーン県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:120km
個室の浴槽は円形の北タイ式浴槽。
ターコイズブルーの鮮やかな色のタイルが目を引きます。
テープパノム温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:123km
園内のあちこちで高温の温泉が湧出しているので、散策路を歩くと5分で全身汗びっしょりになります。
個室風呂は森の中にバンガローが10軒並んでいます。
タイ北部の温泉ではおなじみタイル張りの円形浴槽。
お湯の方はとろとろで、ローションをとかしたような強烈なとろみを感じます。
サイ・ガーム温泉(メーホンソーン県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:144km
森に抱かれた野趣あふれる露天風呂で、外国人観光客に人気です。
温泉の方はかなりぬるいので(33℃程度)、湯船につかって温まるという感じではありません。
どういうわけか、容姿に恵まれた若い欧米人女性が多いです。
パーイには2つの温泉があります。
一度の旅行で2つの温泉に行くのはスケジュール的に厳しいと思うので、こちらのパーイの温泉比較「ター・パーイ温泉VSサイ・ガーム温泉」を参考に目的の温泉を選んでください。
ランナー温泉(チェンライ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:150km
温泉はかすかに硫黄の香りがして、湯の中で腕をこするとスルスルと滑らかで肌がすべすべになる感覚がありました。
チェンライにも良質な温泉がたくさんあります。
ペーン温泉(メーホンソーン県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:151km
パーイの有名温泉は国立公園内にあるので、(入浴料の他に)入場料200バーツ〜300バーツ徴収されます。
少しでも旅費を浮かせたい人は、ペーン温泉がおすすめです。
こちらの温泉はなんと、入場料と入浴料場が無料です!
手付かずの自然に囲まれた川沿いの温泉はロケーション抜群。
バイクツーリングと温泉の両方が楽しめます!
ファーン温泉(チェンマイ県)
チェンマイ旧市街からの移動距離:158km
ファーン温泉は四方八方が山に囲まれたロケーションで、のどかな盆地風景がひろがっています。
貸切個室風呂は一軒一軒が離れているのでプライベート感があります。
泉質は9.24phのたいへん強いアルカリ温泉で、カルシウムや硫黄など多くの有益なミネラルが含まれており、皮膚疾患の治療に効果があります。
メーチョーク温泉(プレー県)
チェンマイ旧市市街からの移動距離:158km
チェンマイからランパーン県を経由しプレー県へ至る国道11号線を利用、車で2時間の場所にあります。
交通量が少なく快適に飛ばせるルートですのでドライブにぴったりです。
内部が2段になっている円形の北タイ式浴槽は身長171cmの筆者が寝そべれる大きさ。
無色透明・無味無臭。
肌ざわりがやわらかく、くせのない温泉です。
チェンマイの温泉のマナーやルール
チェンマイ(タイ)の温泉がはじめて人は、日本との違いに困らないように、マナーやルール、温泉の特徴を確認しておきましょう。
水着の着用
タイの公共温泉は水着の着用が義務化されています。ですので、全裸で湯船につかりたい人は個室風呂を利用しましょう。
眼の感染症
野湯での顔洗いは注意しましょう。土や泥などに生息している微生物や細菌やウイルスが目に感染すると炎症をおこします。
貴重品の管理
最低限の現金しか持っていかないようにしましょう。貴重品が心配な人はかならず貸切個室を利用しましょう。
外国人料金(二重価格)
タイ北部の温泉は国立公園内にあることがおおく、温泉入浴料のほかに国立公園への入場料と駐車料が徴収されます。
国立公園の入場料は「外国人料金」とよばれる二重価格(タイ人料金の2倍〜10倍)が存在しますので、あらかじめ知っておいてください。
チェンマイの温泉の特徴
温泉の泉質
タイ北部の温泉は(ごく一部を除いて)単純温泉かアルカリ性単純温泉に分類されます。
単純温泉は無色透明で含有成分の量が一定量に達していない、成分のうすい温泉のことをいいます。
「なんだうすい温泉か…」という声が聞こえてきそうですが、刺激が少ないので肌の弱い赤ちゃんや高齢者におすすめです。
一方、アルカリ性単純温泉はpH値8.5以上の単純温泉のことをいい、pH値が大きいほどアルカリ性の性質が強くなりお湯のとろみもまします。
とろみのあるお湯はなめらかな湯ざわりで入用後の肌がもちもちすべすべになるので、とくに女性におすすです。
浴槽への給湯・排水方
タイ北部の露天温泉は、あたらしい湯をつねに浴槽にそそぎ、そそがれた分の湯が浴槽のそとにあふれる「源泉掛け流し」タイプです。
浴槽
タイ北部の温泉の浴槽は以下の3タイプです。
1人用の個室貸切風呂はクレイドル浴槽です。
使用料は20バーツ〜60バーツ。
料金は安いですが圧迫感があります。
2人〜4人用の個室貸切風呂は内部が2段になっているタイル張りの円形浴槽です。
使用料金は50バーツ〜300バーツ。
2段目に腰をかけて小さな円で足湯もできますし、寝転がって寝湯も楽しむことができます。
料金は日本円で100円ほど高くなりますが、1人でもこちらのタイプの浴槽(北タイ式浴槽)でゆっくり温泉を楽しんでください。
タイの共同温泉(公衆温泉)は要水着着用ですので注意してください。
手ぶらでも20バーツでサロンの貸し出しがあります。
火山のないタイ北部に天然温泉があるのはなぜ?
「火山のないタイ北部に天然温泉があるのはなぜ?」と思った方も結構いるのではないでしょうか。
地下深部で(マグマがゆっくり冷え固まった)花こう岩にふくまれる、放射性物質の自然崩壊熱が熱源であると考えられています。
チェンマイで薬草サウナを楽しみたい方はこちら