ドイステープ寺院に行く途中にある古代寺院「ワット・パーラート」を紹介します。
境内は鬱蒼とした竹の木立に囲まれ、ビルマ様式とランナー様式が混在した仏塔や仏像などが点在し、ジブリ映画に出てきそうな神秘的な雰囲気が漂っています。
インスタ映えする写真もたくさん撮れるので、ドイステープ寺院に行く方はぜひ、立ち寄ってみてください。
ワット・パーラート 基本情報
「ワット・パーラート」は、ドイステープ国立公園内にある3つの寺院のうちの1つです。クーナー王(1355〜1385年)の治世期に建立されました。
スコータイのスマナ長老から仏舎利(釈迦の遺骨)を受け取ったクーナー王は、神聖視されている白象に仏舎利を安置する場所を頼みました。
王が白象の背中に仏舎利をのせると、白象はステープ山を登り始め、この場所(ワット・パーラート)で休んだといわれています。
クーナー王は白象が休んだ場所を神聖な場所と考えワット パーラート建立を命じたそうです。
名称 | ワット パーラート |
タイ語 | วัดผาลาด (สกทาคามี) |
営業時間 | 6時00分~18時00分 |
入場料 | 無料 |
場所 | Googleマップでひらく |
アクセス
ドイステープ行きのソンテウに乗ってワット パーラートで下車し、参拝後に違うソンテウに乗車するのがおすすめです。
山登りやトレッキングに興味がある方は、チェンマイ大学の裏口からワット パーラートまで歩いて登ることができます。
トレッキングコースは全長2km(40分〜60分)、比較的平坦で難所がなく、初めての方でも安心です。
ワット パーラート 見どころ
クルーバーシーウィチャイ記念像からドイステープ寺院に至る参拝道の左脇にあるお堂が目印です。
お堂の内部には優しいお顔をした白亜の仏像や仏足跡(釈迦の足跡をかたどった崇拝物)が祀られています。
こちらのお堂をワット パーラートと勘違いされている方も多いのですが、ワット パーラートはお堂の左脇の山道をさらに300mほど下りていきます。
寺院へ至る美しい竹で囲まれたワット パーラートの参道。
守護神
寺院入口の左右に立っている守護神は上半身が天使で下半身が獅子、寺院内に仏敵が入り込むことを防いでいます。
ぷりっとしたお尻が印象的で躍動感がある像です。
本堂
本堂を護る守護仏は上半身が天使で下半身が龍神です。
守護仏には蔦が巻きついていて、ジブリ映画の世界のような雰囲気が漂っています。
本堂の妻側にはビルマのシンボルである緑の孔雀の装飾が施されています。
緑の孔雀はビルマのシンボルとして扱われており、コンバウン王朝時代やビルマ国時代の国旗に用いられていました。
苔むす仏塔
本堂の奥にはビルマ様式の苔むす仏塔が建っています。
仏塔のまわりには、モームと呼ばれるヒムパーンの森に棲む聖なる生き物たちがいます。
椅像
仏塔の脇には椅像(椅子に座っている像)を祀っているお堂があります。
入り口を護っているのはヒムパーンの森に棲む聖なる生き物たちでしょうか?
ヤック(鬼)が片足を支えていました。
こちらのお堂はできたばかりのようで真新しい感じがします。
崖の下の坐像
数年前、雨ざらしの状態で崖の下にあった坐像は洋風の祠ができいました。
昔の方が趣があって良かったような気もします。
心のデトックス
ワット パーラートは自然と一体化した寺院で、森に囲まれています。周囲は静かで、耳を澄ますと小鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえ、心をデトックスできます。
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