ラーンナー王朝創始者マンラーイ王がチェンマイで最初に建てたお寺「ワット・チェンマン」。
チェンマイ旅行でよく耳にするものの、見どころがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では事前に押さえておきたいワット・チェンマンの行き方と見どころについて紹介します。
ワットチェンマン 営業時間
ワット・チェンマンは1296年〜1297年ごろ、ラーンナー王朝創始者マンラーイ王がチェンマイ創都のさい、城壁内(現在の旧市街)で最初に建てたお寺です。
お寺が完成したあと、仮王宮としてしばらく暮らしていたと伝えられています。
「ワット」はお寺、「チェンマン」は「強固な城壁都市」という意味のタイ語です。
名称 | ワット・チェンマン |
タイ語名称 | วัดเชียงมั่น |
英語名称 | wat chiang man |
営業時間 | 5時00分~21時00分(日曜日は22時まで) |
連絡 | 053-213170 |
場所 | Googleマップでひらく |
見どころ | 壁画・象の仏塔・2体の貴重な仏像 |
アクセス | 徒歩・ソンテウ・スマートバス |
アクセス
ワットチェンマイはチェンマイ旧市街の北側の城門「チェンプアック門」から徒歩8分です。
徒歩5分の場所にお粥で有名な「ジョークソムペット」あり、一緒にまわるのが定番コースになっています。
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ワット・チェンマンの見どころ
正面入り口の脇にワット・チェンマンの建造物とその配置を記したパネルがあります。
順番にみていきましょう。
① | チャーンローム仏塔(象の仏塔) |
② | 大本堂 |
③ | 貴重な仏像が安置されている旧本堂 |
④ | 仏教の経典を納める場所 |
⑤ | ウボーソット布薩堂 |
⑥ | マンラーイ王の像 |
⑦ | 高僧クルーバーシーウィチャイの像 |
⑧ | トイレ |
⑨⑩ | 入り口 |
【象の仏塔】チャーンローム仏塔
大本堂の裏にあるランナー様式のチャーンローム仏塔(象の仏塔)は1297年ワット・チェンマンと同時期に建立されました。
仏塔には仏舎利がおさめられています。
化粧しっくいでできた迫力ある象は実物大の大きさです。
この象の仏塔はタイ王国文化省芸術局により重要史跡として登録されています。
大本堂(ウィハーン)
ワッ・トチェンマンの大本堂にはご本尊、隣の小さなお堂には2体の貴重な仏像が安置されています。
正面入り口から入って真正面に見えるのが大本堂です。
横にまわると曲線美が美しいランナー様式の屋根をみることができます。
大本堂の壁画
大本堂の壁面にはマンラーイ王によって建立されたワット・チェンマンおよびワットクーカムの当時の様子が描かれています。
壁画はナンバリングされているので順番に観ていくとチェンマイの理解が深まります。
ご本尊
大本堂の中央の祭壇には吉祥坐の穏やかな表情をした仏陀が鎮座しています。
仏陀の後ろにはコーンプラチャオよばれる須弥壇があり、ご本尊はその中に安置されています。
コーンプラチャオはランナー文化の中で御本尊を安置する特別な建物です。
左から順番に月曜日から日曜日まで並んでいますので、自分が生まれた曜日の仏像に参拝します。*木曜日だけ2体あります。
旧本堂
大本堂の正面向かって右側にある旧本堂には貴重な仏像が2体安置されています。
お堂の中に入ると厳かな空気が流れています。
プラセータンカマニー
左側の坐像が災いから守り幸せを招くといわれる白水晶の仏像、プラセータンカマニーです。
プラゲーオカーオ(白色透明石の仏像)ともよばれています。
名称 | プラセータンカマニー |
一般名称 | プラゲーオカーオ(白色透明石の仏像) |
英語 | Phra Sae Tang Khamani |
タイ語 | พระเสตังคมณี |
仏像の大きさ | 幅10.16cm 高さ15.24cm |
仏像の体勢 | マラウィチャイ(吉祥坐・降魔印の坐像) |
プラスィラー
右側の立像が凶暴な象ナラギリをひざまずかせ諭している仏陀を描いた石碑プラスィラー。
雨を降らせるといわれています。
名称 | プラスィラー |
英語 | Phra Sila |
タイ語 | พระศิลา |
仏像の大きさ | – |
仏像の体勢 | 立像 |
ソンクラン
2体の仏像ともチェンマイの守護像として格別の役割を持ち、ソンクラン(タイの旧正月)には大本堂の前にレプリカが祀られ、多くの参拝者が訪れます。
三蔵庫
仏教の経典が納められている場所です。水害から経典を守るため高台や池の上に建造されています。
布薩堂
大本堂の正面向かって左側にある布薩堂
布薩堂の周辺には結界石が置かれています。
布薩堂の前には西暦1581年に刻まれた石碑があり、チエンマイの歴史を知るうえで重要な資料とされています。
マンラーイ王はウィアンクムカームからチェンマイに王都を移すさい、同盟を結んでいたカムムアン王(パヤオ王国 )とラームカムヘーン王(スコータイ王朝の3代目の王)と話し合って決めたと伝えられています。
石碑にはチェンマイの都市計画をおこった3人の王様の名前が刻まれています。
- マンラーイ王(ラーンナー王朝の創始者)
- カムムアン王(パヤオ王国 )
- ラームカムヘーン王(スコータイ王朝の3代目の王)
マンラーイ王の像
マンラーイ王はチェンマイ創都のさい、このお寺を仮の王宮として使用していました。
高僧クルーバーシーウィチャイの像
大本堂の左側のお堂にはタイ北部の寺院復興に生涯を捧げた高僧クルーバーシーウィチャイの像が祀ってあります。
ワット・チェンマンは1920年代に高僧クルーバーシーウィチャイによって改修されいます。
トイレ
お寺と巡りと一緒にチェンマイ旧市街のまち歩きを楽しみたい方は、こちらの「チェンマイ旧市街の城壁とお堀 チェンマイまち歩き」もぜひ読んでみてください。