【ワット・プラシン】チェンマイの守護仏を祀るタイ最高位の王室寺院

【ワット・プラシン】チェンマイの守護仏を祀るタイ最高位の王室寺院

タイで最も格式の高い王室寺院「ワット・プラシン」の見どころを歴史を交えて紹介します。

チェンマイ旧市街の目抜き通り(ラチャダムヌン通り)に位置しており、徒歩でもアクセスしやすいため、チェンマイのまち歩き観光におすすめです。




ワット・プラシンの場所(アクセス)

正式名称ワット・プラシン・ウォーラ・マハーウィハーン
タイ語名วัดพระสิงห์วรมหาวิหาร
英語名Wat Phra Singh
営業時間9時00分~20時00分
地図Googleマップでひらく
連絡先053-416027
寺格ウォーラ・マハーウィハーン
十二支仏塔
入場料20バーツ
服装格式の高い寺院ですので露出の高い服装はNG。サンダルOK
見どころヒシン仏・干支仏塔・布薩堂・三蔵書庫

ワットプラシンはチェンマイ旧市街の真ん中を東西に貫く目抜き通り(ラチャダムヌン通り)にあります。

徒歩でもアクセスしやすい場所にありますが、歩きが面倒な方はシェアサイクルを利用してください。

関連記事:チェンマイのレンタル自転車 シェアサイクルエニーウィールの利用方法

ソンテウやトゥクトゥクを利用される方は、こちらのチェンマイの旧市街と郊外の移動手段をご覧ください。

すぐ近くのワット・チェディルアンと一緒にまわるのが昼間の定番コースになっています。

こちらのチェンマイ旧市街観光ガイド 旧市街を100倍楽しむ歩き方もあわせて読んでおくと、より旧市街観光を楽しむことができますよ!

ワット・プラシンの歴史

ワットプラシンにたっているランナー王朝の創始者マンラーイ王とランナー王朝5代目パーユー王の記念碑
左がランナー王朝の創始者マンラーイ王(統治:749年~769年)
右がワットプラシンを建てたパーユー王(統治:1336年~1355年)

ランナー王朝5代目パーユー王は、1345年に父親のカムフー王が亡くなるとスアンドーク門の近くに仏塔を建てて供養し、同時にその場所に本堂、布薩堂、ラーイカム堂を造立して寺院にしました。

創建当初は、寺院前の青空市場の名前(リーチェン市場)にちなんで、ワット・リーチェンと呼ばれていました。

1400年頃にランナー地方において重要な仏像、ヒシン仏(プラシン)がカンペーンペット県よりランナー王朝7代目セーンムアンマー王に献上されると、王はヒシン仏(プラシン)をワット・リーチェンに安置し、人々はこのお寺を「ワットプラシン」と呼ぶようになりました。

その後、1940年11月30日にチャクリー王朝第8代マヒドン国王により第一級王室寺院の寺格が与えられ、正式名称ワット・プラシン・ウォーラ・マハーウィハーンとなります。

ワットプラシンの見どころ

見どころ満載のワットプラシンを歴史を交えて入り口から順番にご案内していきます。

高僧クルーバーシーウィチャイの像

ワットプラシンの高僧クルーバーシーウィチャイの記念像
高僧クルーバーシーウィチャイの記念像

正門をくぐって境内へ入るとロータリーのところに、タイ北部の寺院復興に生涯を捧げたクルーバーシーウィチャイ高層が祀られています。

師は1924年〜1925年にかけてこのお寺の大本堂、1926年には仏塔を修善しました。

大本堂(ウィハーン・ルアン)

ワットプラシンのランナー建築様式の大本堂の入り口を護る二匹のナーガ
大本堂の入り口を護る二匹のナーガ

クルーバーシーウィチャイ高層像の後ろにはランナー建築様式の大本堂(ウィハーン・ルアン)があります。

大本堂に安置されている御本尊
御本尊

大本堂に安置されている御本尊。

*ここまでは参拝無料ですが、大本堂より奥のお堂は20バーツの入場料が必要です。

プラ・ウボーソット・ソーンソン(布薩堂)

ワットプラシンのウボーソット(布薩堂)
ウボーソット(布薩堂)

大本堂の裏手にはウボーソット(布薩堂)があります。

ワットプラシンの布薩堂は特別な建築様式で一般的な布薩堂とは異なります。

2つの僧を意味するプラ・ウボーソット・ソーンソンと呼ばれるもので、お堂内で男女の修行者 (比丘と比丘尼)が居合わせないようにするため、中央のモンドップ(小塔のある正方形の建築物)を境に南北に区切られています。

布薩堂内部に置かれたモンドップ
布薩堂の内部中央に置かれたモンドップ

布薩堂の内部中央にはモンドップが置かれ、プラジャオトーンティップのレプリカが祀ってあります。

ワットプラシンのプラジャオトーンティップ仏
プラジャオトーンティップ仏

プラジャオトーンティップはランナー王朝9代目ティローク王(ティローカラート王)が作らせたプラシン像に良く似た仏像で台座には宝石が散りばめられています。

プラマハージェディー(仏塔)

ワットプラシンの辰年の十二支仏塔
辰年の十二支仏塔:プラマハージェディー

布薩堂の脇には黄金に輝くプラマハージェディー(仏塔)があります。

仏塔の高さは約50m、四角の基盤の長さは32.5mで、辰年の十二支仏塔です。

ラーンナー文化が発展したタイ北部では干支ごとに対応する仏塔がきまっていて、自分の干支仏塔にお参りするとご利益があるといわれています。

関連記事:日本人初!タイの十二支仏塔巡礼を終えての感想

カムフー王の供養塔

ワットプラシンのカムフー王の供養塔
カムフー王の供養塔

仏塔の裏には、カムフー王の遺骨を埋葬した供養塔の一部が残っています。

黒っぽい煉瓦が積まれていて、隣にはマンラーイ王とパーユー王の像が置かれています。

ラーイカム堂(ウィハーン・ラーイカム)

ワットプラシンのラーイカム堂
ラーイカム堂

仏塔の左脇にあるラーイカム堂(ウィハーン・ラーイカム)には、チェンマイの守護仏の1つであるシヒン仏(プラシン)の複製が安置されています。

シヒン仏(プラシン)は3世紀頃にスリランカで鋳造。

霊験あらたかな仏像として(スコータイ→カンペーンペット→チェンライ→チェンマイ)と、時の権力者の手を渡り歩きました。

ワットプラシンのラーイカム堂に安置されているシヒン仏
ワットプラシンのラーイカム堂に安置されているシヒン仏(複製)

現在、ラーイカム堂に安置されているシヒン仏は複製品で、本物は毎年ソンクラーン時期だけ神輿にのせられてチェンマイの街を練り歩きます。

ワットプラシンのラーイカム堂内の壁面に描かれている古い壁画
ラーイカム堂内の壁面に描かれている古い壁画

堂内の壁面には王朝時代の人びとの暮らしぶりが描かれた壁画がもとの状態のまま保存されています。*一部修復。

寝釈迦仏像を安置したお堂

ワットプラシン のウィハーンプラノーン
ウィハーンプラノーン

ラーイカム堂の奥にはウィハーンプラノーンと呼ばれるお堂があります。

ワットプラシンのウィハーンプラノーンに安置されているサイヤート仏(涅槃像)
ワットプラシンのウィハーンプラノーンに安置されているサイヤート仏

1551年に建てられ、内部にはサイヤート仏(涅槃像)が安置されています。

頭は北側、お顔は西側を向いています。

ホートライ(三蔵庫)

ワットプラシンのホートライ(三蔵庫)
ホー・トライ

門をくぐってすぐ右手にはホー・トライと呼ばれる仏教の経典を納めた建物があります。

1816年にチェンマイ王朝(復興ランナー王朝)初代カーウィラ王よって建てられました。

ワットプラシンのホートライの壁の漆喰つくりの天女
漆喰つくりの天女(16体全て違う形をしている)

ワットプラシンのホートライは歴史的・芸術的価値をあわせ持った美しい建築物だといわれています。

建物は二階建てになっていて、一階の壁には漆喰つくりの天女が16体飾られ、二階の木造部分には漆塗りの上から金箔で模様が施されています。

ワットプラシンのライトアップ

ライトアップされたワットプラシン左からラーイカム堂・仏塔・布薩堂
ライトアップされたワットプラシン
左からラーイカム堂・仏塔・布薩堂

夜になると境内がライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気になります。

インスタ映えを狙いたい方は日が落ちるpm6:00頃が狙い目です。

サンデーマーケットの(ターペー門の反対側)ワットプラシン側の入り口

日曜日に参拝される方はサンデーマーケットの入り口になっていますので、時間を調整してぜひ一緒にまわってみてください。

関連記事:チェンマイのサンデーマーケット、エリア別の特徴と観光ポイント

お寺に興味のある方はこちらの記事チェンマイお寺巡りで絶対外せないお寺25選 現地在住が厳選も読んでみてください。




ワットプラシンのラーイカム堂に安置されているシヒン仏
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ワットプラシンのラーイカム堂に安置されているシヒン仏




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