ワットチェディルアン チェンマイ最大の仏塔と守護柱

チェンマイ最大の仏塔(チェディルアン)とチェンマイの守護柱(インタキン)が祀ってある名刹中の名刹、ワット・チェディルアンの見どころを歴史を交えてご紹介していきます。




ワット・チェディルアンの歴史

ワット・チェディルアンはラーンナー王朝7代目セーンムアンマー王が亡くなった父親のクーナー王(ラーンナー王朝6代目)のために14世期に建立しました。(造立を開始しました)

存命中は完成に至らず、王の配偶者(ティロークチュタテーウィー王妃)によって引き継がれ、ラーンナー王朝第9代ティローカラート王の治世時代(15世期)に完成しました。

チェンマイの歴史を物語る格式の高い寺院で、第3級ウォラウィハーンの格付けがされています。

名称ワット・チェディルアン
タイ語名วัดเจดีย์หลวงวรวิหาร
英語名Wat Chedi Luang
営業時間7時00分~〜18時00分(博物館:8時30分~〜17時00分)
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寺格第3級ウォーラウィハーン
参拝料40バーツ
見どころ巨大仏塔・チェンマイ都市守護柱

ワット・チェディルアンはチェンマイ旧市街の(おへその部分)中央に位置するお寺です。

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チェンマイの守護柱(インタキン)

チャトラムック様式を用いたウィハーン・インタキン
チャトラムック様式を用いたウィハーン・インタキン

外国人参拝客用の入り口で入場料(40バーツ)を払い門をくぐって境内に入ると、目の前にチェンマイ都市守護柱が祀ってあるお堂(ウィハーン・インタキン)があります。

毎年5月ごろに行われるサオ・インタキン祭の時に1年に1度だけチェンマイの守護柱がご開帳され、参拝客は供物をしてチェンマイの繁栄、作物の豊作、家族の健康や幸せを祈ります。

伝説によると、チェンマイ創都の際にマンラーイ王は(現在のタイ王国の領域にタイ族が南下する以前から住んでいた)ルワ族と呼ばれる先住民に、末長く繁栄した王朝を築きたいなら都市の中心に守護柱を祀りなさいと提言を受け、チェンマイの中央に(ワット・インタキン・サドゥムアンに)守護柱を建てて祀りました。

しかし、1558年以降ビルマの覇権下に入るとワット・インタキン・サドゥムアンは廃寺になってしまったそうです。

その後、タークシン王がビルマ軍を撃退すると、復興ラーンナー王朝初代カーウィラ王により、サオ・インタキンは(廃寺になったワット・インタキン・サドゥムアンから)ワット・チェディルアンに移されました。

正面:ウィハーン・インタキン内部
正面:ウィハーン・インタキン内部
高さ1m35.5cm
天井:ウィハーン・インタキン内部
天井:ウィハーン・インタキン内部
ウィハーン・インタキン内部の壁画
壁画:ウィハーン・インタキン内部

ウィハーン・インタキン内部の壁一面に仏教の世界観が描かれています。

とても神秘的で奥深く、言葉で言い表せないような雰囲気をもった空間です。

*残念ながら女人禁制です。

ワット・チェディルアンの大本堂

ワット・チェディルアンのランナー建築様式の大本堂
ランナー建築様式の大本堂

チェンマイの守護柱が祀ってあるお堂(ウィハーン・インタキン)の右側の大きな建物が大本堂です。

ワット・チェディルアンの中央礼拝堂の側面
大本堂の側面
ワット・チェディルアンの妻側のきらびやかな装飾
大本堂:妻側のきらびやかな装飾
ワット・チェディルアンの礼拝堂を護る2匹のナーガ(蛇神)
大本堂を護る2匹のナーガ(蛇神)
ワット・チェディルアンの礼拝堂内部
ワット・チェディルアンの大本堂内部

大本堂内部は高い天井から吊るされているシャンデリアと黄金色の柱の列がきらびやかに輝いていて、ゴージャスかつ荘厳な雰囲気をかもし出しています。

ワット・チェディルアンのプラ・アッターロットと呼ばれる仏立像
左の立像中央の立像右の立像
プラ・モッカラナ像プラ・アッターロット像プラ・サリブット像
พระโมคคัลลานะพระอัฏฐารสพระสารีบุตร

祭壇の中央に祀られている立像はプラ・アッターロット仏で高さは8.23mです。

印相は最もポピュラーな施無畏印(右手)と与願印のセット(左手)で、神聖な気持ちであなたの願いを聞きいれますよという意味のハンドサインです。

両脇はお弟子さんがお供して、

左の立像はプラ・モッカラナ像で右の立像はプラ・サリブット像です。

巨大仏塔(チェディルアン)

ワット・チェディルアンの巨大な仏塔
ワット・チェディルアンの巨大な仏塔

お寺の名前にもなっているチェディルアン(巨大な仏塔という意味のタイ語)の高さは42m、基壇の一辺の長さは54mで、チェンマイで一番大きな仏塔です。

上部は半壊していますが、これは1545年の大地震によるもので創建当時の高さは86mあったといわれています。

仏龕

ワット・チェディルアンの仏龕に祀ってある仏像
ワット・チェディルアンの仏龕

巨大仏塔の4方向にはそれぞれ仏龕(壁面に設けられた小室)が設けられており、仏像が安置されています。

現在、バンコクのワット・プラ・ケオ王宮寺院に祀られているエメラルド仏(プラ・ケーオモーラコット)は1468年〜1551年までこちらのワット・チェディルアンに祀られていました。現在はレプリカが祀ってあります。

ナーガ(蛇神)

ワット・チェディルアンの仏塔の階段の両脇のナーガ
ナーガ(蛇神)

基壇の階段の両脇には5つの頭を持つナーガ(蛇神)が4方向に8匹配されています。

28頭の象

ワット・チェディルアンの仏塔の基壇を取り囲む28頭の象
ワット・チェディルアンの仏塔の基壇を取り囲む28頭の象

基壇の中段で仏塔の崩壊を支えているようです。

十二支仏塔のレプリカ

ワット・チェディルアンの仏塔の裏に並んでいる十二支仏塔のレプリカ
十二支仏塔のレプリカ

仏塔の後ろ側には十二支仏塔のレプリカが並んでいます。

ラーンナー文化が発展したタイ北部では干支ごとに対応する仏塔がきまっていて、自分の干支の仏塔にお参りするとご利益があるといわれています。

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タイを代表する高僧のお堂

仏塔の背面には小さなお堂がいくつかあり、ワット・チェディルアンにゆかりの深い高僧を祀ったお堂や涅槃像を祀ったお堂があります。

アーチャン・マン・プリタトー高僧を祀るお堂
アーチャン・マン・プリタトー高僧

アーチャン・マン・プリタトー高僧は、タイで行脚の実践と瞑想止観を広めた先駆者です。

アーチャン・マンの弟子の一人がアーチャン・チャーで、タイの瞑想を世界に広め、20世紀を代表するタイ森林派の名僧といわれています。

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ルアンター・マハーブア師を祀るお堂
お堂を護るヒマパーン(神話の森)に住む珍獣
お堂を護るヒマパーン(神話の森)に住む珍獣
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ルアンター・マハーブア師

その隣のお堂には、アーチャン・マンの弟子の一人であるルアンター・マハーブア師が祀られています。

ゴムの木

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ワット・チェディルアンに植えられた3本のゴムの木

境内にはカーウィラ王の治世期に植えられた樹齢200年を超える大きなゴムの木(フタバガキの木)が3本あります。

ワット・チェディルアンのライトアップ

ライトアップされた巨大仏塔
ライトアップされた巨大仏塔

夜はオレンジ色にライトアップされ、昼間とはまた違ったイメージです。

漆黒の闇の中に神秘的に浮かぶワット・チェディルアンはインスタ映え間違いなしです。

サンデーマーケットのついでに寄りたい方はチェンマイ門の入り口が一番近くです。

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ワット・チェディルアン博物館

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営業時間:8時30分~〜17時00分

境内にある博物館は入場無料です。

ワット・チェディルアンの修復の歴史がわかるパネルや、崩壊したお寺の一部が展示されています。

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仏塔の修復の歴史

英語の説明もあるので、時間がある方はぜひよってみてください。さらにワット・チェディルアンの理解が深まります。

ワット・チェディルアンは見どころ満載のお寺ですので、サクッと見てまわるだけでも30分、博物館まで全てまわるなら1時間30分は欲しいところです。歴史が好きな方でもそうでない方でも楽しめます。

チェンマイの守護仏(ヒシン仏)が安置されている『ワット・プラシン』と一緒にまわるのが昼間の観光の定番コースになっています。

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