ナムプリックとは、素焼きした青トウガラシ(唐辛子の甘味種)を臼でペースト状にすりつぶし、砂糖・レモン汁・ナンプラーで味付けしたタイ北部を代表する料理の1つです。
- タイ語:น้ำพริก
- 英語:Nam phrik(Cili Dip)
- 日本語:ナムプリック
タイ北部ではディップのような感じで好まれていて、このナムプリックに野菜やもち米などをつけて食べます。
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タイ北部には、色々な種類のナムプリックがあるので、味の特徴や辛さの度合についてご紹介していきます。
プリックヌム
プリックヌムは一番オーソドックスなナムプリックで、
プリックヌムと呼ばれるタイ北部の青トウガラシを素焼きし、赤わけぎ(ホムデン)・にんにくと一緒に臼でペースト状にすりつぶし、砂糖・レモン汁・ナンプラーでシンプルに味付けした料理です。
価格は30Bから50B。
おつまみ度 ☆☆☆
タイフリーク度 ☆☆☆
北タイの青トウガラシ(プリックヌム)
ナムプリックでメインとなる食材は、プリックヌムと呼ばれるタイ北部の青トウガラシです。
大きさは唐辛子とピーマンの間くらい。
味の方は、生で食べるとピーマンに似ていて、焼くと辛味がなくなり、焼きなすに似た味になります。
ナムプリックオーン(ひき肉とトマトのディップ)
ナムプリックオーンは、ナムプリックにトマトとひき肉を加えた料理です。
一見、辛そうに見えますが辛くないので辛いのが苦手な方でも美味しくいただけます。
キャベツで包んでいただくとビールがとまりません。
おつまみ度 ☆☆☆
タイフリーク度 ☆
ナムプリックプラートゥー(焼き鯵のディップ)
ナムプリックプラートゥーは、ナムプリックにプラートゥーという魚のほぐしみを加えた料理です。
プラートゥーは日本ではグルクマと呼ばれているサバ科に属する魚です。プラートゥーだけでも美味しいのにそこにタイの新鮮な香草が加わったら不味いはずがないですよね!
ご飯にもビールにもあう最強のナムプリックです!
おつまみ度 ☆☆☆☆☆
タイフリーク度 ☆☆☆☆☆
ナムプリックプー(田蟹のディップ)
ナムプリックプーはナムプリックに唐辛子と田蟹ペーストを加えた料理です。
味はナムプリックヌムと似ていますが田蟹ペーストが入っているので少しクセがあります。
茹でたキャベツにたっぷりディップをつけて口の中に放り込んだらあとはキンキンに冷えたビールで流しこむだけです。
おつまみ度 ☆☆☆
タイフリーク度 ☆☆☆☆
ナムプリックカー(ナンキョウのディップ)
ナムプリックカーは、ナンキョウ・一味唐辛子・香草を混ぜ合わせたもので、ディップではなく乾燥した状態で提供されます。
味はピリッとしていて漢方薬のような独特の風味があります。
ナンキョウはショウガ科の植物で英語ではガランガル(galangal)と呼ばれています。
おつまみ度 ☆
タイフリーク度 ☆☆☆☆
ナムプリックプラーラ(クサヤのディップ)
ナムプリックプラーラはナムプリックに魚を米糠で醗酵させたプラーラという調味料を加えた料理です。
日本のくさやに似た独特の臭いがします。
プラーラはタイ北東部イーサンの家庭には必ずと言ってよいほどあるポピュラーな調味料です。
おつまみ度 ☆☆☆
タイフリーク度 ☆☆☆☆☆
ナムプリックターデーン(エビペーストのディップ)
ナムプリックターデーンは鷹の爪の辛さとカピ(シュリンプペースト)の旨味が絶妙にマッチした料理です。
美味しいんですが、塩辛すぎるので高血圧の方は要注意な食べ物です。
おつまみ度 ☆☆☆
タイフリーク度 ☆☆☆☆☆