
チェンマイ在住8年目の筆者はタイで車とバイク2台所有しています。
毎年支払うタイの強制保険(自賠責保険)&タイの自動車税の解説と支払い方法についてまとめました。
タイで車やバイクの保有を検討している方は参考にしてみてください。
タイの強制保険

下が車の強制保険(自賠責保険)
タイの強制保険(ポーローボー)は交通事故による被害者とその家族の保護を図る目的で1992年から法令により加入が義務付けられました。
強制保険に加入せずに運転した場合の処分は、最大で2000バーツの罰金が科せられます。
強制保険(ポーローボー)は、人身事故のみが補償の対象で、物損や自分の車が壊れた場合は補償外です。心配な方は任意保険への加入も検討してみてください。
強制保険(ポーローボー)の料金は排気量によって異なり、バイクと車それぞれ以下の通りです。
バイクの強制保険の料金
排気量 | 保険料 |
排気量75cc以下 | 161.57バーツ |
排気量75cc以上125cc以下 | 323.14バーツ |
排気量125 cc以上150 cc以下 | 430.14バーツ |
排気量150 cc以上 | 645.21バーツ |
電動バイク | 323.14バーツ |
車の強制保険の料金
排気量 | 保険料 |
乗用車 | 645.21バーツ |
ピックアップトラック | 967.28バーツ |
ミニバン(15席以下) | 1,182.35バーツ |
強制保険の支払い場所
強制保険は満期日の90日前から陸運局の窓口または車検場で支払うことができます。
交通違反の未納がある場合は強制保険を納めることができません。
タイの自動車税
自動車税は、車を所有している場合に課せられる税金で、車両を登録した翌年から1年毎に支払います。
納付期限は車両に貼ってある納税証または車両登録証に記載されている日付です。
強制保険同様に90日前から陸運局の窓口または車検場で支払うことができます。
自動車税はそれぞれ以下の通りです。
バイクの自動車税
排気量 | 保険料 |
排気量75cc以下 | 100バーツ |
排気量75cc以上125cc以下 | 100バーツ |
排気量125 cc以上150 cc以下 | 100バーツ |
排気量150 cc以上 | 100バーツ |
車の自動車税
車の自動車税は排気量と経年によって決まります。
排気量 | 保険料 |
排気量1〜排気量600cc | ×50サタン(0.5バーツ) |
排気量601cc〜排気量1800cc | ×1.50 บาทバーツ |
排気量1801cc以上 | ×4バーツ |
6年以上使用の車は以下の通り割り引かれます。
年数 | 割引率 |
6年以上 | 10% |
7年以上 | 20% |
8年以上 | 30% |
9年以上 | 40% |
10年以上 | 50% |
例)4ドアセダン 排気量1497cc 6年目の場合
①600cc×0.5バーツ=300バーツ
②(1497cc-600cc)×1.5バーツ=1345.5バーツ
③300バーツ+1345.5バーツ=1645.5バーツ
④1645.5バーツ×0.8=1316.4バーツ
自動車税の延滞金
日本の場合、毎年5月になると自動車税の納税通知書が届きますが、タイは通知が来ないのでついつい忘れてしまいます。*しかも、自動車税を滞納しても督促状もきません。
自動車税を滞納(未納)した場合の延滞金は以下の通りです。
バイクの延滞金

バイクの自動車税未納延滞金は一ヶ月につき1バーツ。
車の延滞金

車の自動車税未納延滞金は一ヶ月につき16.46バーツ。
車検

バイクの場合は新車購入後5年目まで不要、それ以降毎年車検を受ける必要があります。
自動車の場合は新車購入後7年目まで不要、それ以降毎年車検を受ける必要があります。
満期日の90日前から車検の点検を受けることができます。
ตรอ←こちらをコピペしてグーグマップにペーストすれば、最寄りの車検場が出てきます。
車検の料金
バイク:60バーツ。
車:重量が2,000キログラム以下、200バーツ
車:重量が2,000キログラム以上、300バーツ
ちなみに、タイの車検の点検はあってないようなもので、5分程度です。
別途、ディーラーや整備工場で点検を受けることをおすすめします。
筆者は定期的にディーラーに持って行っていますが、その都度5000バーツ〜10000バーツの修理費がかかっています。
チェンマイ陸運局での納税の流れ
強制保険に加入しないと、車検を通すことも自動車税を納めることもできないので、納税の流れは強制保険→車検→自動車税の順番になります。
バイクの手続きをするチェンマイ県陸運局分室
バイクの手続きをする陸運局分室はチェンマイとランプーンを結ぶ通称ゴム街道沿いにあります。
強制保険を払う場所

本館の隣にある小さな古屋で強制保険の更新します。
用意するものは緑色の車両登録書(車検証)と現金。

発券機はないので、手が空いている女性に緑色の車両登録書(車検証)を渡せばOKです。
引っ越しをした方は新しい住所を伝えます。
車検の場所

チェンマイ陸運局から歩いて3分の場所にある車検場。
先ほど更新した強制保険と車両登録書(車検証)、バイクの鍵を渡して渡し待ちます。

自分のバイクの車種を呼ばれたら受付で60バーツ払って完了です。
手数料はかかりますが、車検場でも強制保険は更新できます。
自動車税支払い場所

本館入ってすぐ右の受付に強制保険、車両登録書、車検証明証を提出して番号札を受け取ります。

電光掲示板に番号が表示されたら税金を納めます。

受け取った納税証はバイクに見えるように貼っておきましょう。
強制保険と車両登録書はヘルメットを入れる収納スペースに保管しておきましょう。
筆者はジップロックの中に入れています。
車の手続きをする陸運局

車の手続きをする方の陸運局はハーンドンにあります。
強制保険払う場所

強制保険を支払う場所は建物に入ってまっすぐ進んだ左側にあります。

手が空いている女性に青色の車両登録書をわたします。
その場で支払いを済ませ、新しくなった強制保険を受け取ったら、

入り口の右脇にある窓口に強制保険と青色の車両登録書を提出。
住所変更がある場合は伝えます。

電光掲示板に番号が表示されたら納税をして完了です。
受け取った納税証はステッカーで貼っておきましょう。
ステッカーは強制保険を払った場所に売っています。*1枚3バーツ
車検証と強制保険は車のダッシュボードに保管しておきましょう。
まとめ

毎年、警察の取り締まりを受けて強制保険の更新に気がつきます。
罰金の額は大したことないですが、事故を起こした時のことを考れたら怖くなりました。
メンテナンス費用やガソリン代を含むトータルの維持費はこちらの記事にまとめてあります。