チェンマイ王家の菩提寺としても知られ、タイ王室より第3級サーマンの寺格が与えられた由緒ある王立寺院「ワット・スワンドーク」。
境内にならぶ白亜の墓塔はタイ人観光客のインスタ映えスポットにもなっています。
他にも見どころ満載で、
- 高さ48メートルのスリランカ様式の仏塔
- 神々しい輝きを放つ霊験あらたかな「プラチャオ・カオトゥー」仏
は、タイ国指定の有形文化財として登録されています。
ニマンヘミンやチェンマイ旧市街から歩いていけるので、「チェンマイ旧市街の城壁やお堀」と一緒に街歩き観光を楽しんでください。
チェンマイ王家の菩提寺
ワット・スワンドークは14世紀後半、ラーンナー王朝第6代クーナー王の治世期に、壁で囲まれた王家の花園(ウィアン・スワンドーク)内に建立されました。
タイ語でウィアンは囲む、スワンは庭、ドークは花という意味です。
ワット・スワンドークは1907年と1932年の2回にわたって大規模な修繕がおこなわれています。
1回目は1907年でダーラーラッサミー王妃によって、チェンマイ王家の墓がワット・スワンドークに移転されました。
その後ワット・スワンドークはチェンマイ王家の菩提寺にもなっています。
2回目は1932年にラーンナー最高の聖者クルーバーシーウィチャイ高僧によって、本堂(ウィハーン)の修復がおこなわれました。
ダーラーラッサミー王妃は、復興ラーンナー王朝第7代インタウィチャヤーノン王の娘でラーマ5世の側室の一人。
1910年にラーマ5世王が崩御するとチェンマイにもどりラーンナー文化の普及活動に尽力されました。
名称 | ワット・スワンドーク(ワット・スワンドーク) |
タイ語 | วัดสวนดอก |
英語 | Suan Dok Temple |
参拝時間 | 8時〜17時 |
料金 | 20バーツ*本堂 |
場所 | Googleマップでひらく |
備考 | 境内は20時まで入場可、本堂は17時閉鎖 |
ワット・スワンドークの行き方
旧市街の西に築かれた城門「スワンドーク門」より徒歩15分。
シェアリング自転車、ソンテウ、トゥクトゥクなどが利用できます。
RTCシティバスを利用される方は、ワット・スワンドークバス停、チェンマイ大学歯学部前バス停より徒歩3分です。
ワット・スワンドークの見どころ
白亜の墓塔
ステープ通りから敷地内に入ると、すぐ右手に白亜の墓塔が立ち並ぶお墓があり、ダーラーラッサミー王妃をはじめとするチェンマイ王家の遺灰が納められています。
白亜の墓塔をバックにインスタ映えする写真が撮れる場所ですが、あくまでチェンマイの歴代王が眠るお墓ですので、墓地に相応しくない服装や不謹慎な行動は厳禁です。
仏舎利仏塔
墓塔群の隣には高さ48メートルのスリランカ様式の仏塔があり、仏塔内にはスコータイから招いたスマナ長老が持参した仏舎利(釈迦の遺骨)が安置されています。
伝承によると、仏舎利は仏塔に納めるさいに大小2つの粒に分裂してしまい、大粒の仏舍利はワットスワンドーク、小粒の仏舍利はドーイステープ寺院に安置されています。
この仏舎利仏塔は1935年3月8日付の官報にタイ国指定の有形文化財としてに登録されています。
大本堂(ウィーハンルアン)
仏塔の西側の大本堂はクルーバー・シーウィチャイ高層により1932年に修復されました。
ワット・スワンドークの敷地内は入場無料ですが、大本堂に入るには参拝料20バーツがかかります。
大本堂内部は天井が高く広々とした空間が広がります。
柱や壁、天井に施されている美しい装飾も必見です。
大本堂(ウィーハンルアン)にはクーナ王の治世期に鋳造された御本尊プラチャオ・カーキンが祀られています。
仏像の高さは2.5mでクーナ王と同じ高さとのことです。
御本尊の反対側には藁を持った立像が祀られています。
布薩堂(ウボーソット)
大本堂を背に右に進んでいくと、修復された布薩堂(ウボーソット)があります。
内部中央には高さ4.7メートル、9トンの青銅(重金属)で鋳造された後期チェンセン様式のプラチャオ・カオトゥー像が祀られています。
神々しい輝きを放つ霊験あらたかな「プラチャオ・カオトゥー」仏は、今から500年以上前(西暦1504年)に鋳造されました。
仏塔と同様にタイ国指定の有形文化財としてに登録されています。