フルーツ天国タイにはまだ日本で知られてない果物がたくさんあります。
この記事では、果物なのに口どけ濃厚なスイートポテトのような『タイのカニステル』を紹介します。
タイのカニステル
カニステルとは、5cm〜7cmほどの山吹色の果実を実らせるアカテツ科の植物です。
果実はとても甘く水分が少なくて、スイートポテトやゆで卵の黄身のようなほくほくした食感があるので、エッグフルーツやクダモノタマゴと呼ばれています。
和名 | カニステル、エッグフルーツ、クダモノタマゴ |
学名 | Pouteria campechiana Baehni |
英名 | Canistel,Tiesa,Yellow Sapote,Canistelsapote |
タイ | ม่อนไข่、เซียนท้อ |
分類 | アカテツ科の多年生植物 |
木の大きさ | 幹は直径1m、高さ8m |
葉 | 槍形で長さ約11〜28cm、幅約4〜7.5cm |
花 | クリーム色で芳香があり葉腋に2〜5個 |
果実 | 種を植えてから収穫まで2〜3年。 花後は緑色の果実、熟すにつれてやまぶき色に変化。 |
種 | 濃茶色でピカピカと光沢のある表皮 |
タイの名称
タイ全土によって様々な呼び名があります。ちなみに筆者が住んでいるチェンマイではシアントー又はモーンカイと呼ばれています。
バンコク | シアントー・ケーマー・ラムットカメーン・マークプアン・トーマー |
ペッチャブン | ティッサー |
プラチンブリー | トーカメーン |
ラーチャブリー | ルークトープーンバーン |
チェンマイ | モーンカイ・シアントー |
カニステルの栄養成分
カニステルには豊富な栄養素が含まれていることが明らかになっています。*カニステル100グラムあたり(食用部分のみ)
- カロリー 138.8 kcal
- 水分 60.6g
- タンパク質 1.68g
- 脂肪 0.13g
- 炭水化物 36.69g
- 繊維 0.10g
- 灰分 0.90 g
- カルシウム 26.5mg
- リン 37.3mg
- 鉄分 0.92mg
- カロテチン 0.32mg
- チアミン 0.17mg
- リホフラビン(ビタミンB2)0.0.1mg
- ナイアシン(ビタミンB3)3.72mg
- アスコルビン酸(ビタミンC)58.1mg
- トリプトファン 28mg
- メチオニン 13mg
- リジン 84mg
- 出所|https://hort.purdue.edu/newcrop/morton/canistel.html
タイのカニステルの値段
日本では1kgあたり2000円〜3000千円と高級フルーツに分類されるカニステルですが、タイのローカル市場では1kgあたり150円〜200円で購入することができます。
シーズンは7月後半〜9月と12月〜2月です。
タイのローカル市場では写真のように山積みになっています。旅行者の方は見た目がちょっときたないのでスルーしますよね。
この量(1kg)で150円です。完熟前の少し青いカニステル。
すぐに冷蔵庫には入れずに、常温に置いて追熟させます。
完熟になると鮮やかなオレンジ色になり、表面に少し皺(しわ)が出てきます。
水分量が少ないので、完熟しても柿のようにぐちゅぐちゅになりません。ただ単に甘さが増すだけです!
カニステルの味
さて、さて、みなさん気になるお味の方ですが、これがかなり美味しいです!
マンゴーに似た形と色合いから、甘酸っぱくてフルーティーな味を想像すると思いますがまったく違います。
手で実を半分に割ると焼き芋のホクホク感があり、口にふくむと噛まずに舌の上でスッと消えていきます。
まるで濃厚なスイートポテトケーキを食べているような感じです。
お皿に綺麗に盛りつけて出されたら自家製ケーキだと思います。
絶対に果物とは思わないです。
種はびわの種のような濃い茶色でピカピカ光沢があります。
裏返すと(どちらが表かわかりませんが)でこぼこしていてアーモンドのようです。
海外では塩をふったりレモンを絞って食べるみたいですが、タイのカニステルはとても甘いので、ぜひそのままスプーンですくって食べてみてください!