パーヤップ大学では、外国人を対象にした集中タイ語講座が1年中開講されており、タイ語学習者から高い評価を受けています。
筆者自身も、1年間にわたりレベル2からレベル7まで(特別クラスを含む)受講してきましたが、非常にオススメできるため、皆さんに紹介したいと思います。
パーヤップ大学基本情報
パーヤップ大学は1974年にタイ国キリスト教団によって創設されたミッション系の総合大学で、地元では学費が高いことと美人が多いことで有名です。
タイ語 | มหาวิทยาลัยพายัพ |
英語 | Payap University |
略称 | P.U.Y |
校章 | 大きな円の中に小さな円が4つ。それぞれ人、知識、芸術、宗教 |
色 | 水色 |
花 | Mesua Ferrea Linn(ดอกบุนนาด) |
所在地 | Googleマップでひらく |
HP | 公式サイト |
アクセス | ウーバー・ソンテウ |
パヤップ大学集中タイ語講座の特徴
筆者が実際に1年間通って感じた、良かった点と悪かった点は以下のとおりです。
良かった点
カリキュラムがしっかりしている
クラスはレベル1からレベル8まであるので体系的に学習を進めていくことができます。*ただし、生徒が5人そろわないと開講しないので上位クラスは開講しない時もありました。
先生は大学教師
先生は普段大学で教鞭をとっている経験豊富なベテラン教師なので授業の進め方が上手!
どの先生もタイ語をタイ語で説明できます。
授業料が安い
20日×3時間=60時間 *休憩時間含む
8000バーツ(133バーツ/1時間)
進級テストがない
自分でクラスを選べます。
学生ビザがもらえる
2コース(120時間)の授業料を納めると3カ月間の学生ビザがもらえます。
8000バーツ×2+VISA手数料5000バーツ =21000バーツ
3カ月毎に大学から書類をもらってイミグレで更新するといった感じです。
悪かった点
クラス編成
たまにレベルの合ってない、授業の進行の妨げになる生徒さんがいました。
遠い
徒歩・自転車では通えない距離にあります。
ソンテウを月契約している生徒さんもいました。
上位クラスは開講されない
多くの生徒さんがレベル5までの受講なので、レベル6以上は生徒が集まらずなかなか開講されないときもありました。*開講しない時は、個別授業を開いてくれた先生がいたので空白期間はなかったです。
パヤップ大学集中タイ語講座申し込み手続き
集中タイ語講座受講の申し込み方法は2通りあります。
自力で事務局に行く
担当が空いていれば直接事務局に行っても対応してもらえますが、電話かメールで予約をしてから行ったほうが良いと思います。
アポ取り
Payap University
Language Enhancement Center (LEC),Sirindhorn Learning Resource Center (Library), 2nd Floor Chiang Mai 50000 Thailand
intersec@payap.ac.th
●電話
(+66) 53 241 255 ext. 7450
メールで申し込み
申し込みフォームをダウンロードして必要事項を記入しメールで申し込みます。
https://inter.payap.ac.th/certificate-programs/intensive-thai/
パヤップ大学集中タイ語講座授業風景
筆者が受講したレベル2〜レベル7+特別授業の様子をお伝えします。
申し込み方法と行き方だけ分かればいいという方はパーヤップ大学集中タイ語講座事務局へのアクセスをご覧ください。
パヤップ大学集中タイ語講座レベル2
パーヤップ大学のタイ語講座は1タームが60時間(20日×3時間)で、奇数クラス・偶数クラス交互に開講します。
筆者はLevel2から受講しました。
生徒は交換留学生の日本人2人、シンガポール人2人、中国人1人、西洋人6人の計12人。
授業の内容は毎日数個の新出単語を習った後、生徒同士でペアを組んで日常会話の練習です。
私の名前はhiroです。
どこの国の方ですか?
日本人です。
テキストや板書はローマ字で、授業も9割英語で進められました。
●実力テスト
レベル2終了時に簡単なテストがありました。
テストと言ってもわからない箇所は辞書を使ってもノートを見ても先生に質問してもOKです。
筆者は日本でタイ文字を勉強してきたので、解答はタイ文字で書きましたが、他の生徒はローマ字でした。
今みると汚い字でびっくりです。
レベル2はとにかくタイ語に慣れるといった感じでした。
西洋人がたくさんいるので英語の話し相手に困まりません。
英語の勉強をしたい方はさらにお得です。
日本でタイ語学校に通ったことがある方ならレベル3からのスタートがいいと思います。
パヤップ大学集中タイ語講座レベル3
生徒は7人です。(日本人2人、シンガポール人2人、西洋人3人)
授業内容はタイ文字の仕組みと声調をセットで学習します。
母音と子音の組み合わせによる声調が変化を理解できます。
タイ文字表とにらめっこしながら反復学習でした。
レベル3は毎日ず〜とタイ文字の学習なので、嫌になって途中から受講しない生徒がいました。
授業60時間プラス宿題に2時間はかかるので100時間以上はタイ文字を学習します。
授業のペースはレベル2と比較にならないほど速くなりますが、レベル3が終わるとタイ文字の仕組みや読み方などが理解できます。
●レベル3のプリント
すごい丁寧に添削してもらえます。
●レベル3の感想
チェンマイで不自由なく生活がしたいならタイ文字の習得は必須です。
タイ人は単語と声調をセットで覚えるので書くことも読むこともできますが、仕組みを教えられる人は少ないです。
タイ文字の仕組みをきっちり教えられるベテラン教師がいるレベル3はかなりオススメです。
授業のスピードが速くなるのである程度タイ文字の勉強をしておいたほうがいいですよ。
筆者は日本でタイ文字の勉強をしていたにもかかわらず、ついていくのがやっとでした。
パヤップ大学集中タイ語講座レベル4
2週間の休みの後、レベル4がスタートしました。
生徒は6人。先生は男性の先生。
今までずっと女性の先生だったので、急に大学の授業っぽくなりました。
読解問題が多かったです。
文法の説明が英語だったので、英検3級の筆者には理解できない箇所もありました。
復習もしっかりしないとついていけなかったのでキツかったです。
レベル4のプリント
なんか、レベル4にしては難しいですよね。
一応解答できてるみたいですけど。
レベル4の感想
レベル4で独学の貯金を全て使い果たしました。
パヤップ大学集中タイ語講座レベル4
生徒は日本人2人と西洋人3人の計5人です。
途中からクラスに合流する生徒もいましたが、タイに5年以上住んでいたり、パートナーがタイ人だったりみなさん語彙は豊富でした。
授業内容は読解と短いセンテンスを作って先生に添削してもらうの繰り返しです。
タイ語特有の言い回しや文章構成など、
説明を聞いてもわからないことだらけで、つねに頭のなかがもやもやしていました。
レベル4までは手応えがあったというか順調だったのに、レベル5で停滞期です。
やっぱり40歳過ぎのおやじに語学の習得は厳しいとか色々考えました。
●レベル5の感想
成長が感じられないので授業がつまらなくなりました。
かなりキツかったです。
パヤップ大学集中タイ語講座レベル6
実はレベル6のことが思いだせなくて。。。
とにかくつまらなくてあまり覚えてません。
毎日死に物狂いで食らいついていったという感じです。
1日のスケジュール
●レベル6テキスト
今なら1分もかからずに読めるのに、当時は10分以上かかってたんでしょうね。
相変わらず。きたない字ですねw
●レベル6の感想
とにかくつらい2カ月でした。
若い子は覚えが早いですが、筆者は勉強量と必死さでカバーしました。
パヤップ大学集中タイ語講座特別授業
進級を希望した生徒はわずか3人。
これではLevel7は開講されません。(1クラス生徒5人以上)
主任の先生にLevel7が開講されないのなら、復習でレベル5を受講したい、とにかく空白期間をつくりたくない、と申しでると、週3回特別授業をしてくれる事になりました。
生徒は僕を含めて3人です。
授業内容はテキストを読んでひたすら問題を解く。
ただただ問題を解いているだけ!
宿題の量もハンパなかったです。
親切じゃないというか、
なんていうか、
雪山の頂上まで連れて行って転んで体で覚えろみたいな感じです。
でもこの先生からタイ語習得の秘訣というか大事な心がけを指摘されました。
じつはLevel2の先生にも全く同じことを言われていて、「耳の痛い指摘」というか、
そのときはピンとこなかったのですが、「タイ語の学習に辞書を使うな」と念をおされました。
わからない単語があったらわからないままでいいから辞書禁止ね。
辞書を使わないと最初は気持ちわるかったですが、慣れるというか、すぐに平気なりました。
知っているタイ語で想像を働かせて何となく理解するといった感じです。
●特別授業のテキスト
●特別授業の感想
特別授業の1ヶ月半はあっという間でした。
タイ語をタイ語で考えることに慣れた授業でした。
この先生とは今でもラインで繋がっています。
パヤップ大学集中タイ語講座レベル7
生徒が揃うのを待つこと1カ月半ようやく5人そろってレベル7の開講です。
授業は視聴覚教室で行われ、プリント、テキストの他にビデオ教材が使われました。
レベル5までは優等生だったのにレベル7では完全に落ちこばれでした。
若い子は本当に覚えるのが早いですね。勉強量ではカバーできない部分があります。
授業終わりに先生から「hiroは聴解力が弱いからラジオかテレビを毎日見なさい」とアドバイスをいただきました。
クラスメイトだったAUAの先生とLINEを交換して別かれました。
●レベル7のプリント
どちらかというとビデオ学習の方が多かったです。
CMとかバラエティ番組の動画をみたあと、先生が作った問題に回答する感じです。
●レベル7の感想
休憩時間の生徒との会話がタイ語なので雑談が楽しかったです。
全体を通しての感想
レベル4で日本での貯金を全て使い果たし、心が折れそうになったレベル5・6ですが、
調べものは全てタイ語でできるようになったので逆に良かったと思っています。
受講を考えている方へアドバイスするとすれば、
まったくゼロからスタートだと途中から授業についていけなくなります。
ですので、タイ文字(仕組みはわからなくてもいい)とタイ語単語(500個程度)の貯金をしておいたほうがいいです。
語順や文法は授業で自然と身につくので大丈夫です。
パーヤップ大学集中タイ語講座事務局へのアクセス
集中タイ語講座はメーカオ校舎で開講しています。
徒歩では難しい距離なのでソンテオかトゥクトゥクを利用してください。
関連記事:チェンマイの交通手段&移動手段
まとめ
チェンマイパーヤップ大学集中タイ語講座は毎日交通費を払ってでも通う価値のある講座です。
のんびり学習したい、通いやすい場所がいいという方はチェンマイ大学の集中タイ語講座(コースと費用)がおすすめです。