チェンマイでタイ語勉強中

2018年チェンマイの煙害状況は危険水準と専門家が注意喚起!

2018年チェンマイの煙害状況は危険水準と専門家が注意喚起!

チェンマイは2月から4月にかけて太陽が見えないほどの厚いもやが上空を覆います。初めてチェンマイを訪れる方は、これは一体何だろう?と思われるかもしれません。

今回はタイ北部で発生する煙害(ヘイズ)と呼ばれる大気汚染について、チェンマイの発生状況及び被害者数など、タイ保健省公害管理局の最新情報をもとに解説します。

煙害(ヘイズ)とは

煙害(ヘイズ)とは目に見えない乾いた微粒子の浮遊により視界が悪くなる煙霧(スモッグ)のことで、その微粒子が身体に入ると呼吸器系に沈着して健康に影響を及ぼします。

大気汚染による死者数はさまざまな統計データがありますが、世界保健機関(WHO)は年間115万人ほど死亡すると報告しています。

チェンマイ煙害発生状況

チェンマイでは毎年11月頃からうっすら空がにごり始め、2月後半から3月中頃にピークを迎えます。

煙害の強い日は焦げたにおいがし、太陽が見えないほどの厚いもやが上空を覆います。

煙害の原因

タイ北部における煙害は、主に野焼き(落ち葉などを燃やした煙)、ディーゼルガソリンを使用している車両やバイクの排気ガス、産業施設からの有毒物質の放出によるものです。

煙害の症状

煙害が強い日は、目・鼻・喉などの粘膜が刺激され、以下のような症状が現れます。

  • 目や皮膚のかゆみ
  • 目がしみて赤くなり涙が流れる
  • 鼻水
  • 喉が渇きイガイガする
  • 呼吸がスムーズにできない
  • めまい
  • 吐き気
  • 胸が詰まる
  • 疲れやすくなる

*心臓や呼吸器に病気がある方は症状が現れやすく病気が重症化する可能性があるようです。

タイ北部の煙害問題

タイ北部の煙害問題が顕著になり始めたのは2007年ごろで、タイ気象庁は健康に影響を及ぼす微粒子の値(PM10が基準値を超える)が計測されたと発表しています。

また、チェンマイ大学の研究チームは、チェンマイの大気中に浮遊するPM2.5は、アメリカの基準値の3倍〜6倍で、チェンマイとランプーンの呼吸器系疾患者数および死亡率は煙害と強い相関があると結論付けています。

*空気の汚染状況は空気中の物質を検査し、数値化して汚染度を測りますが、あまり細かく見すぎても専門家以外にはわかりにくいため、一般的な空気汚染の指標としてPM10とPM2.5の値が用いられます。

PM10とは大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね10μm以下のものを指します。世界の多くの地域で大気汚染の指標として広く用いられています。
PM2.5とは大気中に浮遊する微粒子の径が概ね2.5μm以下のものを指します。日本では訳語として「微小粒子状物質」と呼ばれています。PM10よりもさらに微細な物質なため健康への悪影響が大きいと考えられています。

タイ北部の煙害被害者数

具体的な数字を知ったらショックを受ける人もいるかも知れませんので、(ぼくがそうでした)、心配性な人は読み飛ばしてください。

タイ保健省事務次官ソーポンメーコン医師によると、チェンマイ第一管理センターが管轄している北部8つの県で2017年2月末から3月にかけてヘイズによる健康被害に遭った患者は62,635人で内訳は以下の通りです。

  • 心血管疾患が34,208人
  • 呼吸器疾患24,233人
  • 皮膚炎2,133人
  • 炎症性眼疾患2,061人

PM10がデンジャラスゾーン(200(g/m3)超)を記録した2012年は、3月1日から3月8日までの7日間だけで、55,5760人の患者を87箇所の病院で受け入れました。

  • 心血管疾患23,685人
  • 呼吸器疾患24,8375人
  • 皮膚炎2,61045人
  • 炎症性眼疾患2,2655人

タイ北部の煙害対策

https://www.prachachat.net/news_detail.php?newsid=1364189913

野焼きを禁止したり、旧型ディーゼル車の代替を促進したり、抜本的な対策も講じているようですが、

PM10やPM2.5の濃度が上昇し深刻な状況が続くと、飛行機で人口的な雨を降らせたり、ポンプ積載車で水噴霧など沈静化が行われます。

http://www2.manager.co.th/QOL/ViewNews.aspx?NewsID=9550000028980

また、子供、高齢者には屋外活動を避けるように呼びかけ、一般住民にはマスクが無料配布されます。(去年はチェンマイ県25の郡で10万個のマスクが無料配布されました。)

ひと昔前までは、チェンマイでマスクを付けると変な眼差しで見られましたが、最近は若い子を中心にマスク着用は常識になりつつあります。

ただ、チェンマイの煙害で健康に影響を及ぼす微小粒子状物質(PM2.5)は、2.5mmの1000分の1のサイズ(スギ花粉の12分の1)なので、普通のマスク、さらに言えば花粉用のマスクでも役に立ちません。

基本的にこのようなマスクはチェンマイでは購入できないので、2月から4月にチェンマイに滞在する人は日本で買っておくことをおすすめします。

煙害の状況を確認できるアプリ

外出する時はこれから紹介する無料のアプリで大気汚染の程度を確認してから外出しましょう。

Air4Thaiはタイ全土で定点監視した大気汚染物質の濃度を基に算出した、空気質指数(英: Air Quality Index (AQI)を確認できるスマートフォンアプリです。

Air4Thai:PCサイト

アプリの使い方

Air4Thai

一番左の星マークをポチると今自分がいる場所の大気汚染状況が、真ん中の地図をポチると他県の大気汚染状況が確認できます。

空気質指数は6段階で、指数が100(オレンジ色)を超過すると敏感なグループに影響が生じると言われています。

指数
  • 0 – 50
  • 101 – 150
  • 151 – 200
  • 201 – 300
  • 301 – 500
健康影響
  • 良い
  • 敏感なグループにとっては健康によくない
  • 健康によくない
  • 極めて健康によくない
  • 危険

このアプリで確認できる汚染物質は以下の通りです。

  • PM10=浮遊粒子状物質
  • O3=オゾン
  • CO=一酸化炭素
  • NO2=二酸化窒素
  • SO2=二酸化硫黄

PM10

特に影響が生じるグループは肺疾患や心疾患を持つ人、子供、高齢者

O3

O3とはオゾンのことで特に影響が生じるグループは肺疾患(呼吸器疾患)を持つ人、子供、高齢者、屋外で運動をする人

CO

COとは一酸化炭素のことで、発生源は、工場・事業場、自動車、家庭など多種多様です。特に影響が生じるグループは心疾患を持つ人

NO2

NO2とは二酸化窒素のことで環境汚染の大きな要因となっている化合物です。日本では大気汚染防止法により特定物質に指定されています。

SO2

SO2とは二酸化硫黄、別名亜硫酸ガスのことで特に影響が生じるグループは喘息を持つ人

汚染が強い日は外出を控えたり、マスクを付けて、ヘイズのシーズンを一緒に乗り越えましょう!

参考にした資料

タイ語参照サイト

  • http://www.3armyarea-rta.com/smoke3/haze3.php
  • http://www.komchadluek.net/detail/20120316/125540/ฝุ่นละอองปลอดภัยมองเห็นเสาไฟฟ้า4ต้น.html
  • http://www.thairath.co.th/content/487349
  • http://www.3armyarea-rta.com/smoke3/haze3.php
  • https://www.prachachat.net/news_detail.php?newsid=1364189913

日本語参照

  • 藤沢数希(2013)『反原発の不都合な真実』新潮新書
  • 在シンガポール日本国大使館 Haze(ヘイズ/煙害)発生に関する注意喚起 http://www.sg.emb-japan.go.jp/health_haze_4jul2013%28ver2%29_j.pdf

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