チェンマイの大気汚染(煙害/ヘイズ)は危険水準と専門家が注意喚起

 2019年2月15日
チェンマイの大気汚染(煙害/ヘイズ)は危険水準と専門家が注意喚起

チェンマイは2月から4月にかけて太陽が見えないほどの厚いもやが上空を覆います。

『これは一体何だろう?』と心配になった方も多いのではないでしょうか?

今回はチェンマイにおける煙害・ヘイズと呼ばれる大気汚染について知っておくべき基本知識と対策方法をご紹介します。

煙害(ヘイズ)とは?

煙害(ヘイズ)とは目に見えない乾いた微粒子(PM10・PM2.5)の浮遊による煙霧(スモッグ)のことです。

その微粒子が身体に入ると呼吸器系に沈着して健康に悪影響を与えます。

PM10とは大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね10μm以下のものを指します。世界の多くの地域で大気汚染の指標として広く用いられています。

PM2.5とは大気中に浮遊する微粒子の径が概ね2.5μm以下のものを指します。日本では訳語として「微小粒子状物質」と呼ばれています。PM10よりもさらに微細な物質なため健康への悪影響が大きいと考えられています。
空気の汚染状況は空気中の物質を検査し、数値化して汚染度を測りますが、あまり細かく見すぎても専門家以外にはわかりにくいため、一般的な空気汚染の指標としてPM10とPM2.5の値が用いられています。

[/capbox]

チェンマイ煙害(ヘイズ)発生状況

●チェンマイ煙害(ヘイズ)の発生時期

チェンマイでは毎年11月頃からうっすら空がくもり始め、2月後半から3月中頃にピークを迎えます。

煙害の強い日は焦げたにおいがし、太陽が見えないほどの厚いもやが上空を覆います。

●チェンマイ煙害(ヘイズ)の発生源

タイ北部における煙害の主な発生源は以下の通りです。

  • 野焼き(落ち葉などを燃やした煙)
  • ディーゼルガソリンを使用している車両やバイクの排気ガス
  • 産業施設からの有毒物質の放出によるもの

●煙害(ヘイズ)の症状

煙害が強い日は、目・鼻・喉などの粘膜が刺激され以下のような症状が現れます。

  • 目や皮膚のかゆみ
  • 目がしみて赤くなり涙が流れる
  • 鼻水
  • 喉が渇きイガイガする
  • 呼吸がスムーズにできない
  • めまい
  • 吐き気
  • 胸が詰まる
  • 疲れやすくなる

チェンマイの煙害問題

タイ北部の煙害問題が顕著になり始めたのは2007年ごろで、タイ気象庁はPM10の濃度が環境基準値を大幅に上回ったと発表しました。

また、チェンマイ大学の研究チームは、チェンマイの大気中に浮遊するPM2.5の濃度はアメリカの環境基準値の3倍〜6倍で、チェンマイとランプーンの呼吸器系疾患者数および死亡率は煙害(ヘイズ)と強い相関があると結論付けています。

チェンマイの煙害(ヘイズ)被害者数

タイ保健省事務次官ソーポンメーコン医師によると、チェンマイ第一管理センターが管轄しているタイ北部8県で2017年2月末から3月にかけてヘイズによる健康被害を受けた患者は62,635人で内訳は以下の通りです。

  • 心血管疾患が34,208人
  • 呼吸器疾患24,233人
  • 皮膚炎2,133人
  • 炎症性眼疾患2,061人

PM10が危険水準(200(g/m3)超)を記録した2012年は、3月1日から3月8日までの7日間だけで、55,5760人の患者を87箇所の病院で受け入れました。

  • 心血管疾患23,685人
  • 呼吸器疾患24,8375人
  • 皮膚炎2,61045人
  • 炎症性眼疾患2,2655人
大気汚染による死者数はさまざまな統計データがありますが、世界保健機関(WHO)は年間115万人ほど死亡すると報告しています。

チェンマイの煙害(ヘイズ)対策

https://www.prachachat.net/news_detail.php?newsid=1364189913
  • 野焼き禁止
  • 旧型ディーゼル車の代替を促進
  • 飛行機で人口的な雨を降らせる
  • ポンプ積載車で水噴霧
  • 屋外活動を避けるように呼びかけ
  • マスクが無料配布
  • 煙害アプリダウンロードの促進
http://www2.manager.co.th/QOL/ViewNews.aspx?NewsID=9550000028980

▲2017年はチェンマイ県の25郡で10万個のマスクが無料配布されました。

チェンマイ煙害(ヘイズ)リアルタイム

最後にチェンマイの煙害(ヘイズ)発生状況をリアルタイムで確認できる無料アプリをご紹介します。

煙害(ヘイズ)情報を確認して、PM10・PM2.5の量が多いときは外出をできるだけ控えるようにしましょう。

Air4Thaiはタイ全土で定点監視している大気汚染の状況(汚染物質濃度を基に算出したAQI)を確認できるスマートフォンアプリです。

アプリのダウンロードはこちらからどうぞ。

アプリの使い方

Air4Thai

一番左の星マークをポチると現在地の大気汚染状況が、真ん中の地図をポチると他県の大気汚染状況が確認できます。

空気質指数は6段階で表示され、指数が100(オレンジ色)を超過すると肺疾患や心疾患を持つ方に危険なレベルと考えられています。

指数
  • 0 – 50
  • 101 – 150
  • 151 – 200
  • 201 – 300
  • 301 – 500
健康影響
  • 良い
  • 健康によくない
  • 健康によくない
  • 極めて健康によくない
  • 危険
チェンマイで無料配布されているマスクではPM2.5は防げませんので、マスクの用意はなるべく日本でしておきましょう。