
多くの仏教寺院があるナコンパノムの中でもひときわ存在感を放つ「ワット・プラタートパノム」。
お釈迦さまが一番弟子のアーナンダとともにここを訪れたという伝説が残されていることから、信仰心のあつい仏教徒から一生に一度は訪れたいイーサン最大の聖地とあがめられています。

日本語:ガーンナマサカーンプラタートパノム
毎年陰暦の3月に9日間開催される伝統行事
毎年マーカブッチャー(万仏祭)の前後9日間開催される「プラタート・パノム祭」には、タイ各地やメコン川をはさんだ対岸のラオスから数万人の巡礼者や参拝客がワット・プラタートパノムを訪れます。
本記事では、ワット・プラタートパノムの行き方と見どころを紹介します。
ワット・プラタートパノム 行き方
ワット・プラタートパノムは、市内中心部から50kmメコン川を下ったタートパノム郡にあります。
メコン河に沿って南北に伸びる212号線を南に一直線、街のシンボルであるナーガ像から車で約50分です。
公共交通機関を利用される方は、ナコンパノムバスターミナルからムグダハン行きのミニバンが5時30分から概ね20分おきに出ています。(*終点まで行かずワット・プラタートパノムで下車)
運賃は70バーツです。
帰りは寺院から徒歩2分のタクシー乗り場(air mini van station)でソンテウやトゥクトゥクが客待ちをしています。
ワット・プラタートパノム 営業時間
名称 | ワット・プラタートパノム ウォラマハーウィハーン |
タイ語 | วัดพระธาตุพนมวรมหาวิหาร |
英語 | Wat Phra That Phanom |
寺格 | タイ王室第一級寺院 |
干支 | 申年 |
営業時間 | 5時00分〜20時00分 |
公式サイト | http://www.watthat.com/ |
場所 | Googleマップでひらく |
アクセス | 市内中心部から車で50分 |
1942年にタイ王室よりウォラマハーウィハーンの寺格が与えられた第一級王室寺院です。
ワット・プラタートパノムの見どころ
プラタートパノム(仏塔)

ワット・プラタートパノムの見どころは、天に向かってそびえ立つ高さ53.6mの仏舎利塔(プラタートパノム)です。
仏塔はクメール遺跡と同じ建築様式で建てられており、創建はシーコートラブーン王国が栄えていた7世紀〜8世紀ごろだと考えられています。
伝説によると、大迦葉(マハーカッサパ)に率いられた500人の阿羅漢(プラアラハン)と5つの国の王が集まり、インドから譲り受けた釈迦の胸骨を安置する為にこの仏塔をつくったといわれています。
阿羅漢(プラアラハン)とは:仏教において最高の悟りを得た、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のことです。

塔頂部の装飾には110kgの純金が使われている
当時の仏塔(プラタートパノム)の高さは10mほど。
1975年の豪雨で一度倒壊しましたが、すぐに建てなおされ現在の53.6mになりました。
倒壊した仏塔の一部はプラタートパノムから北東300メートの場所に祀られています。
仏塔頂部の美しい装飾には110kgの純金が使われています。
プラタートパノムは申年の十二支仏塔かつ日曜日の曜日仏塔でもあります。
ナコンパノムには月曜日から日曜日までの曜日仏塔があるのでこちらの記事もチェックしてみてください。
タイ北部に点在する十二支仏塔についてはこちら。

日本語:サオインタキン
仏塔の右脇にはナコンパノムの土地神さまを祀った柱、サオインタキンが建っています。

プラタートパノム オンドゥーム ストゥーパー

名称 | プラタートパノム オンドゥーム ストゥーパー |
タイ語 | สถูปอิฐพระธาตุพนมองค์เดิม |
場所 | Googleマップでひらく |
アクセス | ワット・プラタートパノムから徒歩4分 |
1975年8月11の豪雨で崩れたプラタートパノムの基壇が祀らている「プラタートパノム オンドゥーム ストゥーパー」。
内部には仏像や宝石などが納められています。
ワット・プラタートパノムから北東300メート、仏塔から歩いてすぐです。
タイ・ベトナム・ラオスの多様な民族文化と伝統がまざりあった「ナコンパノムのおすすめ観光スポット」は、こちらの記事にまとめています。