本記事では、サワンカロークへのアクセスとおすすめ観光スポットをご紹介しています。
サワンカロークはその昔、日常生活で使用するために作っていた焼き物(サンカローク焼き)が、日本や中国に輸出するまでの一大産業に発展し、政府に莫大な利益をもたらしていました。
このことにより、経済面の重要性から位の高い人たちから直接統治され、スコータイ王朝時代にスコータイ周辺で最も栄えていた町といわれています。
*サワンカローク焼きは、日本では江戸時代に寸胡禄(すんころく)として輸入され多くの茶人に好まれていた焼き物です。
サワンカロークへのアクセス
サワンカロークは、タイ北部のスコータイ県にある郡の1つで、スコータイバスターミナルから北に39km離れた場所にあります。
サワンカロークへのアクセスはタイ各地の主要都市からバスを利用するのが一般的です。
鉄道も走っていますが、盲腸線のためアクセスはかなり不便です。*後で詳しく説明します。
スコータイからサワンカロークへの行き方
スコータイバスターミナルからチェンマイ行きのウィンツアーやウタラディット行きのボーコーソー(トランスポート社)の長距離バスが利用できます。
バイクの運転ができる方は、スコータイバスターミナルからサワンカロークまでの道路は交通量が少なく走りやすい一本道なのでレンタルバイクもおすすめです。
チェンマイからサワンカロークへの行き方
チェンマイバスターミナル2(チェンマイアーケード)からスコータイ行きのウィンツアーがサワンカロークを経由します。
朝一の9時45分発(192B)乗れば日帰り観光ができます。
詳細はこちらのチェンマイ第2バスターミナル バス会社別運行ルート一覧をご覧ください。
筆者はチェンマイから車でスコータイ、シーサッチャナライ歴史公園、カムペーンペット歴史公園とまわりました。
車ですと途中で温泉につかったりできるので、アクティブに行動される方はレンタカーもおすすめです。
『Klook公式サイト』ならなら小型乗用車が24時間で1000バーツ(日本円で3000円)程度です。
バンコクからサワンカロークへの行き方
モーチットバスターミナル(北バスターミナル)から以下のバス会社が利用できます。
- チュートチャイモータセール
- ウィンツアー
- タイ国営トランスポート社(ボーコーソー)
運賃は364B
サワンカローク バスターミナル
サワンカロークのバス停は国鉄サワンカローク駅と同じ主要幹線道路沿いにあります。
Googleマップではバスターミナルとなっていますが、小さなバス停といった感じで、同じ通りに会社別(行き先別)にいくつか窓口があります。
主な行き先は以下の通りです。
- スコータイ
- ウタラディット
- ピサヌローク
- バンコク
- チェンマイ
バンコク、ウタラディット、ピサヌロークへ行くバスがスコータイを経由するので、スコータイから日帰り観光も楽にできます。
名称 | サワンカローク バスターミナル |
地図 | Googleマップでひらく |
国鉄サワンカローク駅
町の中心にある国鉄サワンカローク駅は町のランドマーク的な存在です。
ぬくもりのある木造駅舎がノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
営業時間は1日わずか15分だけなので交通インフラとしてはあまり機能していませんが、鉄道ファンに根強い人気です。
現在の運行状況はフアランポーン駅(バンコク)を特急3番列車として10:50に出発し17:01に分岐駅バーンダーラー駅に到着。
そこから逆走してサワンカローク支線に入り、サワンカローク駅に17:46に到着し、15分間停車して18:01にウッタラディット県にあるシラアット駅に向けて出発します。
シラアット駅に19:50に着到着した列車は、今度は特急4番列車となって折り返しフアランポーン駅(バンコク)に向かいます。
この上り特急4番列車はサワンカローク駅には停車せずに北本線をそのまま南下するので、サワンカローク駅の営業時間は17:46から18:01の1日わずか15分のみです。
営業距離が短くかつ終点で他の路線に接続しない、俗に言う盲腸線と呼ばれる支線ですが、下り路線は特急3番列車、上り路線は特急4列車に列車種別されています。
このことからも、昔はとても重要な町であったことがうかがえます。
名称 | サワンカローク駅 |
タイ語 | สถานีสวรรคโลก |
英語 | Sawankhalok Railway Station |
場所 | Googleマップでひらく |
サワンカロークの観光スポット
サワンカロークは町に流し営業のトゥクトゥクやソンテウは走っていません。
町の移動は徒歩かソンテウのチャーターになります。
サワンカローク国立博物館
サワンカローク国立博物館はサワンカロークの町を南北に流れるヨム川の西側にあります。
美しい花ときれいに刈り込まれた芝生に囲まれ、宮殿のような立派な外観をしています。
館内は2階建で、1階はシーサッチャナーライの遺跡から発掘された出土品が展示されています。
2階は仏像の変遷についてわかり易い解説展示がされています。
サワンカロークの町から車で20分の場所にあるサンカローク焼博物館61番窯には、当時の窯がそのまま保存されています。
年代によって形状や模様が違うのが興味深かったです。
名称 | サワンカローク国立博物館 |
タイ語 | พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติ สวรรควรนายก |
英語 | Sawanvoranayok National Museum |
営業日 | 9時00分~16時00分(水曜日〜日曜日) |
サイト | |
入場料 | 100B |
サワンカロークのストリートアート
国鉄サワンカローク駅から裏路地を2分ほど歩くと、
建物の壁に描かれた多くのストリートアートを見ることができます。
この辺り一帯別世界で、インスタ映えする写真がたくさん撮れます。
名称 | サワンカローク ストリート アート |
タイ語 | สตรีทอาร์ต สวรรคโลก |
地図 | Googleマップでひらく |
クロンマプラップ駅の朝市
クロンマプラップ駅は北部本線のバーンダーラー駅(分岐駅)とサワンカローク駅のちょうど中間にある駅です。
車で20分離れていますが、駅前広場でとても活気のある賑やかな朝市が開催されるので、ローカルな雰囲気が好きな方にぜひおすすめしたい観光スポットです。
朝市はめちゃくちゃ広くて全部見てまわると1時間はかかります。
衣類や日用品から野菜や生鮮食品までいろいろなものが売っています。
名称 | クロンマプラップ駅 |
タイ語 | คลองมะพลับ |
英語 | Khlong Maphlap |
場所 | Googleマップでひらく |
サワンカロークの守護柱
「ラックムアン」は町の守護神を祀った柱で、タイの現王朝が首都バンコクに守護柱を建設すると、その後他県(市町村)でも建設されるようになりました。
日本で言うところの氏神様的な存在です。
大体どの県も町の中心部や縁起の良い場所に建設されています。
サワンカロークのラックムアンは国鉄サワンカローク駅から1.5km南下した主要幹線道路沿いにあります。
2014年3月17日に建設され、式典にはラーマ10世やスコータイ県知事らが出席しました。
名称 | ラックムアンサワンカローク |
タイ語 | ศาลหลักเมืองสวรรคโลก |
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シーイントラーティット王像
シーインタラーティットは現在のスコータイ県の近辺を統治した、スコータイ王朝最初の王様です。
記念像はワット クン ワーリーの境内に祀ってあります。
同じ敷地内に大きな市場があり、野菜や生鮮食品、乾物など日常生活に必要なものが売っています。
名称 | シーイントラーティット王像 |
タイ語 | พระบรมราชานุสาวรีย์พ่อขุนศรีอินทราทิตย์ |
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