タイ北部ナーン県には山中にもかかわらず、塩がとれる世界的に珍しい塩の村(ボーグルア村)があります。
海のないタイ北部の山奥でどのように塩がつくられているのか気になったので、
ナーン県観光のさい、ボーグルア村(塩の村)に立ち寄って塩作りを見学してきました。
*カオパンサー(7月頃)とオークパンサー(10月頃)の時期は塩作りはお休みです。
【ボーグルア村】世界的にも珍しい塩の村
ナーン県のボーグルア村(塩の村)は市街地から80キロ離れた山峡にある小さな村です。
この村では塩井戸から汲み上げた塩水をかまどで蒸発させて塩を作っています。
*大昔このあたり一帯は海だったようで、(地殻変動などで陸地に閉じ込められ)水分が蒸発して塩分濃度が高くなった塩井戸(ボーグルア)が存在します。
ボーグルア村の塩作りの様子
村人の話では、『かつては多数の塩井戸があったが、現在はほとんど枯れてしまい北と南に2基しか残っていない』とのことです。
今回筆者が訪れたのは南村の方で、村は小さく映画のオープンセットのようでした。
村のメイン通りにはお土産屋と飲食店が数件並んでいます。
塩をつくっている場所は、メイン通り奥の小さな藁葺き小屋が5〜6軒並んでいる辺りです。
小屋の中に入ると部屋の真ん中にかまどがあり、
塩井戸からくみあげた塩水をこのかまどにいれて、水分を蒸発させる伝統的な方法で塩をつくっています。
事前にボーグルア村のゲストハウスやツアーガイドに予約を入れると作業風景が見学できるとのことです。
ボーグルア村のお土産
お土産屋ではここで作った塩を販売しています。
料理用の塩は一袋30円〜60円(10THB〜20THB)。
山と海のミネラルが豊富に含まれているので旨味がたっぷり、サラダはこの塩とオリーブオイルだけで抜群に美味しいです。
スキンケア用の塩や塩石鹸などもありました。
ボーグルア村で作る塩は海塩のようにヨウ素を含んでいないため、消費者の手に届く前にヨウ素を添加する必要があるそうです。
ボーグルア村のカフェ
ほっこりできる素朴な田舎カフェもあります。
カフェの近くには川が流れてどかな風景に癒されます。
ボークルア岩塩場へのアクセス
名称 | ボークルア岩塩場 |
タイ語 | บ่อเกลือสินเธาว์ภูเขา |
営業 | 6時00分~20時00分 |
場所 | Googleマップでひらく |
公共交通機関で行く場合、ナーンバスステーションからナーン〜プア郡間を運行している路線バスにのりプア郡下車(1時間30分)。
プアバスステーションからボーグルア行きのソンテオに乗り換えて約1時間です。
ボークルア村には自然に囲まれたヴィラ(ボークルア ビュー リゾート)もたくさんあるので宿泊もできます。