
タイ(チェンマイ)滞在中に下痢が続き、便に血がまじる症状があったので大腸内視鏡検査をうけました。
など、みなさんが気になる検査の内容とかかった費用をまとめました。
タイ滞在中に
といった症状がある方はぜひ読んでみてください。
お尻の違和感(かゆみや痛み)がある方は「タイの薬局で買える痔の薬とサプリメント」をご覧ください。
大腸がん検査に至った経緯
サクッと検査費用を知りたい方は、「タイの大腸がん検査の費用」をご覧ください。
お腹の症状
9月末から10月末までの約1ヵ月間、細い便が出るといった症状や下痢が頻繁におこるようになりました。
筆者は毎日晩酌しており、辛いタイ料理をつまみにした翌日はいつも軟便だったので気にせずに放置します。
11月に入り、辛いタイ料理とアルコールを止めても下痢が止まらず、しかも、何も食べていないのお腹が張った状態にもなり病院へ。*痛みは全くありませんでした。
お医者さんから「1ヵ月間も下痢が続くのは普通の状態ではない、大腸がんの恐れがある」と言われ、大腸内視鏡検査をすすめられました。
ですが、筆者は検査を断り、お腹の張りをとる薬だけを処方して欲しいと頼みました。
それならせめて便潜血(べんせんけつ)検査だけでも受けなさいと言われ、検査を受けることに。
便潜血検査
11月11日 9時30分にうんちを持って病院へ。
窓口にうんちを提出すると看護婦さんに「えっ!こんなにいっぱい!」と驚かれました。
採便量が足りずに(再検査になると)また病院に行く羽目になるので、
写真の容器満杯にうんちを詰めたのですが、うんちの量は採便棒の先端部分に軽くつく程度で良いとのことでした。

筆者もこんなにたくさん必要なのかなぁ〜って思ったんですよね。
便潜血検査の結果は30分で出るので診察の1時間前までに提出すればOKですが、お医者さんと通訳さんの日程が合わないと後日、結果を聞きに行くことになります。

で、便潜血(べんせんけつ)検査の結果は陰性でした!
結果を聞いて一安心しました。
(筆者)これで安心できます。ありがとうございました!
(ドクター)今回採取した便にたまたま血が混じってなかっただけかもしれないし、出血しないポリープや早期がんもあるので100%大腸がんではないとは言い切れません。
タイ在住の日本人は大腸がんになる方が多いので、個人的には大腸内視鏡検査かCTコロノグラフィを強くおすすめします。
(筆者)わかりました。ですが、今回はしばらく様子をみて見ます。
血便
お腹の張りはなくなったのですが、11月末から排便後もすっきりせず、便が残っているような感じになりました。
12月4日(水)
夜中に急にお腹が痛くなり、便をみてみるとピンク色(赤ワインのロゼの色)の下痢。。。
お昼に激辛ラーメンを食べたからだとおもい放置します。
12月8日(日)
朝、うんちと一緒に鮮血(傷口から出たような生々しい血)が出たので、
すぐに日本語通訳さんの直通電話にて症状を報告し、翌日の病院を予約しました。
12月9日(月)
お医者さんにピンク色の下痢と鮮血便があったことを報告します。
(ドクター)血便の血が鮮やかなのは(肛門近くの出血なので)痔の可能性もあるけど、今回は絶対に大腸内視鏡検査をしなさい。
(筆者)よろしくお願いします。
ということで、翌日、大腸内視鏡検査を受けることになりました。
大腸内視鏡検査とは内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を詳しく調べる検査です。ポリープなどが発見された場合は、病変の一部を採取して病理診断します。

検査の予約をすると、婦長さんから前日の食事などの注意事項、当日の検査の流れ、検査費用の概算などの説明があり、同意書に署名し提出しました。*日本語の検査準備手引き書類が3枚渡されます。
検査費用の概算は15000バーツ〜25000バーツと言われました。
*タイの私立病院は就労ビザの患者、就労ビザ以外の患者、キャシュレス診療の患者等で診察料が異なります。筆者は就労以外のビザを所持、支払いはキャシュです。
大腸内視鏡検査の準備
前日の食事
前日のAM12:00〜当日の6:00までの飲食はおかゆなど水分を多く含んだ料理と飲み物だけです。
腸内に食物が残っていたら再検査なので、できれば20:00以降は何も口にしない方がいいとのことでした。
因みに筆者の前日の食事はおかゆ一杯、ヨーグルト6個、アイス4個、ウィダーインゼリー2個と水です。
再検査が嫌だったので固形物は16:00までにしました。
腸管洗浄剤
12月9日(月)18:00(前日)

写真の腸管洗浄剤を750ccの水に溶かして1時間かけて服用します。
その時に錠剤2粒も一緒に服用します。
腸管洗浄剤はスポーツドリンクみたいで飲みやすく、錠剤もラムネ味で美味しかったです。
うんちの状態は人によって様々なので参考程度に。
12月9日(月)18:00から薬の服用を開始
- 1回目の便(固まりが混じった便)服用から50分後
- 2回目の便(ドロドロの便)服用から1時間40分後
- 3回目の便(茶色の水)服用から2時間00分後
- 4回目の便(ピンクの水)服用から2時間40分後 *血便が出たのでまじで焦りました
12月10日(火)5:10から薬の服用を開始
- 1回目の便(茶色の水)服用から50分後
- 2回目の便(うす茶色の水)服用から1時間30分後
- 3回目の便(透明な水)服用から2時間00分後
- 4回目の便(透明な水)服用から2時間20分後
腹痛や吐き気、やめまいなど、気分が悪くなることはなかったです。
初日の1回目だけ便意の感覚がつかめず、少しうんちを漏らしましたが、2回目以降は大丈夫でした。
いつもと違う感覚になったら便意がなくても便器に座った方がいいかもしれません。
ちなみに体重は1.7kg減りました。腸管洗浄剤(swiff)はlazadaで1本250バーツで購入できます。
大腸内視鏡検査の流れ(当日)
9:00
看護婦さんによる問診と体重、血圧などの測定のあと、更衣室で病院が用意した検査着に着替えます。
筆者は付添人がいなかったので貴重品が心配でしたが、きちんとした鍵付きのロッカーがありました。鍵は安全ピンで検査着につけます。
9:20
検査準備室のキャスター付き診察台に仰向けで寝て点滴を受けます。
検査準備室はエアコンがなかったのでめちゃくちゃ寒かったです。
9:40
仰向けで寝たまま検査室に運ばれます。検査室も寒かったです。
鎮静薬の注射をしましたが意識はハッキリとしていました。
*待っている間、私語が多い看護婦さんもいたので、タイの雰囲気が初めての方はイライラするというか、心配になると思います。(筆者は緊張がほぐれました)
10:00
ドクターが来て検査開始です。
左側臥位(横向きに寝る)になり、検査着のお尻の部分だけまくられ、肛門にローションを塗られます。
肛門がヌルッとしたと思ったら、あっと言う間にモニターに腸内の様子が映し出されました。
カメラいつ入ったの?って感じで全く違和感なかったです。
頑張ってモニターを見ていようと思ったのですが、(*薬が効いて)気がついたら終わっていました。
*意識は飛んでいませんが、ボ〜っとしてあまり覚えていません。
5分くらいの感覚でしたが、逆算すると30分~40分ほど検査したみたいです。
その後、検査準備室に戻り30分〜1時間(人による)仰向けのまま休憩します。
オナラをしたくなって、周りに人がいないか確認したら、横に付き添いの看護婦さんがいました。
気分はどう?と聞かれたので、
オナラが出ますと答えると、ガスはたくさん出した方が良いのよ。と言われたました。
気分が悪くないならドクターに検査結果を聞きに行きます。と言われ、着替えます。
11:10

診察室にて大腸内視鏡で撮った大腸全体の写真を見ながら説明を受けます。
(ドクター)大腸には異常がみられなかったので大腸がんではありません。出血の原因は痔によるものです。

(ドクター)ただし、直腸にポリープがみられたので念のため(生検)生検組織診断にまわしておきました。結果は2週間後になりますが、私の経験上、この程度の大きさなら悪性の心配はいらないでしょう。
生検組織診断の結果

(ドクター)検査結果は良性です。悪性の腫瘍ではないのでガンの心配はいらないですよ。今回の下痢やお腹の張りの原因は腸内環境の悪化でしょう。
(筆者)とりあえず、悪性ではないので安心しました。
(ドクター)出血の原因の痔についてですが、君の痔は内側にあって、そっとしておいても問題はありません。ただし、便秘になったら、大きな病気になるから食生活は気をつけてください。
(筆者)わかりました。ありがとうございました。
タイ(チェンマイ)の大腸がん検査の費用
タイの病院は在留資格や保険の有無によって診察料が異なりますので参考程度にしてください。
筆者は就労以外のビザを所持、支払いはキャシュです。
便潜血検査
項目 | 英語 | 費用(バーツ) |
診察料 | Doctor fee | 800 |
医薬品 | Medication | 825 |
検査費 | Laboratary | 190 |
病院のサービス費 | Hospital Service fee | 400 |
2215 |
診療2回 便潜血検査+薬10日分(胃酸を抑える薬1種類・お腹の張りを抑える薬2種類)
大腸内視鏡検査
項目 | 英語 | 費用(バーツ) |
初診料 | Fee for initial office visit | 300 |
診察料 | Consultatio | 4800 |
医薬品 | Medication | 1420 |
麻酔費 | Anesthetics | 500 |
手術室費用 | Operating room charge | 1500 |
医療用品費 | Medical Supplies | 2474 |
検査費 | Laboratary | 1300 |
特別検査(大腸カメラ) | Special Examination | 3500 |
手術室医療機器費 | Operating room Medical Supplies | 600 |
回復室使用料 | Recivery | 500 |
病院のサービス費 | Hospital Service fee | 600 |
専門看護師費 | Nurse Professional Fee | 900 |
18,394 |
筆者は日本に帰国したさいに海外療養費制度を申請したので、3割負担ですみました。
海外療養費の申請書類はタイの病院で作成してくれます。
以下の病院ではキャッシュレス診療がOKです。
関連記事:チェンマイで日本語受診できる病院5軒!キャッシュレス診療も可
まとめ
便潜血検査の費用:約900円、大腸内視鏡検査の費用:約17,000円でした。(*国民健康保険)
直腸がんを含め、大腸がんは早期発見すれば80%以上の確率で治ると考えられているそうです。
採便して窓口に提出するだけなので便潜血検査は毎年受けようと思いました。