信仰心のあついタイ人が一生に一度は行きたい場所「自分の生まれた年の干支仏塔」。
タイ北部には干支ごとにさだめられた仏塔を守り神として信仰する「プラタート・プラチャムピークート」という慣習があります。
本記事では、タイ北部とタイ東北部に点在している干支仏塔へのアクセスと見どころを紹介します。
きっとご利益がありますよ。
タイの十二支仏塔
日本語十二支(生肖) | 所在県 | 寺名(日本語) | 寺名(タイ語) | タイ語十二支 | タイ語十二支生肖 | 北タイ語十二支生肖 |
子(鼠) | チェンマイ県 | ワット・プラタート・シー・チョームトーン ・ウォラウィハーン | วัดพระธาตุศรีจอมทอง | ปีชวด | หนู | ใจ้ |
丑(牛) | ランパーン県 | ワット・プラタート・ラムパーン ルアン | วัดพระธาตุลำปางหลวง | ปีฉลู | ปีวัว | เป้า |
寅(虎) | プレー県 | ワット・プラタートチョーヘー | วัดพระธาตุช่อแฮ | ปีขาล | เสือ | ยี |
卯(兎) | ナーン県 | ワット・プラタートチェーヘーン | วัดพระธาตุแช่แห้ง | เถาะ | กระต่าย | เม้า |
辰(龍) | チェンマイ県 | ワット・プラシン | วัดพระสิงห์วรมหาวิหาร | มะโรง | งูใหญ่ | สี |
巳(蛇) | チェンマイ県 | ワット・チェットヨート | วัดเจดีย์เจ็ดยอด | มะเส็ง | งูเล็ก | ไส้ |
午(馬) | ターク県 | ワット・プラボロムタート | วัดพระบรมธาตุ | มะเมีย | ม้า | สง้า |
未(羊) | チェンマイ県 | ワット・プラタート・ドーイステープ | วัดพระธาตุดอยสุเทพราชวรวิหาร | มะแม | แพะ | เม็ด |
申(猿) | ナコンパノム県 | ワット・プラタートパノム ・ウォラマハーウィハーン | วัดพระธาตุพนมวรมหาวิหาร | วอก | ลิง | สัน |
酉(鶏) | ラムプーン県 | ワット・プラタートハリプンチャイ | วัดพระธาตุหริภุญชัย | ระกา | ไก่ | เล้า |
戌(犬) | チェンマイ県 | วัดเกตการาม | จอ | หมา | เส็ด | |
亥(豚) | チェンラーイ県 | ワット・プラタート・ドーイトゥン | วัดพระธาตุดอยตุง | กุน | หมู | ใก๊ |
ワット・プラタート・シー・チョームトーン
・ウォラウィハーン
チェンマイ県にある子年(ねずみ年)の守護寺院
チョームトーン寺院はチェンマイ旧市街から南に60km離れたチョームトーン郡にある寺院です。
現在、チェンマイで一番僧階の高いお坊さんルアンプー・トーン・シリモンカロー師が住職をつとめています。
一般的に仏舎利(お釈迦様の遺骨)は仏塔の中に安置されていますが、チョームトーン寺院では、礼拝堂の塔(モンドップ・プラーサート)の中に安置されています。
寺院までは路線ソンテウが運行していますので35バーツで行くことができます。タイ最高峰のドイインタノンやローションを溶かしたような強烈なとろとろ感があるテープパノム温泉と一緒にまわるのがおすすめです。
関連記事:2020年子年の守護寺院!チョームトーン寺院の行き方と見どころ
ワット・プラタート・ラムパーンルアン
ランパーン県にある丑年(うし年)の守護寺院
ワット・プラタート・ラムパーンルアンはランパーン県を象徴する寺院で、
タイ最古の木造建築があり、タイ北部で最も美しいと寺院といわれています。
本堂では壁の隙間からさし込んだ光が屈折して映し出す不思議な光景をみることができます。
チェンマイから余裕で日帰り観光できます。
関連記事:ワット・プラタート・ラムパーン・ルアンのアクセスと見どころ
ワット・プラタートチョーヘー
プレー県にある寅(とら年)の守護寺院
ワット・プラタートチョーヘーは藍染めの生産地として有名なプレー県を代表する王室寺院です。
高さ33mの仏舎利塔をはじめ、チェンセーン様式のルワンポー・チョーヘー仏や願い事を叶えてくれるルアンポータンジャイ仏など見どころ満載の寺院です。
本堂に安置されているルワンポー・チョーヘー仏
1922年にタイヤイ族によって寄進されたルアンポータンジャイ仏。
幸運を運ぶ・願いごとを叶える仏像とされています。
プレー県は藍染めの生産地として有名でチェンマイから日帰りできます。
関連記事:藍染めの街プレー県への行き方とおすすめ観光スポット5選
ワット・プラタートチェーヘーン
ナーン県にある卯年(うさぎ年)の守護寺院
ワット・プラタートチェーヘーンはナーン県で最も神聖な寺院のひとつです。
スコータイから譲り受けた仏舎利を安置するために1348年に建立されました。*仏塔は1522年に建立されました。
ランナーのモナリザと呼ばる有名な壁画があるプーミン寺院、ナーンの街を一望できるワット・プラタート・カオノーイと一緒にまわるのがおすすめです。
関連記事:ナーン県の観光スポット7選とチェンマイからナーンへの行き方
ワット・プラシン
チェンマイ県にある辰年(龍年)の守護寺院
ワット・プラ・シンはチェンマイで最も格付けの高い(第1級ウォーラマハーウィハーン)歴史ある王室寺院です。
ラーンナー王朝第5代目パーユー王が、亡くなった父親のカムフー王のために14世紀中頃に建立しました。
大本堂の奥にある小さなお堂(ウィハーン・ラーイカム)にこのお寺の名前の由来になったシヒン仏(プラシン)が安置されています。
シヒン仏はチェンマイの守護仏の1つで、毎年4月に行われるソンクラーン(水かけ祭)では台に乗せられてチェンマイ市内を巡回します。
堂内には王朝時代の人びとの生活が描かれた美しい壁画がのこされています。
関連記事:ワットプラシン チェンマイの守護仏ヒシン仏が安置されているお寺
ワット・チェットヨート
チェンマイ県にある巳年(蛇年)の守護寺院
ワット・チェット・ヨートは1455年にランナー王朝第9代目、ティローカラート王によって建立されました。
正式名称は「ワットマハーポーターラーム」といい、タイ語で偉大な菩提樹のお寺という意味があります。
境内はチェンマイ旧市街の寺院とは違った独特な雰囲気を醸し出しています。
ワット・チェット・ヨートの仏塔は、優美な仏像の浮き彫りが施された基壇の上に7つの尖塔が並び、歴史に詳しくなくても見応えがあります。
*インドのブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディ寺院)を模したと云われています。
基壇の内部に安置されているプラプラターンルアンポーヤイ仏
インドのブッダガヤにあるマハーボディ寺院を模した仏塔の他、お釈迦さまが悟りをひらいた後に瞑想を続けた7つの聖域も忠実に再現されており、とにかく見どころ満載のお寺です。
関連記事:ワット・ジェットヨード ブッダガヤの7つの聖域も忠実に再現
ワット・プラボロムタート
ターク県にある巳年(蛇年)の守護寺院
ワット・プラボロムタートはターク県で最も人気がある寺院の1つです。
巳年にゆかりのある仏塔はミャンマーのシュエダゴン・パゴダを模して造られました。
中央の大きなパゴダを取り囲むように小さなパゴダが並んでいます。
礼拝堂には願いごとを叶える力があるといわれているポータンジャイ仏が安置されています。
ワット・プラボロムタートのポータンジャイ仏はタイの中で最も霊験あらたかな仏像の1つといわれていて、老弱男女を問わず多くの参拝客が訪れます。
ターク県はミャンマーと国境を接してミャンマーへは陸路で簡単に入国することができます。
関連記事:チェンマイからメーソートへの行き方とミャワディでの出入国手続き
ワット・プラタート・ドーイステープ
チェンマイ県にある未年(ひつじ年)の守護寺
ドイステープ寺院は標高1053mのステープ山の山あいに建つチェンマイを代表する寺院です。
ランナー王朝6代目クーナー王によって1383年に建立されました。
仏舎利塔の中にはインドから譲り受けた仏舎利(お釈迦様の遺骨)が安置されています。
306段の階段やチェンマイ市街地を一望できる展望台など、見どころ満載の観光スポットです。
ドイステープ 寺院の近くにあるモン族の村と一緒にまわるのがおすすめです。
関連記事:ドイステープ寺院への行き方 交通手段別アクセスと周辺観光スポット
ワット・プラタートパノム・ウォラマハーウィハーン
ナコンパノム県にある申年(猿年)の守護寺
ワット・プラタートパノム・ウォラマハーウィハーンはタイ東北部において最も神聖な寺院とされ、1942年に第一級王室寺院に指定されました。
最初の仏塔は2300年以上前に建てられたといわれています。
現在の白を基調とした仏塔は自然災害により倒壊した後に再建されたもので、尖塔部には110kgの金が使われています。
申年且つ、日曜日生まれの守護仏塔です。
ナコンパノム県には月曜日〜日曜日まで8つの守護仏塔があります。ナコンパノムを旅行する際はこちらの記事を参考にぜひ守護仏塔を参拝してください。
関連記事:ナコンパノムのランドマーク ワット・プラタートパノム
ワット・プラタートハリプンチャイ
ランパーン県にある酉年(鶏年)の守護寺
ワット・プラタートハリプンチャイはランプーン県にあるタイ最高位の第一級王室寺院です。
黄金の仏塔には252kgの金が使われており、タイ北部で最も美しい仏塔といわれています。
1860年にチェンマイのワットプラシンから寄進された銅鑼。
両足を揃えた古い形式の仏足石。
チェンマイから寺院正面までミニバンが毎日運行しています。運賃は片道一人25バーツ、所用時間30分。
関連記事:ランプーンの象徴ワットプラタートハリプンチャイの行き方と見どころ
ワット・ゲートガラム
チェンマイ県にある戌年(犬年)の守護寺
戌年の仏塔は人間界ではなく天界にあるので人は参拝に行くことができません。
そのため、天界の仏塔の複製(ワット・ゲートガラムの仏塔)を参拝すれば、同じ功徳やご利益が得られるとされています。
ワット・ゲートガラムは1428年、ランナー王朝7代目サームファンケーン王の時代に建立されました。
神々の暮らす天界にある仏塔「ジェーディーチュラマニー」のレプリカがあることで知られています。
敷地内に博物館も併設しているので(無料)歴史が好きなにおすすめです。
関連記事:『ワット・ゲートガラム』天界の仏塔ジェーディーチュラマニー
ワット・プラタート・ドーイトゥン
チェンラーイ県にある亥年(いのしし年)の守護寺
標高2000mのトゥン山の頂上に建つワット・プラタート・ドーイトゥンは、まだタイ王国が建国される以前の911年に建立された大変歴史ある寺院です。
いのしし年にゆかりのある2連の仏舎利塔にはお釈迦様の右の鎖骨が安置されています。