ドイステープ寺院周辺には魅力的な観光スポットがたくさんあります。
せっかくドイステープ寺院に行くのにお寺の観光だけで終わってしまうのはもったいない。
本記事ではドイステープ寺院の見どころと正しい参拝の仕方、ちょっと足を延ばして立ち寄りたい周辺観光スポットをご紹介しています。
ドイステープ寺院へのアクセスはドイステープ寺院の行き方 交通手段別アクセスと所要時間をご覧ください。
ドイステープ寺院の見どころ
ドイステープ寺院はタイの硬貨(50サタン)の裏面に描かれているほど、タイ人に馴染み深い寺院です。
ランナー王朝6代目クーナー王によって1383年に建てられました。
名称 | ドイステープ寺院 |
正式名称 | ワットプラタートドーイステープラーチャウォーラウィハーン |
タイ語 | วัดพระธาตุดอยสุเทพราชวรวิหาร |
英語 | Wat Phrathat Doi Suthep |
格付け | 第2級ラーチャウォーラウィハーン |
十二支仏塔 | 羊 |
営業時間 | 6時30分〜21時00 |
ケーブルカーの時間 | 6時30分〜22時00 |
参拝料金 | 外国人30バーツ |
所在地 | チェンマイ中心市街地から約15km離れたステープ山の山あい標高1046m |
アクセス | ソンテウ・タクシーで30分〜40分 |
306段の階段
1557年、ランプーン県ワットオソガラン寺院のヤーモンコンポー貫首により、国民が参拝しやすいように306段の階段がつくられました。
階段は現在に至るまで繰り返し補修されています。
階段入り口にある今にも動き出しそうな迫力あるナーガ(蛇神)。
階段を少しのぼると民族衣装を着たモン族の子ども達が登場です。
この子たちはドイステープ寺院から車で30分の場所にあるモン族の村から降りてきた子たちです。
時間がある方はモン族の村にも行ってみてください。
モン族のオーガニックカフェや民族衣装をレンタルして記念撮影が人気です。
伝説の白象
スコータイのスマナ長老から仏舎利(釈迦の遺骨)を受け取ったクーナー王は、神聖視されている白象に仏舎利を安置する場所を頼みました。
王が白象の背中に仏舎利をのせると、白象はステープ山を登り始め、山の中で息を引き取りました。
王はそこに仏舎利を安置することが相応しいと考え、仏塔を建てて仏舎利を納めました。この仏塔が現在のドイステープ寺院の仏舎利塔です。
白象の遺骨は、仏塔の西側にある白象の像に安置されています。
黄金の仏舎利塔
クーナー王が建立した仏舎利塔は高さ10mほどでしたが、1538年にランナー王朝12代目プラムアンゲートラーオ王によって改修や拡張がされ、黄金色に輝く煌びやかな現在の姿になりました。
この仏塔はひつじ年生まれの守護仏塔でもあるので、ひつじ年の方が参拝するはさらなる利益を授かれます。
タイ北部には生年の干支ごとに定められた仏塔を守り神として信仰する慣習があり、タイ北部の人々は生涯で一度は自分の干支仏塔に詣でます。タイ十二支仏塔巡礼!タイの強力パワースポット巡り
展望台(標高1046m)
天気が良い日は標高1046mの展望台からチェンマイ市街地を一望できます。
展望台は2カ所あり、奥の展望台の方が雰囲気が良いです。
天空の城ラピュタのワンシーンのような写真が撮れますよ。
展望台の手前には、コロナ期間中に立像を祀ったお堂も新たに建てられました。
ライトアップされたドイステープ寺院夜間参拝
あまり知られていませんが、ドイステープ寺院は日没後も夜間参拝ができ、ケーブルカーは21時まで運行しています。
漆黒の暗闇に浮かび上がるライトラップされた黄金の仏塔は昼間よりもさらに輝きを増して圧巻です。
心地よく肌をなでる風と遠く眼下に浮かぶ旧市街の街明かりがロマンティックなムード満載!
カップルなら昼間より断然夜の方がおすすめです。
夜のドイステープの行き方や境内の様子はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:行かなきゃ後悔!ライトアップされたドイステープ寺院の夜間参拝
ドイステープ寺院のタイ式参拝方法
郷に入れば郷に従え、ドイステープ寺院ではタイ式の正しい参拝方法で神様に日頃の感謝や願いをお伝えしましょう。
【唱え詞】ウィアンティアン
ウィアンティアンとは黄金の仏舎利塔のまわりを唱え詞(となえことば)を唱えながら時計まわりに3周するお参りです。
参拝に使うハスの花とろうそくは本堂の脇で購入します。
参拝セットの代金はお気持ちなのでいくらでも大丈夫ですが、見ていると20バーツの方が多いです。
お金は箱へ入れます。
タイのお寺ではハスの花とろうそくとお線香の3点セットが一般的ですが、ドイステープ寺院にはお線香はありません。
ハスの花とろうそくを持って合掌し、ドイステープ寺院の唱え詞(となえことば)を唱えながら黄金の仏塔のまわりを時計まわりに3周します。
*祈り言葉は仏塔の前に置いてあります(タイ語・英語)。
参拝が終わったら仏塔のまわりに設けられている燭台に火をつけたロウソクをたてハスの花を台座に供えます。
【曜日守護仏】プラ・プラチャム・ワンクゥート
本堂の正面に並んでいる仏像は「プラ・プラチャム・ワンクゥート」と呼ばれる曜日守護仏です。
タイ人は、自分の血液型を知らなくても、生まれた日が何曜日かを知っていることが普通で、お寺に行くと必ず自分の守護仏にお参りします。
印相の違う 8 尊(体)の仏像は、左から順番に日曜日・月曜日・火曜日・水曜日(午前生まれ)・水曜日(午後生まれ)・木曜日・金曜日・土曜日に対応しています。
【聖糸のお守り】サーイシン
本堂の向かい側にあるお堂ではお坊さんに健康祈祷とともに手首にサーイシンと呼ばれる聖糸のお守りを施してもらえます。
【長寿】トゥームナムマンタキアン
「トゥームナムマンタキアン」と呼ばれる長寿のお参りです。
炎を生命にみたて、ランプに油をそそぎ寿命が延びるように参拝します。
おみくじ
エメラルド仏と大理石仏の後ろにおみくじを引ける場所があります。
ぜいとうと呼ばれる筒を前後に振り、中に入っている棒を一本だけ落とします。
まとめて落ちたらやり直しで、一本落ちるまでやり直します。
落ちた棒と同じ番号の紙を探します。
禁止されている服装
露出度の高い服装や短パン・ミニスカートでの参拝は禁止されています。
- ワイドネック
- ストラップレス
- ランクトップ
- クロップトップ
- ショートパンツ
- ミニスカート
- ローライズ
*履物は脱がないと参拝できないのでサンダルでも大丈夫です。ただし、306段の階段があることをお忘れなく。
せっかくドイステープ寺院に行くのにお寺の参拝だけじゃもったいないですよ!
この記事では、現地在住者だからこそ知っているドイステープ寺院と一緒にまわるべき周辺観光スポット11選をご紹介しています。
ドイステープ寺院の周辺観光スポット
名称 | ドイステープ寺院からの距離 | |
1 | クルーバーシーウィチャイ記念像 | 11km (車で18分) |
2 | ファイケーオ滝 | 11km (車で18分) |
3 | モンタタン滝 | 10km (車で18分) |
4 | ワット・パーラート | 6.5km(車で12分) |
5 | プーピン離宮 | 6km(車で13分) |
6 | Monk Lookout Viewpoint | 6km(車で13分) |
7 | モン族の村 | 8.6km(車で20分) |
8 | モン族の別の集落 | 15.4km(車で40分) |
9 | FLOUR FLOUR | 14km(車で25分) |
10 | ワットモーン | 15km(車で29分) |
11 | チェンマイ大学ナイトマーケット | 12km(車で21分) |
12 | チェンマイ動物園&水族館 | 20km(車で36分) |
クルーバーシーウィチャイ記念像
ドイステープ寺院の参拝道の入口(最初の曲がり角)にはクルーバー・シーウィチャイ高僧の記念像が設置されています。
クルーバー・シーウィチャイ師はラーンナー地域の寺院復興事業に生涯を捧げ、多くの偉業を成し遂げたお坊さんです。
数々の偉業の中で最も有名なものはステープ山の麓からドイステープ寺院まで11.53kmの参拝道の建設です。
シーウィチャイ師を慕う多くの人びとが工事に参加したので、ロクな道具がなかった時代にもかかわらず、わずか5カ月と22日でドイステープ寺院参拝道を完成させました。
今でもタイ北部の人びとからラーンナー最高の聖者と崇められ、ドーイステープ寺院を参拝するタイ人は必ずといってよいほどここに立ち寄ってお参りします。
ドイステープ寺院からの距離 11km (車で18分)
名称 | クルーバーシーウィチャイ記念像 |
タイ語名称 | อนุสาวรีย์ครูบาศรีวิชัย |
営業時間 | 24時間 |
参拝料 | 無料 |
場所 | Googleマップでひらく |
ファイケーオ滝
クルーバーシーウィチャイ記念像の西側にある小規模な滝です。
滝に並行して自然研究路が整備され、10分ほどで歩けるハイキングコースがあります。
ひんやりと涼しい場所で、地元の人々の憩いの場という感です。
無料なのでちょろっと休憩するのにおすすめな場所です。
本格的に滝ハイキングがしたい方は次にご紹介するモンタタン滝がおすすめです。
ドイステープ寺院からの距離 11km (車で18分)
名称 | ファイケーオ滝 |
タイ語 | น้ำตกห้วยแก้ว |
営業時間 | 8時00分~16時30分 |
入場料 | 無料 |
場所 | Googleマップでひらく |
モンタタン滝
ドイステープ寺院に向かう参道の途中(標高730mの地点)にある滝です。
水がとても綺麗で滝にうたれたり滝壺で水遊びが楽しめます。
国立公園内にあるので外国人は入場料を徴収されますが、遊歩道は9つのレベルに整備されていて本格的にハイキングが楽しめます。
ドイステープ寺院からの距離 10km (車で18分)
関連記事:【チェンマイの滝6選】マイナスイオンたっぷり滝トレッキング
名称 | モンタタン滝 |
タイ語名 | น้ำตกมณฑาธาร |
営業時間 | 8時00分〜17時00分 |
場所 | Googleマップでひらく |
入場料 | 100B |
ワット・パーラート
ワット パーラートはドイステーププイ国立公園にある3つの寺院の1寺で、クーナー王(1355 – 1385年)の治世期に建立されました。
スコータイから招来した仏舎利(釈迦の遺骨)を担いだ白象がドイステープ寺院で息絶える前に休んだ場所といわれています。
クルーバーシーウィチャイ記念像から4km弱ですので頑張れば歩ける距離です。
お寺全体が森に囲まれていて、ジブリ映画の世界のような雰囲気が漂っています。
ガヤガヤしていなくて、耳をすませると小鳥のさえずりと川のせせらぎが聞こえ、心のデトックスができます。
とても気持ちが良い場所なので、ドイステープ寺院へ行く際はぜひ立ち寄ってみてください。
ドイステープ寺院からの距離:6.5km(車で12分)
詳細記事:ワット・パーラート ドイステープ寺院の参道にある神秘的な古代寺院
プーピン離宮(プーピンパレス)
プーピン離宮は故プミポン前国王により1961年に建設された王室が利用する宮殿です。
標高1373mの高台にあり、おもに避暑に利用されています。
太王太后さま(故プミポン前国王の母)が好んで滞在されていました。
王室が滞在されていない時は、宮殿区域64万平方メートルのうち32万平方メートルが一般公開されます。
庭園内は鮮やかな花が咲き乱れ、ゴミ一つ落ちていません。
タイには珍しく非常にきれいな庭園です。
王室御用邸のため入園者の服装チェックは厳しく、露出の多い服装、短パンサンダルは入園拒否されます。プーピン離宮に行かれる方は相応の服装が必要です。
園内には四季折々いろんな花が咲いています。
お花が好きな方におすすめしたい観光スポットです。
ドイステープ寺院からの距離:6km(車で13分)赤いソンテオで40B(120円)
名称 | プーピン離宮 |
タイ語 | พระตำหนักภูพิงคราชนิเวศน์ |
英語 | phu phing palace |
営業 | 8時30分〜11時30 13時00分〜15時30分 |
入場料 | 外国人50バーツ |
場所 | Googleマップでひらく |
Monk Lookout Viewpoint(展望台)
プーピン宮殿の前にお土産屋市場と壮大な景色を一望できる展望台があります。
山の景色が好きな方におすすめの場所です。
ドイステープ寺院からの距離:6km(車で13分)
英語名 | Monk Lookout Viewpoint |
タイ語名 | จุดชมวิวม่อนผาดำ |
営業 | 24時間 |
モン族の村
モン族が暮らしている集落はドイ・プイ村とも呼ばれており、タイで24番目に国立公園に指定されたドイステープ=プイ国立公園の特別地域にあります。
民族衣装をレンタルしての記念撮影、いちご畑、モン族が営む絶景カフェなど見どころ満載の場所ですので、ドイステープ観光の際におすすめです。
絶景モン族カフェ
絶景カフェではステープ山を眺めながらモン族の完熟手摘みコーヒーがいただけます。
モン族博物館
モン族の文化・風習をパネルで紹介しています。
民族衣装レンタル
モン族の民族衣装をレンタルして記念写真が撮れます。
レンタル料金は50バーツです。
モン族グッツ
モン族の村だけあって、モン族グッツはデザインも種類も豊富です。
民族衣装を作っている作業現場の見学もできます。
ドイステープ寺院からの距離:8.6km(車で20分)
関連記事:チェンマイモン族の村観光ガイド!行き方とおすすめ土産20選
名称 | モン族の村 |
英語名 | Hmong Village |
英語名 | หมู่บ้านชาวเขาเผ่าม้งดอยปุย |
Ban Khun Chang Khian
モン族の村から更に山奥へ車で30分進んだところにあるモン族の集落です。
あまり観光地化されていない場所なので、はだしで駆けまわるモン族の子どもたちに会うことができます。
タイ桜の有名スポットでもあり、11月下旬から1月上旬の桜が満開になる時期には綺麗なタイ桜がみれます。
この村唯一のカフェ(Beautiful Coffee)では、モン族のオーガーニックコーヒーを飲みながらゆったりした時間を過ごすことができます。
関連記事:チェンマイのモン族カフェ5選!山岳民族のオーガニックコーヒー
ドイステープ寺院からの距離:15.4km(車で40分)
名称 | クン・チャン・キアン |
タイ語名 | ขุนช่างเคี่ยน |
英語名 | Ban Khun Chang Khian |
FLOUR FLOUR
FLOUR FLOURはチェンマイで人気のベーカリーカフェで、有名女優さんが訪れたことで話題にもなりました。
本店がニマンヘミン、2号店がステープ山の麓にあり、若い女性の間ではドイステープ寺院参拝の際に立ち寄るのが流行りつつあります。
バニラクリームがたっぷりつまったブリオッシュは人気メニューの1つです。
ドイステープ寺院からの距離:14km(車で25分)
関連記事:【FLOUR FLOUR】チェンマイの人気ベーカリーカフェ
店名 | FLOUR FLOUR loaf |
営業 | 8時30分~16時00分 |
電話 | 092 916 4166 |
場所 | Googleマップでひらく |
ワットウモーン
ステープ山のふもとに佇む洞窟寺は、街のお寺とは違った神秘的な雰囲気が漂よっています。
頭部や胴体だけの仏像がごろごろころがっている仏像の墓場のような場所や、
断食で痩せ衰えた修行の姿を描写した苦行像など見どころ満載のお寺です。
ドイステープ寺院と一緒にまわるナイトコースが人気です。
ドイステープ寺院からの距離:15km(車で29分)
関連記事:ワット・ウモーンの行き方 チェンマイの瞑想の森に佇む洞窟寺
名称 | ワット・ウモーン |
タイ語 | วัดอุโมงค์ สวนพุทธธรรม |
英語 | Wat Umong |
営業時間 | 4時00分~21時00分 |
参拝料 | 20バーツ |
チェンマイ大学ナイトマーケット
チェンマイ大学の前で毎晩開催されるナイトマーケット、「ナーモー&チェンマイコンプレックス」は、利用客の9割が地元の女子高校生・女子大学生という、チェンマイで他に類を見ないナイトマーケットです。
ドイステープ寺院に行く通り道にあるので、夜にドイステープ観光をされる方にぜひおすすめしたい場所です。
衣類、ガジェット、ブレス、リング、アクセサリー類を取り扱うお店がすらっと並んでいます。
タイラーメン、タイ料理、タイ風焼き肉の食べ放題など、地元民が普段利用するお店が一堂に会したフードコートもあります。
リアルなチェンマイの雰囲気を味わいたい!
観光地化されていない場所を旅するのが好き!
タイ女子大生の制服姿を見たい!
という方にオススメです。
チェンマイ動物園&チェンマイ水族館
東京ドーム約18個分の敷地内にタイではじめて生まれたパンダ(リンピンちゃん)の他、キリン、象、虎など約300種以上の動物が飼育されています。
チェンマイ水族館は世界最長のアクアリウムトンネルを備えた東南アジアで最初で唯一の総合水族館です。
250種以上(25,000匹以上)の魚を間近で見ることや餌付けショーなどが楽しめます。
チェンマイ動物園&チェンマイ水族館2時間30分〜3時間で満喫できますので、ドイステープ寺院とからめて観光するのがおすすめです。
ライトアップされた夜のドイステープ寺院
あまり知られていませんが、ドイステープ寺院は日没後も夜間参拝ができ、ケーブルカーは21時まで運行しています。
ライトラップされて漆黒の暗闇に浮かび上がる黄金の仏塔は昼間よりもさらに輝きを増して圧巻です。
心地よく肌をなでる風と遠く眼下に浮かぶ旧市街の街明かりがロマンティックなムード満載!
カップルなら昼間より断然夜の方がおすすめです。