チェンマイは2月から4月にかけて太陽が見えなくなるほど空気がよごれます。
これは煙害(ヘイズ)とよばれる大気汚染が原因で、煙害が深刻な日は学校が休みになったり、イベントが中止になったりします。
そこで本記事では2月から4月にかけてチェンマイに滞在される方に向けて、
- チェンマイの大気汚染の時期
- チェンマイの大気汚染の原因
- 大気汚染による健康被害
- タイの大気汚染アプリ
についてくわしく解説していきます。
チェンマイの大気汚染【ヘイズ】
チェンマイの大気汚染は野焼きで発生する煙(ヘイズ)がおもな原因です。
野焼きの煙には健康への影響が懸念されるPM2.5(微小粒子状物質)が含まれており、
微小粒子状物質(PM2.5)は粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患への影響のほか、肺がんのリスクの上昇や循環器系への影響も懸念されています。
環境省:微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
チェンマイ大学の研究によるとチェンマイのPM2.5はアメリカの環境基準値の3倍〜6倍。
チェンマイとランプーンの呼吸器系疾患者数および死亡率はヘイズと強い相関があると結論付けています。
チェンマイの大気汚染の時期
チェンマイの大気汚染は毎年11月からうっすら空がくもりはじめ、2月末から3月中旬がピーク、4月末に収束します。
とくに3月は雨が降らず大気が浄化されないため、PM2.5が200以上になる日もあり、中国やインドを抜いて大気汚染世界ワースト1位をマークします。
タイ北部の野焼き風景
2月から3月のタイ北部は各県で野焼きの煙が立ち上っているのがみえます。
チェンライ県の野焼き風景
チェンライの野焼き風景。そろそろ本格化しますが今年のPM2.5はどうなるのでしょうか。 pic.twitter.com/qZ4coSRmWC
— ヒロチェンマイ43@日本滞在中 (@chiangmai43) November 28, 2020
ランプーン県の野焼き風景
そろそろ野焼がはじまるシーズンに!ランプーン郊外では所々焦げくさいエリアがありました。 pic.twitter.com/AKwfkSKpqL
— ヒロチェンマイ43@日本滞在中 (@chiangmai43) October 26, 2021
大気汚染による健康被害
ヘイズの強い日は、目・鼻・喉などの粘膜が刺激され以下のような症状があらわれます。
- 目や皮膚のかゆみ
- 目がしみて赤くなり涙が流れる
- 鼻水
- 喉が渇きイガイガする
- 呼吸がスムーズにできない
- めまい
- 吐き気
- 胸が詰まる
- 疲れやすくなる
大気汚染対策
チェンマイに滞在している高齢の方は、煙害のシーズンになると日本に一時帰国したり他県に滞在したり、チェンマイから避難する方が多いです。
チェンマイに滞在される方は、対策方法を知ってできることは準備しておきましょう。
大気汚染アプリで確認
大気汚染状況を確認して、PM10・PM2.5の値が高い日は外出を控えましょう。
煙害(ヘイズ)の発生状況をリアルタイムで確認できる無料アプリを2つ紹介します。
両アプリとも、マニュアルを読まなくても直感的に使えます。
- PM10とは大気中に浮遊する微粒子のうち粒径が概ね10μm以下のものを指します。
- PM2.5とは大気中に浮遊する粒径が概ね2.5μm以下のものを指します。日本では訳語として「微小粒子状物質」と呼ばれています。
Air visual
Air4Thai
左下の星マークをポチると現在地の大気汚染状況が、真ん中の地図をポチると他県の大気汚染状況が確認できます。
空気質指数は6段階で表示され、指数が100(オレンジ色)を超過すると肺疾患や心疾患を持つ方に危険なレベルと考えられています。
外出を控える
外出はなるべく控えましょう。
マスクや日用品はタイの通販を利用しましょう。
花粉対策スプレーでPM2.5をブロック。
大気汚染物質(PM2.5)は雨の日は濃度が低くなります。
「雨の日でも楽しめるチェンマイの観光スポット」を知りたいという方は以下の記事をチェックしてみてください。