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2016年デング熱、ジカ熱が蔓延するタイでタイ旅行者がとるべき行動

2016年デング熱、ジカ熱が蔓延するタイでタイ旅行者がとるべき行動

タイでは毎年デング熱による死者数が2桁、感染者数が数万人にのぼり、多くの専門家が警笛をならしています。

今回はタイ国内の地域別デング熱発生状況とタイ人の専門家が推奨する蚊の防御方を紹介します。

デング熱とはどのような病気か

東南アジアや中南米では珍しくないデング熱ですが、日本でデング熱という名が世間に広まったのは2年前の2014年、海外への渡航歴のない女性が70年ぶりに国内感染したのがきっかけです。

ではデング熱とはどんな病気なのでしょうか?以下にまとめました。

  • デング熱は蚊を媒介しておこる病気です。
  • アジア、中南米、熱帯地域に多い感染症の名称
  • 病原体|デングウイルスを持った蚊に刺されることで感染する
  • 感染経路はウィルスを保有した蚊に吸血されたさいに感染する
  • 人→蚊→人の経路の感染はあるが、人→人への直接的な感染はない
  • 症状は38度を超える発熱や頭痛、筋肉痛など
  • 感染してから3日から7日後に発症することが多い
  • 世界保健機関(WHO)によると世界中で毎年5千万人から1億人が感染している
  • 日本ではデング熱の国内感染症例が2014年に70年ぶり
  • 特別な治療薬がなく対症療法が主体
  • 適切な処置をうけた場合、致死率は1%以下

参照:国立感染症研究所

ネッタイシマカとヒトスジシマカの写真

感染ルートとなる蚊は多くがヤブカ属でその中でも特にネッタイシマカとヒトスジシマカといわれています。

ただし、ヒトスジシマカにとってヒトは主な吸血対象ではないのでデング熱の媒介はまれなようです。

ネッタイシマカの写真

ヒトスジシマカの写真

ネッタイシマカ写真

蚊の写真|写真衛生昆虫写真館

タイのデング熱患者

それではタイを旅行する人は注意したいデング熱についてタイ国内の発生状況をタイ保健省伝染病管理局の最新データをもとにみていきたいと思います。

デング熱患者発生状況推移(2011年〜2016年7月)

タイ保健省が発表したタイのデング感染者及び死亡者の推移2011年から2016年7月まで

赤線が去年2015年で緑の点線が今年2016年ですがデング熱患者数はかなり上回っていることがわかります。

2016年1月から7月までのデング熱患者発生状況

  • デング熱罹患者 22,566人
  • 死亡者 18人
  • 国民千人あたりの患者の割合 34.49
  • 国民千人あたりの死亡者の割合 0.03

地域別のデング熱患者発生状況

罹患者

  • 北部 3,697人
  • イーサン 6,500人
  • 中部 8,860人
  • 南部 3,509人
  • 合計 22,566人

死亡者

  • 北部 3人
  • イーサン 7人
  • 中部 4人
  • 南部 4人
  • 合計 18人

デング熱発生状況 罹患率県別トップ10(国民千人あたりの感染の割合)

  • 1位メーホンソン 112.27 293人
  • 2位ラヨーン 60.04 457人
  • 3位トラード 66.94 152人
  • 4位バンコク 65.98 3,757人
  • 5位パンガー 65.09 171人
  • 6位プーケット 63.01 241人
  • 7位スリン 54.76 763人
  • 8位チャンタブリー 54.04 286人
  • 9位ウボンラチャタニー 52.73 976人
  • 10位ソンクラー 52.63 740人

2011年から2017年まで患者数、死亡者等は表を参照してください。

2016年 2015年 2014年 2013 2012年 2011年
罹患者 22566

38177 15511 81581 25152 35117
死亡者 18

22 17 71 25 18
千人あたりの罹患者 34.49 58.62 23.88 172.32 39.14 54.89
死亡者(%) 0.08 0.06 0.11 0.09 0.10 0.05
*2016年は7月までのデーター

http://www.thaivbd.org/n/dengues?module==สถานการณ์ไข้เลือดออก&type=week&year=2557

タイでは15歳以下、特に2歳から8歳の子供への感染がよくみられています。

しかし、大人だからといって感染しないというわけではありません。

デング熱で死亡する多くのケースが、感染してもまさか自分がデング熱に感染していると思わず治療が遅れたり、症状が軽いので病院に行かなかった場合です。

そのためタイ保健省では以下の症状が出た場合、デング熱感染を疑い速やかに医師の診断を受けるように指導しています。

デング熱の症状

デング熱にはこれといった特定症状がみられません。

子供は熱と発疹。

大人は高熱と頭痛、倦怠感、眼球の痛み、筋肉痛などです。

高熱

熱が39、40度。顔が赤くなる。特に咳や鼻水の症状はない。全身の倦怠感や頭痛。

寒気

寒気や手足の冷え、口の周りが青白くなり、脈拍はだんだん弱くなり血圧が低くなる

嘔吐

吐き気をもよおす。下痢。

出血

鼻血、歯茎からの出血、吐血、血便(色の黒い排泄物)

その他

倦怠感、喉の乾きが続き、冷や汗

デング熱の治療法

現在、特別な治療法はなく対処法が主です。

適切な処置をうけた場合、致死率は1%以下です。

タイでは以下のような治療を指導しています。

アスピリン系の薬は飲まない

デングウィルスに感染するとまれに血小板数が減少して出血しやすい状態になります。

アスピリンは解熱剤や風邪薬によく含まれている成分ですが、胃を刺激するうえ、血小板に異常を与えるのでただでさえ出血しやすい状態にあるのにさらに出血傾向強めてしまう可能性があるといわれています。

タイでは熱を下げる薬はパラセタモール(Paracetamol)がすすめられています。

パラセタモール(英: Paracetamol)はアセトアミノフェン(英: Acetaminophen)とも呼ばれる解熱鎮痛薬の一つです。

まめに水分補給する

デング熱患者は高熱により食欲がなくなり、さらに嘔吐で水分が不足しているので頻繁に水分を補給させる必要があります。

看病

面倒をみてくれる人をそばにおきます。

検査

すぐに血液の検査をして適切な処置をしてもらう。

なんといってもこれが一番ですよね。

早期に適切な処置をうけた場合、致死率は1%以下なんですから。

もし僕だったら水分をガッツリ補給して薬を飲まずに速攻で病院に行きます。

なんとか系の薬はいいけど、なんとか系はダメとか余計な心配もせずにすみます。

デング熱、ジカ熱を防ぐ!タイの専門家が推奨するナチュラル蚊対策

ぼくは蚊の虫さされを防ぐのにアースノーマットとスプレーを使用していました。

ただ、タイ人ってこういうケミカルというか化学物質をきらう人が多いです。

なのでタイの田舎では自然に蚊を防ぐ方法が一般的です。

タイの専門家が推奨している自然の力を利用した蚊の防御方を紹介します。

発生源をつぶす

まずは蚊を発生させないこと。

ガーデニングで使ったバケツや水のたまった容器、ブルーシートの窪みに溜まった水、家の周りにある水が溜まりそうな場所をなくしましょう。

暗い場所と湿気のある場所を避ける

一般的に蚊のような昆虫は明るいところがあまり好きではありません。

蚊の群れは暗がりで湿気が高い場所の付近に密集するのでそのような場所には近づかないようにしましょう。

冷房を利かす

多くの蚊は気温が15度以上になると吸血を始め、26度から31度くらいがもっとも盛んに吸血活動を行うといわれています。

だから、タイってどこに行ってもガンガン冷房が効いているんですかね。

にんにくをたくさん食べる

蚊は悪臭よい香り関係なく強い匂いを嫌います。

なので、にんにくをたくさん食べればあなたの皮膚からにんにくの強烈な匂いがして、蚊もあえて近づいてはこないでしょう。

ただ、これは異性も近づいてこないですよね。

花の香りのある製品をさける

人の血をまだ吸った経験のないある種の蚊は、代わりに花の花粉を選んで食べています。

花の香りは一部の蚊を誘うので、花の香りのある製品をさけるほうがいいでしょう。

サダオの茎が蚊を防ぐ

インドセンダン(印度栴檀)

タイ語|สะเดา

学名|Azadirachta indica

アメリカの国立研究所がサダオの茎の成分が蚊の虫除けスプレーと同様の効果があることを明らかにしています。

茎や種子から抽出した油のスプレーを利用しましょう。

レモングラスから抽出した油は蚊が逃げる

タイのレモングラススプレー

レモングラスから抽出した油は蚊を防ぐ効果があります。タイの薬局やコンビニで売っています。

ある実験によれば虫除けスプレーの効果は20分でした。効果を持続させるには小まめに虫除けをぬる必要があります。

隙間のない洋服

長スボン、長袖で完全ガード。スカーフや手袋があればなおよいでしょう。

ただ、服の上からでも刺されることはあるのでなるべ綿や麻よりナイロン製の洋服がいいです。

扇風機の近くにいる

チェンマイのカフェの蚊よけの扇風機

蚊は鳥のようにうまく飛ぶことはできません。扇風機の風だけでよろつかせることができるので、扇風機をあてるようにしましょう。

チェンマイではカフェの野外席に座ると扇風機をもってきてくれます。

最後に

日本の厚生労働省はすべての蚊がデングウイルスを保有しているわけではないので蚊にさされただけで過分に心配する必要はないが、心配な場合は帰国したときに空港等の検疫所で相談するか最寄りの保健所等に相談するよう指導しています。

“HIRO”
虫除けスプレーやローションはタイのコンビニやスーパーで安く購入することができるので、わざわざ日本から持ってくる必要はありません

世界保健機構は最新の報告でジカウイルスは非常事態であると伝えた【タイサイト訳】

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