ワット・チェディ・ルアン|チェンマイ3大寺院の巨大仏塔と守護柱・参拝ルート

ワット・チェディ・ルアン|チェンマイ3大寺院の巨大仏塔と守護柱・参拝ルート

チェンマイ三大寺院のひとつ「ワット・チェディ・ルアン」。

旧市街の中心にそびえる巨大仏塔は、かつて高さ約90メートルを誇り、エメラルド仏が79年間安置されたことでランナー王朝の守護の中心となりました。

地震で上部が崩壊しているものの、そのスケールと迫力は今も圧倒的。

境内にはチェンマイの守護柱サオ・インタキンや大本堂、夜のライトアップも楽しめます。

本記事では、見どころや参拝ルート、アクセスを在住者目線でわかりやすく解説します。

ワット・チェディルアン基本情報

ワット・チェディ・ルアンは、ランナー王朝のセーンムアンマー王が“父を偲んで”建て始めた寺院です。

しかし、完成を見ることなく王は亡くなり、工事は中断してしまいます。

その後、王妃が意思を引き継ぎ、ついに15世紀後半に完成。

さらに、エメラルド仏まで祀られるなど、チェンマイ屈指の重要寺院へと発展しました。

タップで読む ワット・チェディ・ルアンの歴史を詳しく

ワット・チェディ・ルアンは、ランナー王朝第7代セーンムアンマー王によって建立されました。王は亡き父、クーナー王を偲び、この寺院の創建を始めたと伝えられています。しかし、王が存命中には完成には至らず、工事は中断します。

その後、配偶者であるティロークチュタテーウィー王妃によって工事が引き継がれ、ティローカラート大王(ランナー王朝第9代)の治世下である15世紀後半に、ついに完成を見ました。大王は仏塔を高さ約90メートルに拡張。当時のランナー王朝最大の建造物となったこの仏塔に、スリランカから伝来した仏舎利を安置しました。

さらに1482年には、ランパーンにあったエメラルド仏(プラ・ケーオモーラコット)をチェンマイに移し、ワット・チェディ・ルアンに祀りました。

名称ワット・チェディ・ルアン
タイ語名วัดเจดีย์หลวงวรวิหาร
英語名Wat Chedi Luang
営業時間7時00分~〜18時00分
8時30分~〜17時00分(博物館)
地図Googleマップでひらく
寺格第3級ウォーラウィハーン
参拝料外国人50バーツ
服装肩・膝の露出不可/入口で羽織貸出あり
見どころ巨大仏塔・チェンマイ都市守護柱

ワット・チェディルアンのアクセス

ワット・チェディ・ルアンはチェンマイ旧市街の中心にあり、徒歩でもアクセスしやすい立地です。旧市街の散策とあわせて訪れるのがおすすめです。

👉 旧市街のまち歩きルートはこちら

チェンマイ旧市街の城壁とお堀|まち歩き観光ガイド

徒歩が難しい場合は、ソンテウやGrabなどの移動手段を利用すると便利です。

旧市街内であれば、どれも手軽に利用できます。

👉 チェンマイの移動手段まとめ

境内の見どころと雰囲気

観光客は多いものの、境内は広く、全体は落ち着いた空気に包まれています。

現役の寺院と巨大な仏塔遺跡が共存しており、そのスケールは圧倒的。

一歩足を踏み入れると、ただの寺院巡りとは違う空気を感じられます。

とくに仏塔の存在感は別格。遺跡の中にいるような迫力があり、思わず足を止めてしまうはずです。

以下では、実際の参拝ルートに沿って見どころを紹介します。

入口・チケットエリア

ワット・チェディルアンの正面入口に立つ警備員
ワット・チェディ・ルアンの正面ゲートに立つ警備員

ワット・チェディ・ルアンの正面ゲートは旧市街の中心にあり、アクセスしやすい立地です。

入場方法は以下の通りです。

  • タイ人:無料
  • 外国人:50バーツ(正面ゲート左の窓口で購入)

レンタルバイクの場合は、正面ゲートから入って駐車後、チケットを購入します。

チェンマイの守護柱(サオ・インタキン)

チェンマイ都市守護柱サオ・インタキンを祀るお堂の外観
チェンマイ都市守護柱サオ・インタキンを祀るお堂の外観

ワット・チェディ・ルアンに入ってすぐ目に入るのが、チェンマイの守護柱「サオ・インタキン」を祀るお堂です。

もともとは、ラーンナー王朝の創始者・マンラーイ王が、チェンマイ建国の際に別の寺院へ祀ったもの。

しかしビルマ侵攻で寺は廃れ、守護柱も一時放置されてしまいます。

その後、ビルマを退けたタイ側によって復興が進み、現在のワット・チェディ・ルアンへ移されました。

今では、チェンマイの信仰の中心的存在となっています。

ワット・チェディ・ルアンの守護柱(インタキン)と堂内の神秘的な雰囲気
ワット・チェディ・ルアンの守護柱(サオ・インタキン)と堂内の神秘的な雰囲気

お堂の中は、思わず息をのむほどの荘厳な空間。

壁画には守護柱の伝説が描かれ、神聖な雰囲気が漂います。

ただし注意点もひとつ。

このお堂の内部は、女性の立ち入りが禁止されています。

知らずに入ろうとする旅行者もいるため、事前に覚えておきましょう。

なお、毎年5月に行われる「サオ・インタキン祭」では特別に公開され、女性も参拝可能。

この時期を狙って訪れるのもおすすめです。

大本堂(ウィハーン・ルアン)

ワット・チェディルアンのランナー建築様式の大本堂
ランナー建築様式の大本堂

守護柱のお堂の奥にあるのが、ワット・チェディ・ルアンの大本堂です。

ワット・チェディ・ルアンのご本尊の前で読経を唱える数百人の少年僧侶
ワット・チェディ・ルアンのご本尊
大本堂に響き渡る読経の声。数百人の少年僧が祈りを捧げる神秘的なひととき

外観だけでも迫力がありますが、中に入るとその印象は一変。

高い天井から吊るされたシャンデリアと、黄金に輝く柱が並び、思わず足を止めてしまうほどの荘厳な空間が広がります。

中央に立つのは、本尊「プラ・アッターロット」。高さ8メートルを超える巨大な仏像で、見上げた瞬間に圧倒される存在感です。

さらに両脇には、高弟モッカラナとサーリプッタの像が並び、三尊形式で祀られています。

運が良ければ、夕方に行われる読経に出会えることも。

少年僧たちの声が響く光景は、言葉にできないほど神聖な体験です。

巨大仏塔(チェディ・ルアン)

高さ86mあったとされるチェディ・ルアン仏塔の正面全景
高さ86mあったとされるチェディ・ルアン仏塔の正面全景
基壇を取り囲む28頭の象の漆喰レリーフ

ワット・チェディ・ルアンの象徴が、旧市街にそびえる巨大仏塔です。

もともとは14世紀、ラーンナー王朝の王によって建立が始まり、15世紀に完成。当時は高さ約86メートルを誇る、チェンマイ最大級の仏塔でした。

しかし、1545年の大地震で上部が崩壊。現在は約50メートルとなっていますが、その迫力は今も圧倒的です。

なお、この仏塔にはかつてエメラルド仏が安置されていました。

現在はバンコクへ移されていますが、かつてここがタイ屈指の聖地だったことを物語っています。

夜のライトアップも必見!

夜に黄金色にライトアップされた幻想的なチェディ・ルアン仏塔
昼間のスケール感とは一変
夜にライトアップされた幻想的なチェディ・ルアン仏塔

夕方以降、チェディ・ルアンは黄金色にライトアップされ、昼とはまったく違う幻想的な姿に変わります。

暗闇に浮かび上がる仏塔は、思わず写真を撮りたくなる美しさ。

観光の締めに立ち寄れば、昼と夜、両方の魅力を楽しめます。

特におすすめは日曜の夜。

すぐ近くで開催されるサンデーマーケットとセットで回るのが定番です。

マーケット帰りに立ち寄れば、ライトアップのベストタイミングにちょうど重なります。

アクセスはチェンマイ門側からがスムーズです。

👉関連記事:チェンマイのサンデーマーケット、エリア別の特徴と観光ポイント

タイを代表する高僧のお堂

タイの高僧アーチャン・マンを祀ったお堂の外観
タイの高僧アーチャン・マンを祀ったお堂の外観

巨大仏塔の裏手には、小さなお堂が並び、タイを代表する高僧たちが祀られています。

ワット・チェディ・ルアンのアーチャン・マン・プリタトー師の蝋人形
ワット・チェディ・ルアンのアーチャン・マン・プリタトー師

中でも、瞑想修行を広めたアーチャン・マンは、近代タイ仏教に大きな影響を与えた人物。その教えは、弟子を通じて世界へと広がりました。

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ルアンター・マハーブア師

さらに、隣には弟子であるルアンター・マハーブアのお堂もあり、今も多くの人々の信仰を集めています。

巨大仏塔の迫力とはまた違う、静かで厳かな空気を感じられるスポットです。。

裏手のお堂と仏像群

巨大仏塔の裏手には小さなお堂が点在し、涅槃像やナーガに守られる仏像など、個性的な姿の仏像が祀られています。ここでは写真でご紹介します。

ワット・チェディ・ルアンの横たわる涅槃仏
ワット・チェディ・ルアンの横たわる涅槃仏
パーンナークプロックナーガ(蛇神)に守られながら瞑想する仏像
パーンナークプロックナーガ(蛇神)に守られながら瞑想する仏像
พระพุทธมหามณีศรีล้านนา
マハーマニーシーランナー仏

ヤーンナーの木(フタバガキの木)

ワット・チェディルアンに植えられたゴムの木
ワット・チェディ・ルアンに植えられた3本のヤーンナーの木

守護柱のすぐ隣には、樹齢200年を超えるヤーンナーの木が3本並んでいます。

チェンマイ再興の象徴として植えられたとされ、今も人々の信仰を集める存在です。

「この木が滅びる時、チェンマイも滅びる」とも伝えられています。

毎年5月のサオ・インタキン祭では、花や線香が供えられ、街の繁栄や健康が祈られます。

十二支仏塔でご利益祈願

巨大仏塔(チェディ・ルアン)の裏並ぶ十二支仏塔のレプリカ
巨大仏塔(チェディ・ルアン)の裏並ぶ十二支仏塔のレプリカ

巨大仏塔の裏手には、干支ごとの仏塔が並んでいます。

タイ北部では、自分の干支の仏塔にお参りするとご利益があるとされており、観光客でも気軽に体験できます。

自分の干支を探して手を合わせるだけでも、ちょっと特別な参拝に。

訪れたらぜひ試してみてください。

👉 干支ごとの仏塔と守護仏については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
タイ十二支仏塔巡礼|タイの強力パワースポット巡り

ワット・チェディ・ルアン博物館

ワット・チェディルアン博物館の外観
ワット・チェディルアン博物館の外観

境内には、無料で入れる小さな博物館もあります(8:30〜17:00)。

仏塔の修復の歴史や遺構の展示があり、寺院の背景をより深く知ることができます。

展示はタイ語中心ですが英語解説もあり、時間に余裕があれば立ち寄るのがおすすめです。

まとめ

チェンマイ旧市街を代表する寺院、ワット・チェディ・ルアン。

守護柱サオ・インタキンや巨大仏塔、大本堂など、見どころを参拝ルート順に紹介しました。

所要時間は、サッと回れば約30分、じっくりなら1時間ほど。
昼と夜で表情が変わるのも、この寺院の大きな魅力です。

周辺散策(お寺編)

徒歩10分ほどの場所には、チェンマイで最も格式の高い寺院『ワット・プラシン』があります。ワット・チェディ・ルアンと並び、旧市街観光の定番コースです。
👉 詳しくはこちら:ワット・プラシン徹底ガイド

さらにお寺巡りを楽しみたい方はこちらも参考にしてください:

筆者情報

HIRO@CHIANGMAI43
2012–2023 チェンマイ在住/現在は日本とチェンマイを往復しながら取材
はじめてのチェンマイでも困らないように、11年の生活経験から「ここだけは押さえておきたいポイント」を中心にまとめています。
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