チェンマイ最大の仏塔と守護柱を祀る名刹ワットチェディルアン

チェンマイ最大の仏塔と守護柱を祀る名刹ワットチェディルアン

チェンマイ最大の仏塔とチェンマイの守護柱が祀られている名刹中の名刹、ワット・チェディルアンの見どころを歴史をまじえて紹介します。

ワット・チェディルアンは巨大仏塔のほかにも、ゴージャスな本堂やプラ・アッターロット仏など、見どころ満載のお寺ですので、歴史が好きな方でもそうでない方でも楽しめます。




ワット・チェディルアンの場所

徒歩でもアクセスしやすいチェンマイ旧市街の中心にあるのでチェンマイのまち歩き観光におすすめです。

歩くのがめんどうな方は乗り捨てできるシェアサイクルをうまく利用してください。

ワット・チェディルアンの見どころ

名称ワット・チェディルアン
タイ語名วัดเจดีย์หลวงวรวิหาร
英語名Wat Chedi Luang
営業時間7時00分~〜18時00分
8時30分~〜17時00分(博物館)
地図Googleマップでひらく
寺格第3級ウォーラウィハーン
参拝料40バーツ
見どころ巨大仏塔・チェンマイ都市守護柱

ワット・チェディルアンはラーンナー王朝7代目セーンムアンマー王が亡くなった父親のクーナー王(ラーンナー王朝6代目)のために14世期に建立しました。

存命中は完成に至らず、王の配偶者(ティロークチュタテーウィー王妃)によって引き継がれ、ラーンナー王朝第9代ティローカラート王の治世時代(15世期)に完成しました。

チェンマイの歴史を物語る格式の高い寺院で第3級ウォラウィハーンの格付けられています。

ワット・チェディルアンの入口

ワット・チェディルアンの入口
ワット・チェディルアンの入口

ワット・チェディルアンの入口はタイ人と外国人にわかれています。

外国人参拝客は正面入り口の左の窓口で入場料40バーツを支払います。

門をくぐって境内に入ると、目の前にチェンマイ都市守護柱が祀ってあるお堂(ウィハーン・インタキン)があります。

チェンマイの守護柱(サオ・インタキン)

チャトラムック様式を用いたウィハーン・インタキン
チャトラムック様式を用いたウィハーン・インタキン

ラーンナー王朝の創始者マンラーイ王は、チェンマイ建国時に先住民であるラワ族の提言を受け、チェンマイの中心である「ワット・インタキン・サドゥムアンウィン」に守護柱を祀りました。

しかし、1558年ビルマに侵攻され廃寺となり守護柱もはしばらく放置されました。

1767年タークシン王がビルマ軍を撃退すると、復興ラーンナー王朝初代カーウィラ王により、守護柱は(廃寺になっていたワット・インタキン・サドゥムアンから)現在のワット・チェディルアンに移されました。

この守護柱は、毎年5月に行われるサオ・インタキン祭のときに1年に1度だけご開帳され、チェンマイの人々は供物をして繁栄・作物の豊作・家族の健康や幸せなどを祈ります。

ワット・チェディルアンの守護柱:ウィハーン・インタキン内部
正面:サオ・インタキン
高さ1m35.5cm

チェンマイの守護柱(サオ・インタキン)の上には立像(プラプッタループ・パーンラムプン)が祀られています。

天井:ウィハーン・インタキン内部
天井:ウィハーン・インタキン内部
ウィハーン・インタキン内部の壁画
壁画:ウィハーン・インタキン内部

ウィハーン・インタキン内部の壁一面に仏教の世界観が描かれています。

言葉で表現するのが難しい神秘的な空間です。

*残念ながら女人禁制です。

ワット・インタキン・サドゥムアン

ワット・インタキン・サドゥムアン
ワット・インタキン・サドゥムアン

ワット・インタキン・サドゥムアンは、ラーンナー王朝の創始者マンラーイ王がチェンマイを建国する際に守護柱を祀ったお寺です。

ワット チェディルアンから徒歩5分の場所にあります。

ワット・インタキン・サドゥムアンの祠にあるチェンマイの守護柱(インタキン)のレプリカ
チェンマイの守護柱(インタキン)のレプリカ

奥の祠には守護柱のレプリカが祀ってあります。

ワット・チェディルアンの大本堂

ワット・チェディルアンのランナー建築様式の大本堂
ランナー建築様式の大本堂

チェンマイの守護柱が祀ってあるお堂(ウィハーン・インタキン)の右側の大きな建物が大本堂です。

ワット・チェディルアンの中央礼拝堂の側面
大本堂の側面
ワット・チェディルアンの妻側のきらびやかな装飾
大本堂:妻側のきらびやかな装飾
ワット・チェディルアンの礼拝堂を護る2匹のナーガ(蛇神)
大本堂を護る2匹のナーガ(蛇神)
ワット・チェディルアンの礼拝堂内部
ワット・チェディルアンの大本堂内部

大本堂内部は高い天井から吊るされているシャンデリアと黄金色の柱の列がきらびやかに輝いていて、ゴージャスかつ荘厳な雰囲気をかもし出しています。

ワット・チェディルアンのプラ・アッターロットと呼ばれる仏立像
左の立像中央の立像右の立像
プラ・モッカラナ像プラ・アッターロット像プラ・サリブット像
พระโมคคัลลานะพระอัฏฐารสพระสารีบุตร

祭壇の中央に祀られている立像はプラ・アッターロット仏で高さは8.23mです。

仏像の手のポーズは右手が施無畏印せむいいん・左手が与願印よがんいんとよばれるハンドサインで、「神聖な気持ちであなたの願いを聞きいれます」という意味があります。

両脇をお伴する弟子は

左の立像はプラ・モッカラナ像で右の立像はプラ・サリブット像です。

巨大仏塔(チェディルアン)

ワット・チェディルアンの巨大な仏塔
ワット・チェディルアンの巨大な仏塔

お寺の名前にもなっているチェディルアン(巨大な仏塔という意味のタイ語)の高さは42m、基壇の一辺の長さは54mで、チェンマイで一番大きな仏塔です。

上部は半壊していますが、これは1545年の大地震によるもので創建当時の高さは86mあったといわれています。

ワット・チェディルアンの仏龕に祀ってある仏像
ワット・チェディルアンの仏龕

巨大仏塔の4方向にはそれぞれ仏龕(壁面に設けられた小室)が設けられており、仏像が安置されています。

現在、バンコクのワット・プラ・ケオ王宮寺院に祀られているエメラルド仏(プラ・ケーオモーラコット)は1468年〜1551年までこちらのワット・チェディルアンに祀られていました。現在はレプリカが祀ってあります。

ワット・チェディルアンの仏塔の階段の両脇のナーガ
ナーガ(蛇神)

基壇の階段の両脇には5つの頭を持つナーガ(蛇神)が4方向に8匹配置されています。

ワット・チェディルアンの仏塔の基壇を取り囲む28頭の象
ワット・チェディルアンの仏塔の基壇を取り囲む28頭の象

基壇の中段で仏塔の崩壊を支えているようです。

ワット・チェディルアンの仏塔の裏に並んでいる十二支仏塔のレプリカ
十二支仏塔のレプリカ

仏塔の後ろ側には十二支仏塔のレプリカが並んでいます。

ラーンナー文化が発展したタイ北部では干支ごとに対応する仏塔がきまっていて、自分の干支の仏塔にお参りするとご利益があるといわれています。

関連記事:日本人初!タイの十二支仏塔巡礼を終えての感想

タイを代表する高僧のお堂

仏塔の背面には小さなお堂がいくつかあり、ワット・チェディルアンにゆかりの深い高僧を祀ったお堂や涅槃像を祀ったお堂があります。

アーチャン・マン・プリタトー高僧を祀るお堂
アーチャン・マン・プリタトー高僧

アーチャン・マン・プリタトー高僧は、タイで行脚の実践と瞑想止観を広めた先駆者です。

アーチャン・マンの弟子の一人がアーチャン・チャーで、タイの瞑想を世界に広め、20世紀を代表するタイ森林派の名僧といわれています。

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ルアンター・マハーブア師を祀るお堂
お堂を護るヒマパーン(神話の森)に住む珍獣
お堂を護るヒマパーン(神話の森)に住む珍獣
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ルアンター・マハーブア師

その隣のお堂には、アーチャン・マンの弟子の一人であるルアンター・マハーブア師が祀られています。

ゴムの木

ワット・チェディルアンに植えられたゴムの木
ワット・チェディルアンに植えられた3本のゴムの木

境内にはカーウィラ王の治世期に植えられた樹齢200年を超える大きなゴムの木(フタバガキの木)が3本あります。

ワット・チェディルアンのライトアップ

ライトアップされた巨大仏塔
ライトアップされた巨大仏塔

夜はオレンジ色にライトアップされ、昼間とはまた違ったイメージです。

漆黒の闇の中に神秘的に浮かぶワット・チェディルアンはインスタ映え間違いなしです。

サンデーマーケットのついでに寄りたい方はチェンマイ門の入り口が一番近くです。

関連情報:チェンマイのサンデーマーケット、エリア別の特徴と観光ポイント

ワット・チェディルアン博物館

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営業時間:8時30分~〜17時00分

境内にある博物館は入場無料です。

ワット・チェディルアンの修復の歴史がわかるパネルや、崩壊したお寺の一部が展示されています。

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仏塔の修復の歴史

英語の説明もあるので時間がある方はぜひよってみてください。

さらにワット・チェディルアンの理解が深まります。

サクッと見てまわるなら30分、博物館まで全てまわるなら1時間30分は欲しいところです。

チェンマイの守護仏(ヒシン仏)が安置されている『ワット・プラシン』と一緒にまわるのが昼間の観光の定番コースになっています。

関連記事:チェンマイお寺巡りで絶対外せないお寺20選 現地在住が厳選




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