ラーンナー王国が建国される以前にモン族の都「ハリプンチャイ」として栄えていた古都ランプーン県。
そのため市内にはラーンナー文化とハリプンチャイ文化の影響をうけた歴史ある建築物がたくさん残っています。
またラーンナー最高の聖者クルーバーシー ウィチャイ師の生誕地でもあり、同師にゆかりの深い寺院も多く残されています。
本記事ではランプーン県でおすすめの寺院を有名寺院から隠れた名刹まで12寺ご紹介しています。
ワット・プラタートハリプンチャイ
おすすめ度 ★★★★★
ランプーンの象徴といわれるワットプラタートハリプンチャイ。
王族自らが建てた第一級王室寺院でランプーンの歴史とともに歩んできた格式高いお寺です。
あなたの干支仏塔がどこにあるか知りたい方はこちらのタイ十二支仏塔巡礼 タイの強力パワースポット巡りをご覧ください。
コムローイフェスティバル
毎年コムローイの時期(10月〜11月頃)になると、境内には色とりどりの提灯が飾られ、インスタグラムで人気のフォトジェニックスポットになります。*2021年も開催決定!
関連記事:ランプーンの象徴ワットプラタートハリプンチャイの行き方と見どころ
名称 | ワット・プラタート・ハリプンチャイ |
タイ語 | วัดพระธาตุหริภุญชัย |
英語 | Wat Phra That Hariphunchai |
営業時間 | 6時00分〜18時00分 |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街 |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット・チャーマテーウィー
おすすめ度 ★★★★☆
ワットチャーマテーウィは市街地から西に1km離れた国道1015沿いにあるランプーンを代表する古刹です。
ラムプーン県がハリプンチャイ王国の首都であった8世紀ごろに建立されたといわれています。
境内でひときわ目を引く尖塔「スワンナチャンコートジェーディー」には初代ハリプンチャイ王国の統治者チャーマテーウィ女王の遺骨が安置されています。
また、ラーンナー最高の聖者クルーバーシー ウィチャイ師とゆかりの深い寺院でもあり、同師の分骨が安置されている仏塔や記念館などもあります。
スワンナチャンコート・チェディー
本堂(ウィハーン)の西側正面に建つスワンナチャンコート・チェディーはひときわ目を引きます。
尖塔の高さは21m、ピラミッド状に4面5層構造になっており、各段4面に3つの仏龕(小室)が設けられ、ハリプンチャイ様式の立像が60体祀られています。
塔の中にはチャーマテーウィ女王の遺骨が安置されています。
クルーバーシー ウィチャイ墓塔
本堂の南側にはクルーバーシー ウィチャイ師の遺骨を祀るためにつくられた白亜の墓塔が建っています。
同師は1937年に患っていた痔病が悪化するとこの寺院で療養され、翌年1938年にワット・バーンパーンで息をひきとりました。
遺体はワット・バーンパーンで1年間安置された後、ワット・チャーマテーウィーに戻り(7年間安置され)1946年3月21日にタイ王室の支援により火葬されました。
御遺骨はこの寺院や住職を務めていたワット・バーンパーンなど、同師とゆかりの深いタイ北部の7寺院に安置されています。
クルーバーシー ウィチャイ記念館
クルーバーシー ウィチャイ師の墓塔の後ろには記念館が併設されていて、同師の療養生活がリアルな蝋人形で再現されています。
ラッタナチェーディー
本堂の北側(正面入口の左)に建つ高さ11.5mの尖塔「ラッタナチェーディー」。
基壇の上は八角形になっていて、各面の壁龕には立像が祀られています。
名称 | ワット・チャーマテーウィー |
タイ語 | วัดจามเทวี |
英語 | Wat Chamadevi |
営業時間 | 8時から17時まで |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より1km(車で3分) |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット・サンパーヤーンルアン
おすすめ度 ★★★★☆
ワットサンパーヤーンルアンは市街地から北に1km離れたサンパーヤーン通り沿いにある寺院です。
創健は531年でランナー地域で最初に建てられた仏教寺院といわれています。
創健時はワットコームランポーンという寺名でしたが、仏教衰退時代に一度廃寺になり、その後ハリプンチャイ王国の時代に現在のワットサンパーヤーンルアンとして再建されました。
本堂の柱や床にはナーン・タキアンという女性の精霊が宿るといわれる木(タキアン)が使われ、御本尊の上にはメコン川の石を彫ってつくられたプラキイアオコーン像が祀られています。
タイのある雑誌によると本堂はタイで5本の指に入る美しさとのことです。
名称 | ワット・サムパーヤーンルアン |
タイ語 | วัดสันป่ายางหลวง |
英語 | Wat San Pa Yang Luang |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より1.3km(車で3分) |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット・マハーマン
おすすめ度 ★★☆☆☆
ワット・マハーマンは市街地から西に500m離れたチャーマーティウィー通り沿いにある古刹です。
チャーマーティーウィーの治世中であった1300年前に創建されました。
1908年に仏塔の基壇が崩壊したさい、中から大量のプラクルアン(ベンジャパーキーの中で最も古い歴史を持つプラロート)が出土したことから、タイのお守り愛好家に人気の寺院です。
ベンジャパーキー(เบญจภาคี)とは、タイのお守りの中で最強の組み合わせといわれている5種類のプラクルアンのことです。5種類全て仏塔から発見された出土系のプラクルアンです。
プラクルアン(お守り)専門店も併設していて、ショーケースの中には金・銀・銅・土製のプラロートがずらっと並んでいます。
名称 | ワット・マハーワン マハーウォラウィハーン |
タイ語 | วัดมหาวันวรมหาวิหาร |
英語 | Watmahawan Woramahawihan |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より500km(車で1分) |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット・プラユーン
おすすめ度 ★★☆☆☆
ワット・プラユーンは市街地から東に4km離れた場所にある寺院です。
バガンの仏塔に似たビラミッド型の仏塔には4面それぞれに仏龕(小室)が設けられ、黄金の立像が祀られています。
少し離れた場所ということもあり、観光客が少なく落ち着いた雰囲気でゆっくりとお参りすることができます。
名称 | ワット プラユーン |
タイ語 | วัดพระยืน |
英語 | Wat Phra Yuen |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より2km(車で4分) |
地図 | Googleマップでひらく |
ワット・プラプッタバート タークパー
おすすめ度 ★★★★☆
ワット・プラプッタバート タークパーは市街地から南西に20km離れたクルア山の山頂に建つ古刹です。
タイ王室よりアーロムルアンという第3級サーマンの寺格が与えられており、ランプーンで重要な寺院の1つとされています。
寺名のプラプッタバートタークパーは、タイ語で僧衣を乾かすという意味で、
インドからやってきたお釈迦様がこのお寺に滞在して僧衣を干した。という伝記に由来します。
ご本尊の下に小部屋のような1mくらいのくぼみがあり、遊行の証として残されたと伝わる仏足石が安置されています。
敷地面積は280000平方メートル(東京ドーム6個分)と広大で、麓エリアと山頂エリアに分かれています。
山頂エリアまで参拝道と階段が設置されていますが、(写真の通り)徒歩ではかなり厳しいので、麓エリアに待機しているバイタクまたはソンテウを利用してください。
おじさん世代には懐かしいランボー3で撮影に使われたお寺でもあります。
名称 | ワット プラプッタバート タークパー |
タイ語 | วัดพระพุทธบาทตากผ้า |
英語 | Wat Phra Phutthabat Tak Pha |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より20km(車で30分) |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット・コックラーン
おすすめ度 ★☆☆☆☆
ワット コックラーンは市街地から南西に16km離れたパーサン郡にある寺院です。
煉瓦積みの基壇だけが残された遺跡や上部が崩れた仏塔などを見ることができます。
寺院はあまりお手入れがされていなくて少し残念ですが、浮島の上にポツン建つ仏塔はインスタ映えバッチリです!
近くのガネーシャ博物館と一緒にまわるのがオススメです。
名称 | ワット コッ クラーン |
タイ語 | วัดเกาะกลาง |
英語 | Wat Koh Klang |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より16km(車で21分) |
地図 | Googleマップでひらく |
ワット・ドイティ
おすすめ度 ★☆☆☆☆
チェンマイとランパーンを結ぶスーパーハイウェイ沿いの小高い丘に建つ寺院です。
高僧クルーバーシーウィチャイの巨大仏がランプーン市内を見渡すように鎮座しています。
チェンマイの有料コムローイ会場の1つで、例年通りであればこの場所から数千のコムローイが空に放たれ、幻想的な景色をみることができます。
名称 | ワット ドーイティ |
タイ語 | วัดดอยติ |
英語 | Wat Doi Ti |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より8km(車で14分) |
場所 | Googleマップでひらく |
インクウェーン黄金岩仏塔
おすすめ度 ★★☆☆☆
ワット・プラプッタバート・プラタート・インクウェーンは市街地から南東に23km離れたパーサック郡にある寺院です。
山頂にはミャンマーのゴールデンロックをかなり小ぶりにした黄金岩仏塔があります。
道を間違え無ければ市街地からバイクで20分ほどで到着しますが、グーグルマップで表示されるルートではたどり着けない珍スポットとしても有名です。
市街地から行く場合、グーグルマップで目的地を(สวนอ้อมดอย)に設定し、2km手前のお寺の看板を目印に、側道に入り未舗装道路を3kmほど走行します。
名称 | インクウェーン黄金岩仏塔 |
タイ語 | วัดพระพุทธบาทพระธาตุอินทร์แขวน |
英語 | Wat Phra Phutthabart Phra Thart Inkeang |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より23km(車で20分) |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット バーンパーン クルーバー シーウィチャイ
おすすめ度 ★★☆☆☆
ワット バーンパーンは市街地から南に70km離れたリー郡の国道106号線沿いにある寺院です。
ラーンナー最高の聖者クルーバーシー ウィチャイ師が住職を務めていた古刹で、同師の分骨が安置されている仏塔と立派な博物館があります。
シーウィチャイ師は、この村(バーンパーン村)で生まれ、18歳の時に高僧クルーバー・カッティヤのもとで見習い僧として出家しました。
その後20歳の成人後に正式な僧侶となり、カッティヤ師が亡くなったあと、ワット・バーンパーンを継承して住職となります。
博物館は2階建になっていて写真や資料が展示されています。
名称 | ワット バーンパーン クルーバー シーウィチャイ |
タイ語 | วัดบ้านปาง ครูบาศรีวิชัย |
英語 | Wat Ban Pang, Kruba Sriwichai |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より68km(車で74分) |
サイト | http://www.watbanpang.com/ |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット プラプッタバート パーナーム
おすすめ度 ★★★☆☆
ワット プラプッタバート パーナームは市街地から南に100km離れたリー郡の国道106号線沿いにある寺院です。
クルーバー・シーウィチャイ師の弟子であったクルーバー・アピチャイ・カーウピー師が住職を務めていました。
お寺の入口にはカーウピー師の巨大立像がそびえ、本堂の中には同師のミイラが安置されています。
絶景スポットとしても知られていて、山頂の展望台からは360度の大パノラマが広がり、周辺の山々や村の田園風景を一望できます。
巨大立像を通り過ぎて奥に進むと本堂があり、堂内中央にはカーウピー師のご遺体が安置されています。
境内はとても広く、麓と山頂の2つのエリア分かれていてます。(山頂行きの専用バス乗り場は巨大立像の右手です。)
移動が少し大変ですが、山頂エリアには巨大涅槃仏と見晴らしの良い展望台があるので、ここまできたら絶対に山頂エリアまで行きましょう!
足裏に描かれている千輻輪が鮮やかです。
展望台から周辺の山々や村の田園風景を一望できます。
名称 | ワット プラプッタバート パーナーム |
タイ語 | วัดพระพุทธบาทผาหนาม |
英語 | Wat Phra Phutthabat Pha Nam |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より100km(車で103分) |
サイト | https://www.facebook.com/PanhamTemple/ |
場所 | Googleマップでひらく |
ワット プラ プッタバート ホゥアイトム
おすすめ度 ★★★★☆
ワット プラ プッタバート ホゥアイトムは市街地から南に116km離れたカレン族の集落にある寺院です。
集落の真ん中にそびえ立つ黄金のパゴダは迫力満点、少し風変わりなドーム型の祠堂、珍獣シーフーハーター像など見どころ満載です。
名称 | ワット プラ プッタバート ホゥアイトム |
タイ語 | วัดพระพุทธบาทห้วยต้ม |
英語 | Wat Phra Phutthabat Huai Tom |
入場 | 無料 |
アクセス | ランプーン市街より115km(車で120分) |
場所 | Googleマップでひらく |