この記事ではチェンマイ旧市街から南東の方向に4km離れたサラピー郡にある、チェンマイの古代都市遺跡「ウィアンクムカーム遺跡」について紹介しています。
ウィアンクムカーム遺跡は、1294年から1296年までのわずか2年しか存在しなかったことや、ピン川の氾濫によって300年以上地中に埋もれていたことから、チェンマイの幻の王都とよばれています。
ウィアンクムカーム古代都市遺跡とは
ラーンナー王国マンラーイ王がウィアンクムカームに新都を建設。
1296年にウィアンクムカームからチェンマイに遷都。
大洪水で街がのみこまれ、数百年の間まぼろしの王都といわれる。
1984年に偶然、ワット・チャーンカムから仏像や陶器が出土し、大規模な発掘調査に発展。城壁に囲まれた都市遺跡が確認されたことから「王都は実在した」と大きな話題に。
名称 | ウィアンクムカーム古代都市遺跡 |
タイ語 | เวียงกุมกาม |
英語 | Wiang Kum Kam |
ウィアンクムカーム遺跡情報センター
ウィアンクムカーム遺跡を観光される方は先にウィアンクムカーム遺跡情報センターに立ち寄るのがおすすめです。
こちらで博物館(無料)を見学しておくと遺跡まわりが10倍楽しくなります。
無料のウィアンクムカーム遺跡マップももらえます。
博物館はインフォメーションの左側の扉を外に出ます。
タイあるあるですが、職員は誰も博物館の存在を教えてくれませんので自分で勝手に行く感じです。
館内は無料とは思えないほど立派で、3つのエリアに分かれています。
出土した遺物や遺跡の復元模型、発掘当時の写真パネルが展示されています。
こちらの博物館をちらっとのぞくだけでもウィアンクムカームについてかなり詳しくなります。
ウィアンクムカーム遺跡まわり方アドバイス
ウィアンクムカーム遺跡観光は以下の4つの移動手段があります。
自転車
体力に自信がある方は自転車がおすすめです。
ウィアンクムカームは旧市街とはうって変わって交通量が少なく、安心してサイクリングできます。
チェンマイのレンタル自転車 シェアサイクルエニーウィールの利用方法
レンタルバイク
個人的には一番おすすめです。検問はないので安心です。
馬車・トローリーバス
情報センターの受付で馬車またはトローリーバス観光の申し込みができます。
馬車は1人につき300B、トローリーバスは1人〜10人まで400B、
観光時間は45分で以下の9箇所を観光します。
- ワット・クー・パー・ドーム
- ワット・チャーンカム(10分見学)
- ワット イーカーン遺跡
- ワット ナーンカーン遺跡
- ワット プゥーピア遺跡
- ワット タットカーオ遺跡(10分見学)
- ワットプラチャオオンダム
- ワットパヤーマンラーイ
- ワット チェディリアム(10分見学)
ウィアンクムカーム古代都市遺跡の見どころ
ワット・クー・パー・ドーム
ワット・クー・パー・ドームはウィアンクムカーム遺跡情報センターから一番近い遺跡です。
地表より2m〜3m低い位置にあり、寺院を囲む塀、本堂や仏塔の基壇が残っています。
ワット・チャーンカム(ワット・カーントム)
ワット・チェーンカムは白亜の仏塔、本堂、僧坊などを備えた現役の寺院です。
境内には煉瓦積みの基壇だけが残された遺跡があり、この遺跡こそがかつて王都の中心に建っていたワットカーントムの本堂と仏塔の跡で、この場所から幻の王都の発見が始まりました。
ワット イーカーン遺跡
ワット イーカーン遺跡は、ワット・チェーンカムから西に400m~500mの場所にあります。
赤茶けた大きな仏塔と高さ1mほどのラテライトの支柱が残る遺跡です。
ワット プピア遺跡
ワット プピア遺跡はワット イーカーン遺跡よりさらに西に100mの場所にあります。
壁の部分が少し残った本堂と布薩堂、上部まで良好な状態の仏塔が残っていています。
こじんまりとした美しい遺跡です。
ワット ファノーング遺跡
ワット ファノーング遺跡はウィアンクムカーム遺跡の中で最大の規模を誇る遺跡で、人気タイ北部料理レストラン「ローンカオラム」の前にあります。
仏塔のまわりを囲むチャーンロープと呼ばれる象が4体だけ残っています。
遺跡をめぐりを楽しんだ後は、人気レストランで美味しい北タイ料理はいかがでしょか。
関連記事:ローンカオラム 史跡巡り好きにはもってこいの北タイ料理レストラン
ワット・チェディリア
ワット・チェディリアムは、ウィアンクムカームにあるビルマ調の巨大仏塔(チェディ)です。
仏塔は4面5層構造で各段それぞれ3つの仏龕(小室)が設けられ、計64体の立像が安置されています。
天にそびえる白亜の仏塔は見応えがあり、ウィアンクムカーム観光で外せない場所になっています。