ニマンヘミン在住の筆者は、毎日夕方にチェンマイ大学でランニングすることを日課にしています。
先日、運悪く野良犬の群れに遭遇し、皮膚の感覚がなくなるほどガッツリ噛まれてしまいました。
写真ではわかりづらいですが、牙がかなり深く食い込んだ箇所があり、指で触ると皮膚が硬直しているせいか、カチカチです。
本記事では、チェンマイ滞在中に野良犬に噛まれ、チェンマイの公立総合病院で通訳なしの緊急外来を受診した経験を元に、受診の流れや費用についてまとめました。
チェンマイで狂犬病と破傷風のワクチンを接種したいは、ぜひ読んでみてください。
日本語通訳が常駐しているチェンマイの病院はこちらの記事をご覧ください。キャッシュレス対応です。
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タイの犬に噛まれたら破傷風ワクチンも!
処置室に入ると看護婦さんはみんな僕から視線を外します。
言葉が通じない外国人って面倒ですもんね。(僕が行った病院は地元タイ人が利用する公立病院なので外国人は滅多に来ません)
2、3分うろちょろしているとドクターが、
初級タイ語の例文のような語順の間違えをしました。
ドクターの問診が終わると看護婦さんから処置の説明がありました。
タイ語で狂犬病のことをピットスナックバー(พิดสุนัขบ้า)と言うのは知っていましたが破傷風(バータヤックบาดทะยัก)という言葉をはじめて聞いたので。
噛まれた箇所に3本、腕に2本注射を打ちました。
そして、看護婦さんがベットのカーテンを閉めます。
さすがに、パンツまで脱ぐのはおかしいと思い確認をしました。
パンツを脱いでフルちんでうつぶせになろうとしたら、看護婦さんはビックリして、
お尻をつきだしパンツをずらすジェスチャーをしています。
だ、か、ら、
さっき本当にパンツ脱ぐのか?と確認したのに!
でも振り返ると、当時の僕のタイ語力なんてこの程度です。
最後の注射をお尻に打ち終わると、三日後にまた来なさいと言われ病院を後にしました。
日本の病院で狂犬病の予防接種を受けた方でも、タイで野犬に噛まれたら、破傷風ワクチンの接種も必要になります。
狂犬病と破傷風の注射
タイで野良犬に噛まれたら、狂犬病と破傷風のワクチン両方を接種する必要があります。
当日は噛まれた箇所に3本、腕に2本、お尻に1本の計6本の注射を打ちました。
当日以降は、
狂犬病のワクチン(พิดสุนัขบ้า)3日後→7日後→14日後→28日後の計5回
破傷風のワクチン(บาดทะยัก)1ヶ月→2ヶ月後→7ヶ月後の計4回
旅行者の場合は滞在日数が限られるので当日以降のスケジュールについて指示があると思います。
旅行中の方はワクチンのスケジュール表を日本の病院でみせれば引き続き治療を受けるときに便利です。
海外医療費支給制度を利用してみよう
診察料は緊急外来(消毒+注射6本)が4917バーツ、通院3回分の診察料+(破傷風と狂犬病のワクチン6本)が1650バーツ 合計約2万円でした。
筆者は海外旅行保険に加入していないので、自費で払った治療費は海外医療費支給制度を利用して還付請求しました。
13609円戻ってきたので、野良犬に噛まれた場合の治療費は実費約6千円です。
先日、チェンマイ大学に留学している学生さんとお話しする機会がありました。
留学前に、日本で狂犬病と破傷風の注射をしたそうですが、数万円とかなり高額だったそうです。
国民健康保険に加入している方は、海外療養費支給制度を利用してタイでワクチンを打てば、日本よりかなり安く済ませることができます。