タイ北部最大級のナイトマーケットとして知られる「チェンマイのサンデーマーケット」。
毎週日曜日にチェンマイ旧市街で開催され、買い物や屋台、有名寺院の夜間参拝、さまざまなイベントが楽しめます。
多くのガイドブックで紹介されていますが、チェンマイ在住者の立場からすると、まだまだ紹介されるべき場所がたくさんあります。
そこで本記事では、まだ知られていない穴場スポットにも注目し、「サンデーマーケット」について広範囲な情報を提供していきます。
サンデーマーケットとは「ターペー歩行者天国」
名称 | サンデーマーケット |
地元民呼称 | ターペー歩行者天国 |
タイ語 | ถนนคนเดินท่าแพ |
英語 | Tha Pae Walking Street |
時間 | 17:00〜22:00(毎週日曜日) |
エリア | ラチャダムヌン通り・プラポックグラー通り・チャダムヌーン通り |
場所 | Googleマップでひらく |
毎週日曜日の16時から23時まで、チェンマイの旧市街で開催される「サンデーマーケット」。
地元民からはถนนคนเดินท่าแพとよばれ親しまれています。
「タノン」はタイ語で道路、「コンドゥーン」は歩行者、「ターペー」は旧市街の東の城門「ターペー門」を意味し、直訳すると「ターペー歩行者天国」となります。
絶対迷わない!サンデーマーケットの4つの入口
「サンデーマーケット」はラチャダムヌン通りを中心に、ターペー門から「ワットプラシン」まで約1キロにわたって開催されます。
規模が大きいため、はじめて訪れる方は、どの方向からアクセスすればよいのか迷ってしまうでしょう。
以下にサンデーマーケットの4つの入り口の場所と特徴を紹介しますので、参考ください。
ターペー門の入り口周辺
「ターペー門」は旧市街の東側に位置する城門でチェンマイのランドマーク的な存在です。
外国人観光客が多く集まるエリアということもあり、入口周辺はチェンマイの民芸品や工芸品など定番の土産屋台が並んでいます。
スワンドーク門の入り口周辺
「スワンドーク門」は旧市街の西側に位置する城門です。
ニマンヘミンからサンデーマーケットに行く場合、スワンドーク門の入り口がもっとも近く、アクセスしやすいです。*逆に言えば、ターペー門まで行くと30分時間を無駄にします。
門をくぐり人の流れにそって歩くと、タイで最も格式の高い王室寺院である「ワットプラシン」が現れます。
夕暮れ時にライトアップされた「ワットプラシンは」昼間とは異なる幻想的な美しさです。
夜間の参拝も可能なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
入口周辺は、「ガラス細工の置物」「ミニチュアタイ料理」「チェンマイの工芸品」など、魅力的な土産屋台が並んでいます。
チェンマイ門の入り口周辺
「スワンドーク門」は旧市街の南側に位置する城門です。
チェンマイ門をくぐり道なりに進んでいくと、バックや小物入れ、アクセサリーなど、女性が喜ぶ露天がずらりと並んでいます。
チェンマイ門とチャンプアック門をむすぶ「プラポックラオ通り」にはサンデーマーケットで唯一、仮設ステージが設置され、子供たちのタイ舞踊を観ながらタイの文化を肌で感じることができます。
ピークの時間帯でも人が少なく、ゆっくりとお土産を見れたり、子供たちのステージを観れたり、「サンデーマーケットの穴場」といえます。
チャンプアック門の入り口周辺
「チャンプアック門」は旧市街の北側に位置する城門です。
夕方になると、城門前の広場にはタイラーメンやイーサン料理の屋台が並びます。
どの屋台も一品50B前後とリーズナブル。
メニューも英語と中国語が用意してあるので旅行者でも利用しやすいです。
チャンプアック門をくぐり「プラポックラオ通り」を南に歩いていくと、チェンマイ旧市街のランドマークである「三人の王様像」が現れます。
この像は、チェンマイ建国の歴史に大きく関わった3人の王様に敬意を表しており、地元の人びとが花を手向けます。
マンラーイ王が、チェンマイを建国する際に守護柱を祀った祠堂「ワット・インタキン・サドゥムアン」も近くです。
三人の王様像の周辺は「ラーチャマンカー通り」を中心に、ハンドメイド雑貨やプチプラアクセサリーなど、魅力的なお土産屋が並んでいます。
ピークの時間帯(19:00〜20:00)でも空いているため、ゆっくりとお土産を選べます。
サンデーマーケットで夜間参拝
サンデーマーケットが開催される旧市街には36の寺院が点在しています。
夜間の寺院は人が少なく、昼間のようにごみごみしていないためゆっくり参拝できます。
ワットプラシン
「ワットプラシン」はチェンマイで最も格式の高いお寺です。
夕暮れ時はライトアップされ昼間とは異なる幻想的な美しさを放ちます。
霊験あらたかな仏像として時の権力者の手を渡り歩いた「ヒシン仏」「辰年の仏塔」「本堂の美しい壁画」など見どころ満載です。
スアンドーク門から歩いて4分。
ワット・チェディルアン
「ワット・チェディルアン」は、ワットプラシンと並んで格式の高いお寺です。
境内にそびえるチェンマイで最も大きな仏塔は、1545年の地震で一部崩壊していますが今でも迫力満点。
ライトアップされた仏塔のまわりは非現実的な輝きが漂っています。
*まわりのベンチはカップルが多いです。
チェンマイ門から歩いて8分。
ワット・インタキン・サドゥムアン
「ワット・インタキン・サドゥムアン」はラーンナー王朝の創始者マンラーイ王が、チェンマイを建国する際に守護柱を祀った祠堂です。
三人の王様記念碑の近くにあります。
現在、ここにはレプリカが祀られており、本物はワット・チェディルアンに祀られています。
ワットチェンマン
「ワット・チェンマン」はチェンマイで最も歴史のある寺院です。
チェンマイの守護像として格別の役割をもつ、霊験あらたかな仏像が2体祀られています。
タイ王国文化省芸術局により重要史跡として登録されている「象の仏塔」や「ランナースタイルの本堂」などが見どころです。
チャーンプアック門から6分。
ワットパンタオ
コムローイのイベントで人気の「ワットパンタオ」。
本堂には「願い事をすれば千倍になって叶う」といわれる仏像が祀られています。
夜になると、チーク材を用いた本堂の重厚感が一層際立ち、厳かな雰囲気に包まれます。
人気占い師(タイ語)も出没するので興味のある方はいかがでしょうか。
「ワット・チェディルアン」から徒歩1分、チェンマイ門から徒歩8分。
お寺の前の通りには若者向けのアクセサリーや雑貨の露天が並びます。
お寺巡りに興味がある方はこちらの記事もおすすめです。
サンデーマーケットのおすすめ土産
工芸品やアクセサリー、タイの伝統的な衣装やハンドメイド雑貨など、バラエティ豊かな露店が並ぶサンデーマーケットでおすすめのお土産を紹介します。
ぜひお宝アイテムをゲットしてください。
タイ料理のミニチュア
ミニシュア自体は日本でも買えますが、タイ料理のミニチュアは珍しいのではないでしょうか?
ピアスの金具を付ければ、ワンチャン、メルカリで販売も…。
タイ料理の素焼き鍋(チュムチムの鍋)もありますよ。
食器や料理のミニチュアパーツも販売しているので、自分で組み合わせて製作することもできます。
*ミニチュアの露天はワットプラシンの近くです。
象の木彫り
ワットパンタオの前では50Bで投げ売りしており、いつもタイ人女子の人だかりができています。
お土産に重宝する象の木彫り。
「トレイを担いだ象の木彫り」は、玄関に置いてカギを入れたり、リビングに置いて小銭を入れたり、使い勝手が良さそうです。
チェンマイで木製の雑貨や木彫の工芸品を探している方はチェンマイの工芸品村【バーンタワイへの行き方】もチェックしてみてください。
アロマオイル
レモングラスやローズマリーなど、いろいろな種類のアロマオイルが販売されています。
ドリームキャッチャー
ドリームキャッチャーとは、中央にクモの巣状の網が編み込まれ、そのまわりに羽やビーズで飾られたアメリカインディアンの伝統的なお守り(装飾品)です。
ベッドの上に置くと、悪い夢は網目に引っかかり、良い夢だけが羽を通って降りてくるとされています。
デニムのリメイク
法律がゆるいタイでは、ジーンズをリメイクした「名刺入れ」「ノートカバー」「カバン」などがナイトマーケットで普通に売られています。
*ロゴが入っているリメイク品は、商標権侵害にあたる場合もあるので、注意が必要です。
自分でデニムをアレンジしたい人は、「チェンマイ古着倉庫」に行けば古着ジーンズが1本100円ほどです。
キャンドルランタン
やさしい火が落ち着いた雰囲気でインテリアに良さそうです。
良い香りがするアロマキャンドルと一緒にいかがでしょうか。
ピアス
いかにもタイらしいオリエンタル風のピアスは、日本ではなかなか見かけないので、お土産に喜ばれるのでないでしょうか。
タイ人は手先が器用なので、細かいところまでしっかりと作り込まれています。
巾着かばん
タイらしい色使いが特徴的な巾着バッグは、「幾何学模様」「民族調」「エスニック調」などいろいろ柄があります。
値段は300円〜1000円ほどです。
おもしろグッツ
下ネタの「キーホルダ」や「Tシャツ」など、おもしろグッツはウケ狙いで…。
つぼ押しグッツ
マッサージの本場タイでは、「木製のツボ押しグッツ」もバリエーション豊富に揃っています。
日本と比べて値段もかなり安いです。
サンデーマーケットのタイのドリンク5選
サンデーマーケットではドリンクを片手に、お土産を物色しながら露天を練り歩くのがおすすめです。
サンデーマーケットで楽しめるタイのドリンクを紹介します。
生搾りのサトウキビジュース
「生搾りのサトウキビジュース」は、20〜30cmくらいのものを圧縮機を使ってその場で絞ってくれます。
少し青くさいですが、やさしい甘味とフレッシュな味わいです。
日本では口にする機会がないので、ぜひ試してみてください。
生絞りオレンジジュース
オレンジを積んだ屋台では、生絞りオレンジジュースが買えます。
価格はボトル1本で20バーツから30バーツ。
その場で絞ったオレンジはみずみずしくてフレッシュな味わいです。
仙草ゼリーティー
タイティーは、タイの茶葉にコンディンスミルクをどばどば入れた非常に甘い紅茶です。
サンデーマーケットの屋台には、このタイティーに、ほろ苦い「仙草ゼリー」と「黒糖」がトッピングされたドリンクがあり、この組み合わせ考えた人は「天才か!」ってほど美味しいので、甘いのが好きな人にぜひ飲んでほしいです。
フレッシュフルーツジュース
好みの果物が入ったグラスを指差せば、その場でミキサーにかけてくれます。
ロッチョンシンガポール(チェンドル)
ロッチョンシンガポールはモチモチとした独特の食感が特徴の氷菓子です。
米粉から作るゼリー状の麺にタピオカやフルーツなどを加え、ココナッツミルクをかけて食べます。
フレッシュ椰子の実ジュース
旅番組でよく見る、椰子の実をナタで割ってストローをさして飲む「ココナッツウォーター」。
どんな味がするのか気になっていた方も多いのではないでしょうか。
150円ほどで味わえるのでこの機会にぜひ。
クセがなく、ごくごく飲めます。
サンデーマーケットのアクティビティ
- 緑色:ご飯の場所・トイレ
- 橙色:屋台群
- 赤色:夜間参拝できる有名寺院
ご飯の場所
サンデマーケットでは片手で持ちながら食べ歩きできるB級グルメから、座って食べる熱々メニューまで、いろいろな食べ物が楽しめます。
座ってゆっくり食事を楽しみたいなら「ワット ムーンラーン」などのお寺の境内に設置された仮設フードコート(地図:緑)やチャンプアック門とチェンマイ門にある屋台群(地図:橙)を利用しましょう。
ヘナタトゥー
ヘナタトゥーとは、植物由来のインクを使って肌に直接模様を描くポディペイントのことです。
個人差はあるようですが、一般的には、皮膚がターンオーバーする3週間から4週間で自然に消えていきます。
写真のメニューをみてデザインを決めます。
料金は150〜200B、施術時間は10〜30分。
ボディタトゥーシール
ヘナタトゥーは色落ちするまで3週間かかるため、「ちょっと考える」という方は、気軽に楽しめるボディタトゥーシールはいかがでしょうか。
バリカンアート
バリカンで刈り上げた部分にライン(模様)を入れるバリカンアート
似顔絵
いろんなタイプの似顔絵師がいます。
カービングポストカード
薄い木の板にメッセージを彫ってもらえます。
青空マッサージ
歩き疲れた足にうれしいタイマッサージ。
30分から受けることができます。
メインストリート脇に10箇所、お寺の境内に3〜5箇所あります。
サンデーマーケットの禁止・注意事項
サンデーマーケットは「歩行禁煙」と「歩行飲酒」です。
タイでは路上での喫煙に対して厳しい罰則があるため、特に注意してください。
また、ターペー門付近は「スリ」フードコートでは「置き引き」に注意してください。
サンデーマーケットのトイレ事情
「サンデーマーケット」でトイレに行きたくなったら、お寺を探しましょう。
*タイのトイレは日本と違って有料です(使用料金は3〜5B)。
清潔でトイレットペーパーの備え付けがあるトイレを利用したい方は、(あまり教えたくないのですが)ホテルを利用するのがおすすめです。
筆者は、タイのホテルでトイレを借りたことは数え切れませんが一度も断られたことがありません。
宿泊していないホテルのトイレを借りるコツは、トイレに行く前にフロントでチップをわたすことです。
もしフロントに誰もいなかったら、宿泊客のふりをしてそのままトイレに行きます…。
毎日開催しているチェンマイの夜市は「チェンマイのナイトマーケットTOP10〜お土産&グルメ情報」を確認ください。