チェンマイの名物料理として知られるカオソーイは、雲南省の回族(チンホー)によってタイ北部にもちこまれ、その後チェンマイで独自の発展をとげました。
当時はクワイティアオホーと呼ばれ、透明なスープに鶏肉や牛肉が具材として使われていたそうです。
麺好きなら、カオソーイの源流とされる麺料理が気になりますよね。
この記事では、カオソーイの源流とされるスープが透明な幻のカオソーイが食べられるお店「カオソーイメージェー」を紹介します。
カオソーイメージェー行き方
カオソーイメージェーはナイトバザーが開催されるチャンクラン通りを南下し、チェンマイレーンを通り過ぎた1つ目の路地を左折するとすぐ右側にあります。
そのまま直進すると(チャーンクラーン)モスクがあります。
この辺りはムスリムがたくさん住むエリアで、周囲にはハラル料理のお店がたくさんあります。
ターペー門から歩くと30分です。
歩くのが面倒な人は「シャアサイクル」をうまく活用してください。
カオソーイメージェー営業時間
店舗名 | カオソーイジェーメー |
タイ語 | ร้านข้าวซอยเจ๊เม ช้างคลาน |
営業時間 | 8時00分〜15時00分 |
座席数 | 12席 |
場所 | Googleマップでひらく |
この写真を見れば変わると思いますが、アフェー感満載でかなり入りずらいお店です。
チェンマイ在住の筆者でさえも一番はじめの時はちゅうちょしました。
カオソーイメージェーのメニュー(日本語訳)
メニューはお店の壁に貼ってあります。
旅行タイ語だと店主に通じないと思うので、(この記事の日本語訳を参考に)看板のタイ語を指差し注文してください。
*メニューのタイ語を上から順番に訳しています。
カオソーイ(牛/鳥) | 普通40B/大盛り50B |
モチ麺(牛/鳥) | 普通50B/大盛り60B |
タイラーメン(ナムサイ/ゲーン) | 普通40B/大盛り50B |
ワンタン(ナムサイ/ゲーン) | 普通40B/大盛り50B |
饅頭 | 50B |
サラパオ | 10B |
雲南餃子 | 普通60B/大盛り120B |
タイラーメンをはじめて注文する方は事前に「タイラーメンの注文方法と色々な種類のクイッティアオを写真で紹介」も読んでおきましょう。
お店であたふたせずにすみますよ。
カオソーイの源流といわれる麺料理「カオソーイナムサイ」
カオソーイの源流といわれる麺料理「カオソーイナムサイ」。
カオソーイが中国系イスラム教徒、回族(ホー族)によってタイ北部に持ち込まれた当初は、クワイティアオホーと呼ばれ、透明なスープに鶏肉または牛肉が具材として使われていました。
メニューにはのっていませんが、中国系イスラム教徒のお店では注文するとつくってもらえます。
「カオソーイナムサイはありますか?」と聞くと、
ニッコリ微笑んで作ってくれるおばさんもいれば、少し驚いたリアクションをするおばさんもいます。
うす味ですが旨味がしっかりと感じられる美味しいスープで、最後の一滴まで飲み干せます。
麺をリフトアップするともっちりとした黄色いタマゴ麺が顔を出します。
つるつるっとした麺肌ともっちりとした食感が楽しめます。
卓上にある雲南の調味料もめちゃくちゃ美味しいのでぜひ試してみてください。
鰹だしの効いた旨みたっぷりトマトピューレって感じです。
筆者はいつも3分の1くらい入れちゃいます。
カオソーイ(鶏)
カオソーイメージェーのカオソーイは、ほっこりする優しい味わいのカオソーイです。
スープのベースとなる出汁は牛骨で、そこにココナッツミルクと北タイの個性的な調味料が加わります。
全く辛くないので、辛いのが苦手な方や女性におすすめです。
もっちりとした麺はソフトで滑らかな口当たりです。
ツルツルと入っていきます。
パーパーソイ(餅麺)
パーパーソイと呼ばれる細切りの餅が入った麺料理は、つきたての餅のような食感とお米の甘みが楽しめます。
しっかりとうま味が効いたスープと噛むたびに甘みが広がる餅麺の相性が抜群です。
タイラーメン(牛肉)
牛肉のタイラーメンはしっかり味の染みた牛肉が絶品です。
タイラーメン(ゲーン)
ゲーンラーメンは、様々な香辛料とココナッツミルクのハーモニーがたまらないタイラーメンです。
タイ南部とタイ北部でしか食べられないので、チェンマイに来たらぜひ食べてみてください。
イスラム系のお店なら大体どこにでもあります。
ワンタン麺
ワンタンはふわっとろっとした舌ざわりで、噛むと肉汁がジュワッと広がります。
肉の旨みを邪魔しない上品なスープも美味しいです。
中華花巻(雲南饅頭)
饅頭には具は入っておらず、肉まんの皮だけみたいな食べ物です。
ふっくらしてして甘みがありとても美味しいです。
カレーを食べる時のナンみたいな感じで、少しピリ辛な特製のタレをつけていただきます。
雲南餃子
雲南餃子は水曜日と木曜日だけの限定メニューです。
外がカリカリ内はもっちりの皮で包まれた餃子です。
特製の甘酢タレでいただきます。
全体的に量がかなり少ないので、男性なら麺料理2杯か雲南饅頭や雲南餃子と一緒に注文するのがおすすめです。