メーホンソーン県クンユアム郡にある戦争博物館に行ってきたので写真を交えてレポートします。
クンユアム第二次世界大戦戦争博物館は第二次世界大戦中、インパール作戦に備えてミャンマー国境付近のタイ北部で道路建設に携わった日本軍兵士の武器や遺品など1,000点以上が展示された戦争博物館です。
日本軍の残虐さに主眼を置いたカンチャナブリのJEATH戦争博物館とは違い、日本とタイの友好関係や戦争の悲惨さをテーマにした博物館で、日本軍関連資料(展示品)の多さはタイで一番です。
クンユアム第二次世界大戦戦争博物館 営業時間
名称 | クンユアム第二次世界大戦戦争博物館 |
タイ語名 | อนุสรณ์สถานมิตรภาพไทย-ญี่ปุ่น ขุนยวม |
英語名 | Khun Yuam WW2 Japanese War Museum |
所在地 | Googleマップでひらく |
入場料 | 100バーツ |
営業時間 | 8時00分~16時30分 |
設立日 | 1996年11月9日 |
クンユアム第二次世界大戦戦争博物館の場所
クンユアム第二次世界大戦戦争博物館はメーホンソーン県を南北に貫く国道108号線沿いにあります。
チェンマイバスターミナル2(アーケード)からプレムプラチャー社とavis bookingのミニバンが1日4本〜5本出ています。
クンユアムバスターミナルから国道108号を道なりに南下すると右手にあります。
徒歩5分なので、タイミングが合う方はぜひよってみてください。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
クンユアム第二次世界大戦戦争博物館の様子
博物館の前には「戦友よ安らかに眠れ」と刻まれた慰霊碑が建っています。
その奥には当時の気持ちを歌った「異国の友に贈る詩」が日本語とタイ語で掲げられています。
1.お国の為と若者が 召されて征ったあの戦
戦利あらず捕虜の身 祖国の安否しのびつつ
屈辱に耐えて生きる時 人の情の嬉しさよ
2.40年もその昔戦に敗れし我等をば
言葉通じぬ異国人 慈眼愛語といつくしみ
そっと恵んでくださった あのことこの事忘れらりよか
3.嬉しい時は空を見る 淋しい時も空を見る
思い出したら空を見る 空に輝くあの月は
いづくの果てに居ようとも 奉国も日本も同じこと
作詞 川上朝義
入り口の左脇に建つ第二次世界大戦参加国の国旗に囲まれた平和のモニュメント
戦争博物館前の裏手には戦時中に使用されたジープが数台展示されています。
当時の状況を再現する演出なのか、屋根がなく雨ざらしなのでせっかくの貴重な資料が錆びつていました。
多分、10年後は原型をとどめていないような気が。。。
日本人:入館料100バーツ
左側が2階建ての資料館、右側が視聴覚室になっています。
受付の女性に日本語の映像を見たいと言えば、インパール作戦に加わった日本兵の映像を日本語で視聴することができます。*映像は約10分。
館内には銃や刀など戦争で使われた武器や軍用品、お弁当箱や日常品など日本軍関連の資料が1,000点以上展示されています。
日本軍が撤退時にクンユアムの人々に売ったり譲ったりした武器や日用品などが、この地域の多くの家庭に私蔵されているのを知ったクンユアム郡警察署長チューチャイ・チョムタワット氏が住民に協力を求めて収集し博物館に寄贈したそうです。
展示品のコンディションが良くてびっくりしました。
説明パネルの言語がタイ語と日本語なのでかなり理解が深まりました。
じっくり見て回るなら1時間は必要です。
タイヤイ族の歴史(地下一階)
二階建て建物の地下一階はクンユアム郡におけるタイヤイ族の歴史に関する資料が展示されています。
その昔、ユアム川流域は豊富な森林に恵まれていて高品質のチーク材が採取されていました。
19世紀中期、サルウィン川河口とエーヤワディー川河口域のミャンマーの一部がイギリスに統治されて以降、船の造船と建築に使われるチーク材の材木業が盛んになり、タイヤイ族がシャン州の複数の村からクンユアムとパーイに移住し大きなタイヤイ共同体が作られたとのことです。
タイヤイ族の年中行事が1月から紹介されていたり、タイヤイ料理や言語などとても興味深いです。
ありがたいことにパネルの言語は日本語もあります。
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