仏塔内部の天井画といえば、エメラルド色に輝くバンコクのワットパクナムが有名ですが、チェンマイのアーソムプロムターダーも負けず劣らずの美しさです。
アーソムプロムターダーはタイでは珍しいヒンドゥー教の仏教施設で、ネパールのスワヤンブナートを模した仏塔は世界で5基、タイ国内ではこの寺院にしか存在しません。
他にも、ヴィシュヌ神やラクシュミー女神などの崇拝物が設置されており、他の寺院とは異なる雰囲気を醸し出しています。
まだ無名の寺院ですが、コロナが明けたら大ブレイク間違いなしの観光スポットなので、今のうちに(空いているうちに)ぜひ行ってみてください。
アーソムプロムターダーは仏教修行センターも兼ねており、修行僧の他に、ヨギーやヨギーニがインド、ドイツ、シンガポールなどから瞑想を実践するために定期的に訪れるとのことです。
寺名 | アーソムプロムターダー |
タイ語 | อาศรมพรหมธาดา |
場所 | Googleマップでひらく |
サイト | |
アクセス | 旧市街から1時間20分 |
アーソムプロムターダーの行き方
チェンマイ旧市街から南西の方向に約60km離れたチョームトーン郡のドーイゲーオ村にあります。
市内から結構離れていますが、路線ソンテウが利用できるのでアクセスは良いです。
チェンマイ門の前から黄色の路線ソンテウに乗り、ワット・プラタート・シー チョームトーンで下車してチャーターソンテウに乗り換えて10分です。
チェンマイ門からチョームトーン寺院までは35B。
チョームトーン寺院からアーソムプロムターダーまでのチャーター料金は往復で100B〜200Bです。
帰りのソンテウ乗り場
帰りは国道108と1009号線の交差点にチェンマイ門行き路線ソンテウ乗り場があります。
チェンマイ門まで運賃35バーツ〜。
このルートは現地の方も多く利用するのですぐに乗車することができます。
国道108号線は交通量が少なく走りやすい一本道なのでレンタカー(レンタルバイク)もおすすめです。
タイ人観光客の間では、チョームトーン寺院参拝→ドイインタノン観光→カオソーイカロンで食事が定番コースになっています。
アーソムプロムターダーの見どころ
2匹の鬼に護られた龍神の階段をのぼっていきます。
境内には上座部仏教やヒンドゥー教の崇拝物が混在して設置されています。
これはこちらのお寺の住職であるクルーバー・トライテープ師が「全ての宗教は分け隔てなく良き教えである」という考えによるものからだそうです。
額にビンディー(額に赤い顔料で小さな丸)をつけた女神プラ・メートラニー像
タイではかなり珍しい座り方をした仏像です。
シーフーハーターは耳が4つ目が5つある日本でいうヤマタノオロチ的存在で、炎を食べて金のウンチをするという迷信があります。
スワヤンブナートのレプリカ
階段を登りきると、ネパール最古の仏教寺院で「カトマンズの渓谷」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されているスワヤンブナートの大仏塔を模した仏塔があります。
「Buddha eyes」と呼ばれる目が特徴的で、世界中で5基、タイではこの寺院にしか存在しません。
側面には綺麗な壁画が描かれています。
正面入り口にはヒンドゥー教3大神の中の1人、ヴィシュヌ像が祀られています。
*仏塔のまわりには鍵がかかっていて中に入ることはできなかったのですが、事務所に行くと、快く鍵を開けてくれました。
チョームトーン郡のドーイゲーオ村が一望できます。
爽やかな風が気持ち良かったです。
巨大仏像と現在建設中の仏塔
ドーム内部の扉の鍵を開けてくれる僧侶。
残念ながら女性は内部には入れません。
ドームの天井から水晶のシャンデリアが吊るされていて、その下に大きなパーンナークプロック(八大竜王の1人ムチャリンダに護られて瞑想するお釈迦様の仏像)が神々しく輝いています。
壁一面の壁画も素晴らしく、息を飲む美しさです。
ラクシュミー女神のお堂
蓮華にのったラクシュミー女神の絵が飾ってあるお堂
リンガ(シヴァリンガ)が祀ってあるお堂
リンガと呼ばれるヒンドゥー教の崇拝物が祀ってあります。
ヒンドゥー社会において牛は崇拝の対象となっているらしく、境内のいたるところに牛のモチーフがありました。