タイ産ドリアン3品種
について、味の特徴と旬の時期、市場での買い方を紹介します。
日本では1玉5000円〜7000円と高価なドリアンですが、タイの市場では1玉500円〜700円と日本の10分の1の値段で食べられます。
この記事を参考に、タイ旅行中は様々なドリアンを味わってください。
タイ産ドリアンの旬の時期
タイ国内では一年中食べることができますが、
この時期のドリアンが一年で一番美味しいといわれています。
ドリアンの臭い
昔は食べる前に「独特のにおいがダメ」と敬遠する人が多かったドリアンですが、ここ数年は品種改良がすすみ、ニオイの弱い品種(モントーン種)が流通しています。
- ドリアンの栄養素一覧
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カロリー 147 kcal 炭水化物 27.09g 食物繊維 3.8g 脂質 5.33g たんぱく質 1.47g ビタミンA 44 4μg ビタミンB1 0.374㎎ ビタミンB2 0.2㎎ ビタミンB3 1.74㎎ ビタミンB5 0.23㎎ ビタミンB6 0.316㎎ ビタミンB9 36µg ビタミンC 19.7㎎ カルシウム 6㎎ 鉄分 0.43㎎ マグネシウム 30㎎ マンガン 0.325㎎ リン 39㎎ カルウム 436㎎ ナトリウム 2㎎ 亜鉛 0.28㎎ 引用元: 栄養素データーベース| 米国農務省 *100gあたり
タイ産ドリアンの種類と特徴を知って好みの味を見つけよう!
品種名 | 特徴 | タイ語名 | 英語名 | エネルギー | 品種コード |
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モーントーン | ドリアン臭が弱い | หมอนทอง | Monthong | 156kcal | D159 |
ガンヤーウ | 味香り共に濃厚 | ก้านยาว | Kanyau | 187 kcal | D158 |
チャニー | 通好みのドリアン | ชะนี | Chani | 139kcal | D123 |
ドリアンは栄養素が豊富なため、高カロリーと思われがちですが、100gあたりのカロリーは140〜180kcalです。
モントーン種
「モントーン種」は、タイで最も多く生産されているドリアンの一種です。
ドリアン臭が弱く、冷蔵庫で冷やせばほとんど気にならないレベルです。
外皮の棘は大きく、形状はラグビーボールのようなものから洋ナシ型まで様々で、標準サイズで1.5kg〜2.5kg、大きいものは4kg〜5kgにもなります。
ほぼ1年中流通しており、市場では1kgあたり100バーツ〜150バーツで売られています。
果肉が枕のような形をしているため、タイ語で「黄金の枕」という意味の「モントーン」とよばれています。
色は薄いレモンイエローで、口の中でとろ~りとほぐれ、上質なクリームのような甘さが口いっぱいに広がります。
ドリアン臭が弱いため、はじめてドリアンを食べる方にオススメです。
ただし、中に大きなタネが入っているため、まるかじりする場合は注意が必要です。
ガンヤーウ種
「ガンヤーウ種」は、香り高く濃厚なドリアンで、モントーン種やチャニー種と比較して流通量が少ないため、2倍の値段がします。
茎の部分が細長いことからタイ語で「細長い棒」を意味するガンヤーウとよばれています。
外皮のトゲトゲが小さくて短いのが特徴で、ボンバーマンに出てくる爆弾のようにまん丸な形をしています。
市場には4月〜6月頃に出回り、1kgあたり180バーツ〜240バーツで売られます。
「ガンヤーウ種」は、香り高く濃厚なドリアンで、モントーン種やチャニー種と比較して流通量が少ないため、2倍の値段がします。
果実はクリーム色で柔らかく、外皮からそっと取り出すとまるっこくて可愛らしいです。
なめらかな口当たりは、クリームチーズ8割・カスタードクリーム2割の分量で混ぜたムースのようです。
ドリアン臭は少しありますが、好きな人にとってはとてもいい匂いです。
チャニー種
「チャーニー種」の形状はモントーン種とよく似ており、外見からは素人には見分けがつきません。
市場に出回るのは3月から6月で、1kgあたり150バーツ前後で販売されています。
果肉は他の品種と比べると黄色みが濃く水分量が多いです。
「チャーニー種」は、カスタードクリームとアーモンドを組み合わせた、独特な風味が特徴的です。
水分量が多いため、舌にまとわりつき、甘味がよりいっそう強く感じられます。
ショートケーキを食べたときのように、舌に油膜がはる感覚があります。
タイのドリアンを市場や屋台で買う手順
スーパーでは一房ずつラップで包んで売っていますが、割ってから時間が経つと味や風味が落ちます。
タイに来る機会があれば、果樹園で採れたままのものを食べる直前に割いてもらうのがベストです。
移動式の屋台や市場では、ドリアン3種類(モンノーン種、ガンヤーウ種、チャニー種)が丸ごと1個売られています。
ドリアンを市場や屋台で買う手順は以下のとおりです。
まず、食べてみたいドリアンの品種を決めます。
次に、形の良いドリアン(均整のとれた小ぶりのもの)を選びます。
横に置いてある棒で叩いて、実のつまり具合を調べます。店主にお任せしても良いですが、旅の思い出にドリアン叩きにもチャレンジしてみましょう。
熟れ過ぎや食べ頃を過ぎたドリアンは、果肉部や房の水分が蒸発して空洞ができるため、棒で叩くとポーン・ポーンと音が響きます。実が詰まっているドリアンはポン・ポンと音が響かないとのことです。(市場のおじさん談)
ドリアンが決まったら、秤で重さを計り、金額を教えてもらいます。
モントーン種の場合、1kgで120バーツ〜150バーツほどです。
丸ごと1個買っても、日本円で500円〜700円程度です。
清算が終わると、食べやすくするために、房に沿って包丁を入れてくれます。
殻ごと1個持ち帰るのが嫌な方は、殻から出してラップに包んでもらうこともできます。
ドリアン丸ごと1個持ち帰りレビュー
タイに行ったらドリアン1個丸ごと買ってみたい!
という方のために、丸ごと1個お持ち帰りのレビューをします。
ドリアンは基本的に5つの房に分かれています。
丸ごと1個買うと、5つの房に沿って包丁が入っています。
あとは棘に注意しながら、包丁が入っている箇所をパカっと開けるだけです。
ドリアン一個買うと写真のように5個から6個の果実が取り出せます。
殻から取り出したばかりのドリアンは独特の芳香がします。
タッパーに入れて冷蔵庫保存すれば、3日から4日は保ちます。
ドリアンを冷やすとドリアン臭は弱くなりますが、味や風味も落ちるので、できるだけ(常温で)その日のうちに食べることをおすすめします。
ドリアンも美味しいですが、タイに来たらマンゴーは必ず食べておきたいですね。
実はタイのマンゴーは170種類もあります。
品種ごとの味の特徴は「タイ産マンゴー10品種食べ比べ 味の特徴と旬の食べ頃」で確認ください。
とりあえず手軽にドリアンを食べたい!
持ち帰るのも面倒だし、とりあえず、どんな味がするのか食べてみたい!
という人は、「ローカル市場」や「ナイトマーケット」を利用しましょう。
その場で裂いてもらったドリアンを手軽に食べることができます。
ドリアンアイスクリームレシピ
丸ごと一個買っても1人だと食べきれないので、たまにドリアンアイスクリームを作っています。
めちゃくちゃ濃厚で美味しいので、機会があったらぜひ作ってみてください。
材料 15人前
- ドリアン 500g
- 牛乳400cc
- 生クリーム400cc
- 卵黄4個
- 砂糖250g
基本はドリアン・牛乳・生クリームの比率は1対1対1で100gにつき卵1個、お好みで生クリームの量を増やせば口当たりのいいアイスクリームができます。
ドリアンの臭いが気になる人は、マリブ、ホワイトラムなどのリキュールを4滴〜5滴入れると和らぎます。
作り方
- ミキサーに卵黄と砂糖(半分)を入れます。
- 牛乳を少しずつ足しながらミキサーで混ぜます。
- ドリアンを入れさらに混ぜます。
- しっかり混ざったら一度別の容器に取り出します。
- 生クリームに残りの砂糖を入れミキサーにかけます。硬さはトロッとするくらい(4分立て程度)
- とろみのついた生クリームに先ほど別容器に移した(牛乳+卵黄+砂糖+ドリアン)を戻し軽く混ぜます。
- 型に流し入れ、アイスの上に内側にへばりついているドリアンをあしらいます。
一手間かけてプロの味
ミキサーで混ぜた(牛乳+生クリーム+卵黄+砂糖+ドリアン)を型に流したら、
皮にへばりついている実をスプーンをすくって、アイスの上にあしらいます。
たったこれだけの手間でお店のスイーツっぽくなりますよ。
冷蔵庫で冷やして固まるのを待ちます。
ジャーン!
伝わりますか、このクリーミーさ!
なめらかな舌ざわりで、ふんわりとドリアンの芳香が鼻から抜けていきます。
せっかくタイに来たら奇跡の果物といわれる「カニステル」も是非食べてみてください。