本記事では、カムペーンペット歴史公園の見どころやおすすめのまわり方をご紹介しています。
カムペーンペット歴史公園はピン川の東西に広がる城壁に囲まれた旧都(チャーガンラーオ地区)とそこから北西に約1km離れた城壁外の森林地域(アランニック地区)の2カ所に分かれていています。
城壁内の旧都はサクッと見てまわると30分、遺跡巡りの他に博物館やシヴァ神像、カムペーンペット県の守護柱まで見てまわると2時間は必要です。
城壁外の森林地域はサクッと見てまわると1時間、30基以上ある遺跡を全て見てまわるなら(車を使っても)1日は必要です。
カムペーンペット歴史公園への行き方は、こちらのカムペーンペット県への行き方とおすすめ観光スポットをご覧ください。
カムペーンペット歴史公園 営業時間
カムペーンペット歴史公園は、スコータイ歴史公園、シーサッチャナライ歴史公園と併せてタイに3つしかない歴史公園で、「スコータイと周辺の歴史地区」としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
名称 | カムペーンペット歴史公園 |
タイ語名 | อุทยานประวัติศาสตร์กำแพงเพชร |
英語名 | Kamphaengphet Historical Park |
営業時間 | 6時00分~18時00分 |
入場料 | 城壁に囲まれた旧都 100B 城壁外の森林地域 100B 2カ所共通 150B |
場所 | Googleマップでひらく |
城壁内の旧都(チャーガンラーオ地区)の見どころ
ピン川の東西に細長い形の城壁に囲まれた旧都(チャーガンラーオ地区)の規模は、
- 北側2200m
- 南側2000m
- 東側500m
- 西側250m
で、14世紀にビルマ軍の侵入を防ぐためにつくられました。
城壁内の旧都は、徒歩でまわるのにちょうどいい広さで主な見どころは以下の通りです。
- カムペーンペット国立博物館(別途入館料100B)
- ワット・プラゲーオ
- ワット・プラタート
- シヴァ神像
- ラックムアン(カムペーンペット県の守護柱)
カムペーンペット国立博物館
遺跡から出土した仏像や土器の展示の他に、歴史公園の遺跡について展示パネルを交えて細かく解説されています。
歴史公園を観光する前に博物館によっておくと遺跡巡りが10倍楽しくなりますよ。
外国人は入場料100バーツが徴収されますが、タイ文化省芸術局が所管する国立博物館だけあって展示物が多く金額に見合うだけの価値はあります。
カムペーンペット国立博物館 歴史公園の遺跡巡りが10倍楽しくなる
ワット・プラゲーオ
ワット・プラゲーオは、城壁内中心部に建つ重要な寺院でかつてエメラルド仏が安置されていました。
カムペーンペット歴史公園のなかで最大級の大きさを誇ります。
南北に長いワット・プラゲーオの一番北側に回ると、
手前に風化が著しく顔貌が確認できない坐像、
その後方にはご本尊となる涅槃物と両脇侍坐像がうっすらと微笑を浮かべています。
寺院の南側には煉瓦造りの仏塔が建っています。
仏塔下部には仏龕(小室)が設けられ仏像が祀られています。
基壇の周りには半身の象が立ち並んでいます。
ワット・プラタート
ワット・プラタートは、ワット・プラゲーオの東側に位置しリタイ王により建立されました。
八角形の基壇をもつ大小2基の仏塔が建っています。
シヴァ神像
本物のシヴァ神像は博物館に展示されています。
ラック・ムアン(都市守護柱)
ラックムアンとは土地神様を祀った柱です。
本物の柱を祀っているお堂には入ることができませんが、隣にレプリカが祀ってあります。
城壁外のアランニック地区の見どころ
城壁外のアランニック地区は城壁から北西の方向に1km離れた森林地域にあります。
森に住んで修行するお坊さん(アランヤワーシー)が修行していた寺院遺構が30基以上残っています。
城壁外の森林地域は、徒歩でまわれないので入り口でレンタサイクルを借りるか車で移動します。*乗り入れ禁止区域が有ります。
かなり広いので全部見てまわると1日はかかります。
主な見どころは以下の通りです。
- ワット・プラノーン
- ワット・プラシーイリヤーボット
- ワット・シン
- ワット・チャーンロープ
ワット・プラノーン
ワットは寺、プラノーンは涅槃仏という意味のタイ語で、かつてこの場所に涅槃仏が安置されていたことに由来します。
現在は石柱だけが残っています。
ワット・プラシーイリヤーボット
シーイリヤーボットとは、歩く、座る、寝る、立つの4つの姿を意味するタイ語で、
かつて仏堂内に遊行仏・涅槃仏・座仏・立像が背中合わせに4体安置されていました。
現在、原型を保っているのは立像のみです。
遊行仏はかろうじて歩いている姿が見てとれます。
ワット・シン
ワット・シンは、本堂内に風化した仏像が1体だけポツリと残されていて哀愁が漂っています。
本当の裏側には崩壊した仏塔が残っており、基壇の部分には坐像が安置されています。
ワット・チャーンロープ
ワット・チャーンロープはアランニック地区の一番高い場所に位置する寺院です。
ワットはお寺、チャーンは象、ロープは周りを意味するタイ語で、一辺31mの正方形の基壇の周囲を68頭の象が取り囲み、その上に釣鐘型の仏塔が建っています。
*現在は仏塔の上部は崩壊し台座の部分だけが残っています。
この形の仏塔はジェディーチャーンロープと呼ばれ、スコータイ時代に流行し、スコータイと周辺の歴史地区に多くつくられました。
ワット アーワートヤイ
かなり大きな寺院ということで期待して行ったのですが、ほとんどが崩壊していて基盤だげが一部残っていました。
森の中に佇む神聖な遺跡の雰囲気を味わうことはできますが、ワットチャーンロープから車で7分〜8分かかるので、わざわざ見に行くのは。。