チェンマイ郊外の森の中にある秘境寺「ワット・ルアン・クンウィン」の行き方と見どころをご紹介します。
険しい道をすすみ寺院にたどり着くと静寂の中に聞こえてくるのは、風で揺れる木々の葉擦れの音のみ。
これぞ秘境というジブリ映画のワンシーンのような神秘的な光景が広がります。
寺名 | ワット・ルアン・クンウィン |
タイ語 | วัดหลวงขุนวิน |
英語 | Wat Luang Khun Win |
参拝時間 | PM17時00分まで |
場所 | Googleマップでひらく |
辿り着けない人が続出する理由
ワット・ルアン・クンウィンは700年以上前に建てられた古いお寺です。
もともと寺院への道路はなく、鬱蒼と茂る原生林をきりひらいてつくった、人ひとり通れる程度の山道しか存在しなかったそうです。
そのため、Googleマップを使うと、大きめの砂利とゴロゴロした石が混じった道が案内され、バギーカー以外たどり着けないという訳です。
現在このルート(Googleマップのルート)は住職と村人たちの協力で整備され、車両が通行できるようになっています。
お寺までの行き方動画もたくさんSNSにあがっていて、新しい観光名所としてブレーク中です!
筆者も実際に原付で無事に辿り着くことが出来ました!
ワット・ルアン・クンウィンの行き方
ワット・ルアン・クンウィンはメーワン郡の森の中にあります。
チェンマイ旧市街の南側に築かれた城門、センプーン門から国道108号線をハーンドン方面に進み、1013号線を右折します。
1013号線をしばらく道なりに進むと筏乗り場が密集しているエリアがあります。
ここでトイレ休憩や飲み物などを購入しておきましょう。
チェンマイ旧市街からメーワンの筏乗り場までは1時間弱です。
筏乗り場を2kmほど進むと右側に集落の入り口があり、ワット・ルアン・クンウィンまで10kmの標識があります。
あとは、要所要所で標識が出ていますので、標識通りに進んでください。
集落の入り口から寺院までは30分程度です。
*電波の届かない箇所があり、標識や立て看板だけが頼りになります。
筆者は原付で行きましたが、乗り慣れていない方はソンテウチャーターを利用してください。
チャーター料金はチェンマイ旧市街から1000B〜1500Bが相場です。
ワット・ルアン・クンウィン付近
道中にある筏くだりやエレファントキャンプとあわせて観光するのが良いと思います。
ワット・ルアン・クンウィンの見どころ
今にも動き出しそうでとても迫力があります。
境内に続く階段は一段一段がナーガの鱗になっていて、踏みしめるにつれワクワク感が高まります。
布薩堂
ナーガの階段をのぼりきると木造の布薩堂があらわれます。
大自然と一体化した静寂で神秘的な雰囲気に包まれ、ジブリ映画のワンシーンのような光景が広がります。
外壁に施された鬼の彫刻が圧倒的な存在感を放っています。
堂内には穏やかなお顔の涅槃像が祀ってあります。
きらびやかさはありませんが、眺めているだけで、身も心も解放されるような気分になります。
一木造りの立像を祀ったお堂
布薩堂の向かいには一木造りの立像が祀られたお堂があります。
穏やかなお顔の涅槃像とは対照的に悠々しいお顔の立像が祀られています。
高さ9メートルの一木造りの立像(1本の木を彫って作った仏像)は、信仰の対象というよりも芸術です。
こちらの2つのお堂から南に100mほど離れた場所に、本堂・書庫・回廊・僧房などがあります。
本堂
回廊
ホートライ(書庫)
僧房
ワット・ルアン・クンウィンは、人里離れた森に篭り厳しい修業に明け暮れるアランヤワーシーのお寺で、お坊さんの他にも瞑想体験をする方が寝泊まりしているそうです。
*タイのお坊さんは街のお寺で修行するお坊さんをカーマワーシー、森に住んで修行するお坊さんをアランヤワーシーといいます。
ワット・ルアン・クンウィンは神秘的な光景が広がり、行くだけで元気がもらえるチェンマイきってのパワースポットです。
自力で行かれる方は、四駆やピックアップなら問題ないと思いますが、バイクの方はあまり無理はしないでください。