タイ産マンゴー10種類食比べ!一番甘い品種は?味の特徴を解説

タイ産マンゴー10種類食比べ!一番甘い品種は?味の特徴を解説

タイはマンゴーが安く食べられる」って聞くけど、どんな種類があるの?

という人に向けて、

「タイ産マンゴー10種類」の味の特徴や旬の時期を紹介します。

日本で一玉1000円以上する高級マンゴーが、タイでは一玉100円以下と驚くほど安価です。

この記事を参考に、タイ旅行でいろいろな種類のマンゴーを味わってください。

品種

タイのマンゴーは、

  • タイに古くからある在来種
  • 海外から入ってきた外来種
  • 品種改良でうまれた新品種

などを含め170種類以上あるといわれています。

旬の時期

タイのマンゴーは品種や気候によって変わりますが、

  • タイ中部:3月〜4月頃
  • タイ北部:5月〜6月頃
  • タイ東北部:5月〜6月頃

が旬です。

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一年中流通していますが、とくに3月〜6月のマンゴーは香りが良くおいしい時期といわれています。




タイ産マンゴーの種類一覧

品種名特徴タイ語名英語名
1ナムドークマイタイで最も多く生産されている品種มะม่วงน้ำดอกไม้Namdokmai
2マハチャノック独特の香り มะม่วงมหาชนกMahacharnok
3チョークアナン小ぶりで濃厚な甘さมะม่วงโชคอนันต์ Chok Anan
2オグロン小ぶりで甘酸っぱいมะม่วงอกร่องOkrong
6キイアオサウェイ未熟でも完熟でも美味しいมะม่วงเขียวเสวยKiew Savoey
7デーンチャックラパット超高級マンゴー「太陽のタマゴ」と同じ品種มะม่วงแดงจักรพรรดิ์Deen Chakraphat
8アートゥーイートゥーソフトボール大の丸い実อาร์ทูอีทูArtuItu
9ジンホン台湾マンゴーの品種改良จินหงchinhog
10マンシィウィチャイフローラルな芳香と濃厚な甘みを持つ新品種มันศรีวิชัยSriuichai

ナムドークマイ

ローカル市場に並ぶナムドークマイ
ローカル市場に並ぶナムドークマイ(1kg20B〜25B)

ナムドークマイ」はタイでもっとも生産されているマンゴーで、現在タイ国内では以下の6品種が栽培されています。

人気の品種は「ナムドークマイ4号」と「ナムドークマイシートーン」です。

とりわけ、チャチューンサオ県バーンクラー郡で栽培されるものは高級品として取引されます。

品種名タイ語名英語名品種番号
ナムドークマイน้ำดอกไม้Namdokmai00074
ナムドークマイタワイน้ำดอกไม้ทวายNamdokmai Thawai00075
ナムドークマイ 4 号น้ำดอกไม้เบอร์ 4Namdokmai No.400076
ナムドークマイ 5 号น้ำดอกไม้เบอร์ 5Namdokmai No.500077
ナムドークマイプラプラデーンน้ำดอกไม้พระประแดงNamdokmai Phrapradaeng00078
ナムドークマイシートーンน้ำดอกไม้สีทองNamdokmai Sithong00079
ナムドークマイスパンน้ำดอกไม้สุพรรณNamdokmai Suphan00080
出所:タイ農業振興協会(http://www.kasetporpeang.com/
熟したナムドークマイ
熟したナムドークマイ

果皮は黄色で、熟すにつれてあざやかなレモンイエローに変わります。

形状は細長く、水がしたたり落ちるしずくの形に似ていることから、タイ語で「ナムドークマイ(花のしずく)」と呼ばれています。

カットしたナムドークマイ
皮と剥いたナムドークマイ

ナムドークマイの果肉は繊維質が少なく、舌触りがなめらかでとろけるような食感が特徴的です。

味にクセがなく、コクのあるまろやかな甘みとほどよい酸味があります。

タイフルーツ屋台のカットマンゴー

タイのフルーツ屋台で売っているマンゴーは、ほとんどこのナムドークマイです。

食べやすい大きさにカットされて30バーツほどで販売されています。

また、日本人に人気のもち米とマンゴーのデザート「カオニャオマムアン」やマンゴーチーズケーキの材料としても使用されます。

マハチャノック

ローカル市場に並ぶマハチャノック(1kg30B〜35B)
ローカル市場に並ぶマハチャノック(1kg30B〜35B)

「マハチャノック」は、サンセット種とナングランワン種が偶然交配して誕生したマンゴーで、日本にも輸出されています。

故プミポン国王に献上され、「マハーチャノック」と名付けられました。

熟して食べごろのマハーチャノック
熟して食べごろのマハーチャノック

形状は細長い楕円形です。

果皮は熟すにつれ、緑色とオレンジ色から赤みを帯びることがあります。

皮を剥いたマハーチャノック
皮を剥いたマハーチャノック

マハーチャノックの果肉は繊維質が少なく、とろけるような食感があります。

ナムドクマイ種よりも甘味は少ないですが、上品な香りが特徴的で、桃とプラムを合わせたような味わいです

マンゴーを食べている間、ずっと良い香りを楽しめます。

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香りを楽しみたい人にぜひおすすめです。

チョークアナン

ローカル市場に並ぶチョークアナン(1kg10B〜20B)

「チョークアナン」は、1年に2回実がなる二季節性のマンゴーです。

2016年には日本への輸出が解禁されています。

熟して食べごろのチョークアナン
熟して食べごろのチョークアナン

果皮は黄色で、熟すにつれて黄色みが強くなります。

食べごろになるとレモンイエローになります。果皮に少ししわが入るくらいが食べごろ(完熟)です。

形状はころっとかわいいたまご型で、少し小ぶりで200g程度です。

皮を剥いてカットした「チョークアナン」

チョークアナンの果肉はカットすると鮮やかなオレンジ色で、トロピカルフルーツのような甘い香りがただよいます。

食感はとろけるというよりも、なめらかなメロンの食感(メルティング質)にちかいです。

豊かな香りと蜜のような芳醇な甘みに爽やかな酸味が加わったバランスのとれたマンゴーです。

完熟すると糖度は20度を超え、まったりとした甘味と適度な酸味がほどよくマッチして、なめらかな舌触りをします。

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タイのローカル市場では1kgあたり60円〜120円です。マンゴー好きなら、果物ナイフを買ってでも絶対に食べておきたいマンゴーの1つです。

オグロン

ローカル市場に並ぶオグロン(1kg35B)
ローカル市場に並ぶオグロン(1kg35B)

オグロンはタイに古くからある在来種で、現在タイ国内では以下の11品種が栽培されています。

品種名タイ語名英語名品種番号
オグロンอกร่องOkrong00161
オグロンカティอกร่องกะทิ Okrong Kati00162
オグロンカーオอกร่องขาวOkrong Khao00163
オグロンキイアオอกร่องเขียวOkrong Khiao00164
オグロントーンอกร่องทองOkrong Thong00165
オグロントーンカムグラーンパンอกร่องทองดำกลายพันธุ์ Okrong Thongdamklaiphan00166 
オグロンサイヨーックอกร่องไทรโยกOkrong Saiyok00167
オグロンピクトーンอกร่องพิกุลทองOkrong Phikunthong00168
オグロンポンティップอกร่องภรณ์ทิพย์Okrong Phonthip00169
オグロンマンอกร่องมันOkrong Man00170 
オグロントーン อกร่องหอมทองOkrong Homthong00171
I熟して食べごろのオグロン
熟して食べごろのオグロン

果皮はやや緑味を帯びた薄い黄色で、熟すにつれてレモン色に変わります。

形状は、細長いまる石のような形をしています。

皮を剥いたオグロン
皮を剥いたオグロン

オグロンの果肉は白っぽく、フォークを刺すとその段階で果汁がわき出てくるほどみずみずしいのが特徴です。

豊かな甘さだけでなく、酸味もあるため爽快感も味わえます。

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レモンシャーベットに蜂蜜をかけたような味わいで、甘酸っぱい食べ物が好きな人におすすめです。

デーンチャックラパット

タイのローカル市場に並ぶデーンチャックラパット
タイのローカル市場に並ぶデーンチャックラパット(1kg20B)

デーンチャックラパットは日本国内で超高級品として有名な宮崎の 「太陽のタマゴ」と同じ品種(アーウィン種)です。

宮崎産の太陽のタマゴは1個4000円もしますが、デーンチャックラパットはタイのローカル市場では1個40円ほどです。

熟して食べごろになったデーンチャックラパット
熟して食べごろになったデーンチャックラパット

果皮はリンゴのように赤と緑に染まり、熟すにつれてあざやかな赤紫に変わります。

形状は卵型で、大きさは約1kgです。他のマンゴーとは違い、ずっしりと重量感があります。

デーンチャックラパットという名前はタイ語で「赤い皇帝」という意味がありますが、まさにその名にふさわしく、ただただ美味しいマンゴーです。

皮を剥いたデーンチャックラパット
皮を剥いたデーンチャックラパット

果肉はカットするとあざやかなオレンジで、爽やかな香りが漂います。

カットしたデーンチャックラパット
カットしたデーンチャックラパット

タネが小さく、果肉がたっぷりなので、かなり食べ応えがあります。

果肉はみずみずしくジューシーで、やわらかいけれど程よい硬さの歯ごたえがあります。

酸味はほとんどなく、繊維質も少ないため、糖度15度以上の濃厚な甘さをダイレクトに堪能できます。

タイのスーパーに並ぶデーンチャックラパット

ローカル市場の店主いわく、「綺麗に色付いたものは高級スーパーに出荷するから市場には不細工なものしか並ばないけど味は一緒」とのことです。

超高級マンゴーをお腹いっぱい食べたい人におすすめです。

ローカル市場の店主によると、「綺麗に色付いたものは高級スーパーに出荷されるため、市場には見た目が良くないものしか並ばないが、味は同じ」とのことです。

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超高級マンゴーをお腹いっぱい食べたい人におすすめです。ローカル市場で手に入るマンゴーでも十分おいしいです。

アートゥーイートゥー

ローカル市場に並ぶアートゥーイートゥー
ローカル市場に並ぶアートゥーイートゥー(1kg20B)

アートゥーイートゥーは、品種改良されたケント種としてオーストラリアで生まれた品種で、タイへの入荷は1994年から始まりました。

熟して食べごろになったアートゥーイートゥー
熟して食べごろになったアートゥーイートゥー

果皮は、黄色やオレンジ色で、熟すにつれて赤色に変わります。

形状は球形で、普通のサイズは300g(男性の拳)程度で、大きいものは800g(ソフトボール)程度です。

未熟、中熟、完熟の3つの違った味を楽しめます。

半分に切ったアートゥーイートゥー
半分に切ったアートゥーイートゥー

カットすると中熟の果肉は鮮やかなオレンジ色で、柑橘系の爽やかな香りが漂います。

カットしたアートゥーイートゥー
カットしたアートゥーイートゥー

果肉は中程度の硬さで、あっさりした甘みともちもちした独特の食感が楽しめます。

また、他の品種と比較して果肉が厚く(果肉割合81%)、食べ応えがあります。

完熟したタイ産マンゴ(アートゥーイートゥー)
完熟したアートゥーイートゥー

完熟まで待つと、茶色がかった赤みの深い山吹色に色づきます。

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カットしたアートゥーイートゥー

完熟した果肉は、ややとろりとしており、アボカドやパパイヤのような独特の食感になります。

糖度が高く、芳醇な甘みも楽しめます。

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マンゴーとは少し異なる食感と味わいなので、マンゴーが苦手な人にもおすすめです。

ジンホウ

ローカル市場に並ぶジンホン
ローカル市場に並ぶジンホウ(1kg30B)

ジンホウマンゴーは、台湾の金煌という品種のマンゴーを改良した新しい種類のマンゴーです。

果皮は黄緑色で、熟すと黄色に変わります。

形状は細長く、収穫時の重さは2キロ以上になることもあります。

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収穫から7日目のジンホウ(金煌)マンゴー

ジンホウ(金煌)マンゴーは追熟型のマンゴーで、食べごろは収穫から10日前後です。*2週間ほどで完熟します。

カットしたジンホウ(金煌)マンゴー
カットしたジンホウ(金煌)マンゴー

果肉を切ると、鮮やかな黄色で先端部は白みがかっています。

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カットしたジンホウ(金煌)マンゴー

ほかの品種よりも酸味が強い部分もありますが、果肉が豊富で繊維は少ないです。

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お腹いっぱいマンゴーを食べたい人におすすめです。

キイアオサウェイ

ローカル市場に並ぶキイアオサオイ(1kg25B)
ローカル市場に並ぶキイアオサウェイ(1kg25B)

「キイアオサウェイ」は、青マンゴーの代表的な品種として知られていますが、完熟してもかなり美味しいです。

完熟したキイアオサウェイ
完熟したキイアオサウェイ

果皮は深緑色で、熟すにつれて黄緑色から黄色を帯びた色に変わります。

指で軽く押して、少し凹むようになったら食べ頃です。

なお、青いマンゴーは熟しても黄色にはなりません。

皮を剥いたキイアオサウェイ
皮を剥いたキイアオサウェイ

果皮と果肉の間にペティーナイフを入れると、簡単に切れます。

色からして固そうなイメージがありますが、意外と柔らかくて切りやすいです。

カットしたキイアオサウェイ
カットしたキイアオサウェイ

果肉がもっちりとしていて、弾力がある食感が特徴です。

また、ゆたかな甘みと青リンゴを思わせる爽やかな酸味を楽しむことができます。

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爽やかなマンゴーを食べたい人におすすめです。

マンシィウィチャイ

ローカル市場に並ぶマンシィウィチャイト(1kg20B)
ローカル市場に並ぶマンシィウィチャイ(1kg20B)

「マンシィウィチャイ」は、一度嗅ぐと忘れられないフローラルの香りが特徴です。未熟と完熟の2つの味わいを楽しめます。

食べごろになったマンシィウィチャイ
食べごろになったマンシィウィチャイ

深緑の果皮が黄色みを帯びて黄緑色になったら食べごろです。

半分に切ったマンシィウィチャイ
半分に切ったマンシィウィチャイ

果肉をカットすると、みずみずしい鮮やかなオレンジ色が現れ、芳香がただよいます。

カットしたマンシィウィチャイ
カットしたマンシィウィチャイ

濃厚な甘さとなめらかな食感はもちろんのこと、鼻から抜けるマンゴーらしからぬフローラルな香りがとにかく素晴らしいです。

一度味わったら忘れられないほど印象深い香りです。

皮ごとカットしたマンシィウィチャイ
皮ごとカットしたマンシィウィチャイ

また、マンシィウィチャイには「皮ごと食べられる」という大きな特徴があります。

写真のように、皮付きのままカットしても美味しくいただけます。

マンシィウィチャイの皮
マンシィウィチャイの皮

皮は、エグみがなく、金柑やオレンジピールのような味です。

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マンゴーとベルガモットの香りを足して2で割ったような匂いがします。マンシィウィチャイの芳香剤があったら、絶対に買います。

マンゴーを食べる時の注意点

常温で追熟させる

買ってきたマンゴーをすぐに冷蔵庫に入れてしまうと、追熟が止まってしまいます。

食べごろになるまで、常温で追熟させましょう。

食べごろは、指で軽くツンツンして少しへこんだ状態です。

かぶれに注意

市場でマンゴーを買ったら、まず洗いましょう。

マンゴーはウルシ科の植物なので、マンゴーを触った手で顔や体の部位にふれるとかぶれることがあります。

タイの市場でマンゴーを触っていたらよ翌日にマンゴー皮膚炎になった
マンゴー皮膚炎になった筆者の腕

写真はマンゴー皮膚炎になった筆者の腕です。

赤くかぶれているのがわかりますか!

マンゴー皮膚炎になると、非常にかゆいです。

筆者は発疹と赤くただれただけですみましたが、人によっては水ぶくれのようになるそうです。

薬局で処方された軟膏(ステロイド外用剤)を塗ったところ、4日から5日で治りました。

まとめ

日本で一玉1000円以上する高級マンゴーが、タイの市場では一玉100円以下という驚くほどの安さで購入できます。

タイ旅行では、ぜひいろいろな品種のマンゴーを食べ比べてみてください。

果物が好きな人は、こちらの記事もチェックしてみてください。




タイの市場に並色々な種類のマンゴー
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